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2010年9月 7日 (火)

ホテルSAYENとロシア

私達は、この街で最上級のSAYANに投宿した。

プーチン首相も泊ったらしく、流石に調度も部屋も立派に作られている。

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それに隣にレストラン『京都』が併設されているように、

日本びいきの経営者が、部屋の額まで日本風にアレンジしてある。

設計デザインは、日本の中村茂雄氏だ。

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ともあれ部屋に入ると自動的に電動カーテンが開き、

大型ディスプレイには私を歓迎するメッセージがある。

バスタブもトイレも豪華そのものである。

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先ずは大満足で、三人でも寝られるような大きなベッドに体を伸ばした。

フムフム♪、ロシアも中々やるではないか。

それから先ずは風呂だと思って、湯の栓を回した。

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するとクルクルと空回りしてしまう。

水の方は出るのだが・・・暫く待っても水は一層冷たくなるばかりだ。

バイカル湖の水を引いているらしく、水温は10℃を下回っている。

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手を漬けるだけがやっとの温度である。

諦めて今度はシャワーの栓をひねった。

勿論、こちとらは裸なのである。

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ところが、このシャワーからもお湯が出ることはなかった。

震えながらフロントに、部屋を換えるか蛇口を直せと要求しが、

分かったのか分からないのか、それすら定かではない。

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2時間後に再度要求すると、痘痕のあるメイドが来て蛇口を確認していった。

それから間もなく、70歳くらいの老人がやってきた。

その男が「オッ、やっぱり壊れていたか」と言った表情で、

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何故か嬉しそうに蛇口をさすっている。

そんなおまじないの後、やおらドライバーを取り出しネジを締め付けた。

そして、おもむろに頷きながら栓を回した。

それから私を見て、「どうだ、湯が出ただろう」とニヤリとして帰っていった。

私は、彼のニヤリに明確な意図を感じた。

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多分、最初から壊してあったのだ。

彼の存在意義をホテルに認識させるには、

故障という現象がどうしても必要なのだから。

ともあれ私は凍えるような体験と共に、

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この国のアンバランスな発展の断面を見る思いがした。

そう言えばロシアの経済規模はオランダと同程度で、

超大国のイメージとはよほど遠いのだ。

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コメント

ロシアであのように近代的な設備のホテルに泊まれるとは思いませんでした。 ウォシュレットのトイレまであったのには感動しました。  お湯の件、同感です。私の部屋は電動カーテンが壊れていました。きっとお湯を直しに来た人でしょう。なんと人力で、グイグイひっぱって閉めたのですよ、でも次の日部屋に帰った時は正常に動きました。帰国してから毎日山草人におじゃまして楽しんでいます。それにしても朝遠くまで走ってたんですね!javascript:void(0)

投稿: みくり | 2010年9月 8日 (水) 12時40分

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