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2010年6月25日 (金)

平穏有事

変化の無い日常をマニュアルどおりこなすこと。

それを平穏無事という。

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その昔、中国に「杞」という国があった。

この国の人々は、天が崩れ落ちてくることを本気で心配していたらしい。

だって、天が動いてると信じられていた時代だ。

それに余りにも平穏無事で、

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他に心配することが無かったのかも知れない。

以来、荒唐無稽な心配のことを「杞憂」と呼ぶようになった。

それに古来、危うきに近寄らないのが君子とされてきた。

変化を忌避する時代にはそれが正しい選択だったろう。

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例えば江戸時代の260年は、厳しく身分が固定されていた。

その身分制度が揺らぐと、幕府の存在が危うくなるからだ。

だから江戸時代は、進歩というものを執拗に嫌った。

鎖国もその進歩を阻止するためだし、技術革新や発明も抑制された。

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およそ理不尽な仕組みだが、だからこそ太平の時代が続いたのだ。

しかし平成の今日、何があったって不思議ではない時代だ。

時々刻々と世界中が動いている。

とても、天の崩壊を心配してる暇は無かろう。

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だから平成の君子は、危うきを愉しめなくてはならないのだ。

自ら修羅場に身をおいて、そのドキドキを楽しむべきなのだ。

些細なことを案じ過ぎて神経を過敏に労する必要もあるまい。

つまり、平穏有事でありたいと思うのだ。

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