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2010年10月31日 (日)

文化の香り

今、あちこちで文化祭やふれあい祭りが行われている。

日頃から練習してきた成果を披露する晴れ舞台だ。

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才能を磨いて光らせるには、それなりの努力の積み重ねが必要だ。

この点、飽きっぽい私は駄目だ。

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子供の頃から、絵も書もいわゆる造形は全くの不得手なのだ。

そもそも芸術表現は人間だけが為し得るもので、

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増して具象的な自己表現はその者の個性そのものなのだ。

私には、その表現手段がまったくない。

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だから晴れ舞台に立つ人達を、いつも眩しく眺めている。

その眩しさを求めて、ちっちゃな分化展などに出かけている。

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遠州横須賀は城下町だった。

街道にはウナギの寝床のような家々が並んでいる。

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その町家の一軒一軒が美術館になる。

今年は77人の表現者達が集まった。

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油彩画からガラス工芸、押し花絵画、

竹細工、写真などとりどりである。

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古い町並みや古寺が、場違いな輝きを見せている。

とは言え、猫に小判でその味わいの深みが分からない。

ただただ、感心するのみである。

それにしても、自分を表現できる人が羨ましい。

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2010年10月30日 (土)

野の小道

時々、子供の頃の道が夢の中に出てくる。

あれは何歳の頃のことなんだろうか。

その道は、集落の縁をうねうねと縫う

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ように巡っていた。

道の向こうには、見渡す限りの田圃が広がっていた。

大人たちは畦道を辿って、来る日も来る日もその田圃に通っていた。

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そこには日本の農村の原風景があった。

田圃は生きる糧そのものだったから、道は削られてドンドン細くなった。

昭和30年頃、耕地整理が始まった。

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村中大騒ぎになったが、道が無くてはどうしようもなくて、

トロッコの線路が引かれて土運びが始まった。

田圃を四角く区切って道路と水路をつけるのだ。

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私達は、大人達がいなくなるとそのトロッコに乗って遊んだ。

暮れなずむ夕暮れ時、替わり番こでトロッコを押したっけ。

当時私は兎を飼っていて、毎日道端のタンポポを採って歩いた。

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ウサギは、赤い目を更に赤くしてそのタンポポを食べた。

やがて耕地整理で、松並木も昔の道も跡形も無くなった。

整然とした升目の水田になって、あの幾何学的な田圃も消えうせた。

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さてこそ近代が、私の村にもやってきた頃の話だ。

中山間の里山には、何処へともなく続くそんな道が残っている。

「谷を渡り 林をくぐり 何処へともなく 道は続く」

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2010年10月29日 (金)

井の中の蛙

蛙の様な生き物にも人間にも、それぞれに生きるテリトリーがある。

仮にその蛙が深井戸の中で生涯を送るなら、

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それが彼の全生涯の世界なのだ。

天候がどう変わろうがと、天から何が落ちてこようと、

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彼の生きる世界は一向に広がることは無い。

最近私達人間も、井の中の蛙とあんまり変わらないと思うようになった。

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確かに車や飛行機で、物理的に遠くに行くことはできる。

情報だって無限に飛び込んでくる。

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だけど住んでいる精神世界は、

餓鬼の頃とそんなに変わっちゃいないのだ。

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働いて食べて、怒って泣いて笑って、それで死んでいく。

その間に考えることだって、釈迦やキリストの足元にも遠く及ばない。

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嫁姑だの夫婦喧嘩だの、愚痴や怨嗟で日々を送ってる。

しかも考えていることは身勝手なことばかり。

これ、井の中の蛙とどれ程違うのだろうか。

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この井戸から抜け出す術は無いのだろうか。

それが不可能なら、

せめて、遥か上空の景色から何事かを悟れないものか。

「井の中の蛙 大海を知らず されど空の青さを知る」

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2010年10月28日 (木)

素人政治の太平楽

この国には、862兆円もの国債残高がある。

一人当たりにすると710万円、五人家族なら3,500万円だ。

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これに地方債を加えると、何と1,117兆円になる。

赤ちゃんから寝たきり老人まで、

それぞれ一人880万円だから、一家族で4千4百万円ってとこだ。

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食い物も始末して、それで返済できるかどうかと言う水準だ。

政府はそれでも、子供手当てやら何やらをなお借金して配るらしい。

もとより自信の無い政府と言うものは、

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金を配るのが唯一の政権誇示なのだが、

この国が破綻してしまっては元も子もない。

「ギリシャの国債の7割は外国人が買っていたから暴落した。

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だけど日本じゃ9割を日本人が持っている。

だから大丈夫、暴落なんてしない。」と説明している。

だけどそりゃ、必ず返してくれると思っている間だけのことだ。

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少しインフレになれば、国債を持っているだけで損になる。

損は否だから売る。

それだけでも暴落は始まるのだ。

デフレ対策なんて言うけれど、デフレで政府は助かっている。

企業は海外に出て行くし、若者の職場も無くなっていく。

職がなくて、誰がこの借金を返すのか。

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これが個人なら、一家心中を考えてる頃だね。

それに、まともな神経の政治家なら夜も眠れないだろう。

不幸なことにこの国の政治家は、夜昼なくぐっすりとお休みのようだ。

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2010年10月27日 (水)

アイルランド

この貧しいケルト人の島について、私は何も知らなかった。

ケルト人はゲルマン民族などに追い立てられ、

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このユーラシア大陸の西の端の島まで逃げて来て居ついた。

この島は、氷河に削られて土すらろくに無い痩せ地ばかりだ。

歴史は、この島に住む人々にとって過酷だった。

貧しく暮すケルト人を大量虐殺してその土地を奪った為政者がいた。

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あの聖職者?クロムウエルだ。

ケルト人はイギリス人に、カトリックと言う理由だけで異教徒として殺され、

生き残った人々は数百年もの間英国人の半奴隷にされてきた。

作った小麦は全て英国人領主に没収され、

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ケルト人はジャガイモで辛うじて命をつないできた。

日本の幕末の頃、そのジャガイモが疫病で採れなくなった。

餓死を前にして、数百万のアイルランド人がこの島を脱出した。

その多くがアメリカに移住し、一部は英国に移って下層民となった。

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多くの場合、そうした虐げられた境遇が優れた能力を育てる。

私達は今、その最下層民出身のアイリッシュの人々の名を知っている。

あのビートルズの四人、ジョン・F・ケネディ、ドナルド・レーガン両大統領。

西部劇の名監督ジョン・フオード、俳優のジョン・ウエイン、

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モーリン・オハラと続く。

文学となると「風と共に去りぬ」のスカーレット・オハラ始め、

小泉八雲、イェイツ、シングと綺羅星の如く限りない。

民俗の争いは未だに数限りなく起こっている。

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しかし、怠惰で無能な民俗と蔑まれ続けてきたケルト人の歴史と

その偉業を思うとき、人間の能力は環境次第なのだと納得する。

風土は、その土地それぞれの人間性を培うのだ。

司馬遼太郎の愛蘭土紀行は、そんな事を深く考えさせてくれる。

今日から読書週間である。

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2010年10月26日 (火)

観天望気

寒波の到来とかで、日一日と秋が深まっている。

だが、自然界は些か戸惑っている様子だ。

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我が家では、河津桜の花が咲き出している。

やはり今年の天候は異常か!

そう思ってみると、ゴーヤの芽があちこちで成長を始めていた。

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この夏収穫し損ねたゴーヤの種がせっかちにも芽を出したのだ。

どうやら春の到来と勘違いしているようだ。

だがこれからの季節を思えば、何とも空しくも可愛そうな芽生えである。

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今年のブドウ栽培の異常さには、過去15年出始めて遭遇した。

実が稔っても枝の成長が止まらない。

何処までも伸びていって、部屋の窓から飛び出してしまった。

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そうして「甲斐美麗」などはとうとう成熟しなかった。

お陰て今年は、ハクビシンもスズメも味見しただけで来なくなった。

「旱魃に不作なし」と言われる米でさえ、青息吐息だった。

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農家は、品質低下と価格下落に泣いている。

ドングリの不作で飢えた熊達も命がけである。

自然界と言うのは、かくも鋭敏なのだ。

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もつとも、鈍感なのは人間だけか!

それもバッヂを付けた、あの高給取りの素人政治家集団がことに鈍感だ。

こりゃ俺たちゃ、冬の到来を前に芽を出したゴーヤの苗かもしれないぞ。

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2010年10月25日 (月)

海岸をきれいに

年に一度、海岸清掃に駆り出される。

恒例の行事だが、繁多な時代で奇特な人しか集まらない。

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それでもこの日、800人位の人々が砂浜に展開した。

集めるゴミは、瓶や缶などの人工物だけだ。

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それでもトラック15台分くらいは集まっただろうか。

とにかくこの国の人々の公徳心を疑う他は無い。

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自分の敷地以外なら何をしても良いと思っているらしい。

それに四輪駆動の普及が海岸を一変させてしまっている。

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堤防を削りながら行き来し、砂浜を無尽に走り回る。

風紋を踏みしめたあの子供の頃の感慨など何処にもなくなった。

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車のわだちで歩くのも厄介なのだ。

その轍の中に瓶や缶が埋もれている。

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釣りもサーフィンも良かろう。

しかし、車を波打ち際まで持ち込む必要は無かろう。

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しかしまあ、そんな事を考えつつも海は広い。

ゴミを拾いながらも爽快感が広がってくる。

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その海は自然物だけであって欲しい。

子供達も動員して、もっともっと盛大に清掃活動をやるべきだ。

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2010年10月24日 (日)

お~い雲よ

人間、出来ればあくせくせずにおおらかに生きたい。

ところが近頃はキレルとかで、簡単に頭に血を上らせる風潮がある。

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要するに単細胞なだけなんだが、それすら分別できない輩が多い。

自侭な自分に甘いだけの人間なのだ。

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人は稔に従って、自分の感情との付き合いが上手くなる。

大体において、怒り心頭なんて状態では何も考えることは出来ない。

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そんな時ゃ、とりあえずジッとして動かないことが肝要だ。

短期は損気以外の何物でもないのだから。

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「おうい雲よ ゆうゆうと 呑気さうぢゃないか」(暮鳥)てな具合でね。

ところで、秋の雲はコスモスの花のようだ。

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あの夏のエネルギッシュな入道雲とは比べようも無く涼やかだ。

夕暮れ時の巻雲、巻層雲、そうしてうろこ雲などは、

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それぞれが秋の深まりを感じさせている。

その下で、人もまた春夏秋冬を過ごしている。

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雲は大地を潤す仕事をし、人は人の成すべき事をする。

雲の形が一つとして同じでない様に、人の生き方も様々だ。

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そして「年々歳々 花相ヒ似タリ 歳々年々 人同ジカラズ」なんだな。

この世にゃ変わらないものなど一つも無い。

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過去に見とれていたとて仕方あるまい。

そんな分別のつもりで、

時に「お~い雲よ」と叫んでみる。

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2010年10月23日 (土)

妙齢?

今更、若々しい年頃だと強弁するつもりではない。

還暦過ぎて間もない年頃は、妙な年頃だな~と思うのだ。

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歯・目・マラは兎も角として、体の老化がそれほど著しい訳でもない。

気持ちは、それこそ若々しいまんまなのだ。

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しかし、孫にはジイジと呼ばれ、職場はリタイアする他無い。

かと言って、年金支給は65歳からである。

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フランスじゃ、その支給年齢を62歳にするって暴動騒ぎだけど、

日本の団塊の世代は、文句すら言わないで唯々諾々としている。

かと言って隠居の如く、田舎で慣習にくるまれて呑気な訳でもない。

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感覚も体も年齢相応には老けてくれない。

その現実とのギャップに対応できないでマゴマゴしているが本当だ。

努めて、人生の余白だと思おうとしている。

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余白の無いページが無い様に、人生の余白も実に大切なのだ。

だが、その余白に何を書きこみゃ良いのか分からない。

! 望むらくは、もう一度あの晴れ舞台に復帰したいのだ。

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ともあれ、六十過ぎは妙な年齢なのだ。

耳順とも言うから、天の声に従って生きる他あるまいて。

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2010年10月22日 (金)

農の崩壊

この国の農業と言う産業が、とうとう崩壊を始めたようだ。

農業就業者の平均年齢が65歳と、

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既にその高齢化が極まっていたのだが、

遂に限界点を超え始めたようだ。

農業センサスの結果、過去五年間で就業者が22%も減ったのだ。

その要因は高齢化ばかりではない。

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農産物価格の低迷と稚拙な政治が拍車をかけている。

米の価格だって、戸別所得補償政策で1俵千円超の値下がりだ。

ばら撒き政策は、税金でこの値下がり分を生めるだけで終わりそうだ。

とても「所得補償」なんて代物じゃなかった。

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お茶の価格だって、生産性向上を遥かに上回る下落を続けている。

とても生活できる所得にならないのだから、茶園が荒れるのも当然だ。

そんな折もおり、政府はTPP(環太平洋経済連携協定)に参加すると言う。

全ての関税をゼロにするんだそうだ。

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米国やオーストラリアと互角に競争できる農業は、この国には存在しない。

それに工業品なら、この国の関税はもう既にゼロの状態にある。

つまり工業品の輸入にはTPPは何の意味も無いのだ。

効果は、農産物輸出国でしか現れない。

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農産物輸入の見返りに、

相手国の関税を下げてもらって工業製品の輸出を伸ばすのが本音だ。

それでもなお政府は、

日本の食料自給率を10年で10%引き上げると言う。

如何なるロジックを駆使しても、そりゃ無理でしょ!

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この国の国民は、政治の絵空事を本当に信じているのだろうか。

金看板のばら撒き政策も、破綻が明らかになりつつある。

望むらくは、もうこれ以上この国を破壊しないで欲しいのだ。

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2010年10月21日 (木)

参観会

今では、社会公開デーと言うらしい。

防犯ボランティアをやっていて、小学校から招待状が来た。

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それで小学校の様子を覗いて見ることにしたのだ。

子供と先生の世界に、大勢が押しかけるんだから、

それはもう子供達が平常心でいられる訳がない。

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つまり、結構神妙に良い所を見せようとしている。

そんな雰囲気の教室を幾つか覗いて回った。

ある教室で「誰の御爺ちゃん?」と言われて、

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「そうか、俺は御爺ちゃんか!」と変な納得をさせられた。

私は子供の頃、学校が嫌いだった。

楽しいと思ったことなど、一度も無かったのではないか。

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勉強しろって言われたけど、勉強って強いて勉めることだよね。

そんなこと、子供が好きになる訳が無い。

知らないことを知る、その面白さを教えてこその学校だろ。

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つまり勉強じゃなくて、学習が大切だって思う。

だって「知る面白さ」って、

謎解きだったり、先人の生き方だったり、

人が生きる面白さそのものだよね。

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子供達は、学ぶことを大いに楽しんだら良い。

英語だって、いきなり文法なんて強制するから嫌われるんだ。

先生ェ! 頼んますよ。

 

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2010年10月20日 (水)

白菜エレジー

猛暑の影響で野菜が軒並み高い。

品物も少なくて、前年比で四割方高いようだ。

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お隣の韓国でも同様なのだが、こちらは白菜不足で大変な騒ぎのようだ。

中国産の緊急輸入でも賄えず、キャベツでキムチを漬けるのだとか。

ひょつとして、キャベチなんてのが生まれるのかも?

実は白菜の原産地は中国で、日本には日清・日露戦争を契機に広がった。

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ところで、白菜の高値を当て込んだ訳でもないが、白菜を大量に植えた。

とても食べきれないから、売るしかなかろうが・・さて?

この白菜、無農薬栽培を目指している。

もともと白菜と言うのは、秋の虫の大好物らしい。

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蝶に卵を産みつけられたら最後、もう白菜は蜂の巣のようになっちまう。

だから露地での栽培は、農薬なくしては無理だ。

そこで大枚を叩いて防虫網を買ってきた。

トンネル作りに汗を掻いて、マルチの上を網ですっぽり覆ったのだ。

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定植から半月の間、順調に成長している。

と言いたいのだが、それが腹立たしい。

見事に食べられているのだ。

犯人は、マルチの下から這い登ってくる夜盗虫だ。

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昼間は土の中にいて、夜に出てきてせっせと食べている。

網でしっかりと囲ってしまったし、こちとらは手も足も出ない。

しゃあねぇや、少しゃくれてやるか。

それにしても縮緬皺の葉っぱの、

あの塩漬けの歯ざわりを味わうのは何時のことか。

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2010年10月19日 (火)

秋ぃ~!

酷暑の後に、やっと秋がやってきた。

家の外は、秋の虫の声で満ち満ちている。

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先日も山を走っていると、野栗のイガが転がっているし、

アケビの蔓には紫の実がのどかに揺れている。

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私の畑だって、ブロッコリーやキャベツ、白菜、大根、人参、

それにシロネギにと夏の野菜から大半が移り変わった。

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残るはタマネギに馬鈴薯、それにニンニクを植えれば畑の作業は終わる。

都市化と共に、四季を感じることがトンと少なくなった。

暑かったこの夏だって大半がエアコン依存だし、

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食べ物の旬だって定かでなくなっている。

この点、私のようなファーマーは実に恵まれている。

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例えば白菜だって、時期ハズレに種を播いても結球してくれない。

そんな訳で、否応無く季節に敏感になるのだ。

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四季の鮮明なこの国では、その季節との付き合いこそ大切なのだ。

古来この国の人々は、四季の花鳥風月の中で人格を育ててきた。

そうして私も、この行く秋を愛でている。

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熱帯地域や寒帯地域の国に生まれなくて良かったとつくづく思う。

全てが、秋たけなわである。

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2010年10月18日 (月)

凡夫のならい

磐田南校三年の川島君が、

インドネシアで開催された地学オリンピックで銀メダルに輝いた。

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彼は水泳部所属で、地学は余技だという。

正に文武両道の好男子なのだろう。

私と対比するのはおこがましいのだが、

私の机の上に子供の拳ほどの小石がある。

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瑪瑙の原石で農研機構の理事長だった丸山さんから頂いたものだ。

彼は地産地消の店の「緑提灯」の提唱者として知られるが、

自然石のコレクターでもある。

かつて丸山さんは、「石は単なる無機物に過ぎないが、

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その中に多くの謎が隠されている。

子供の頃から、その謎が好きでずっと石を集めている」とおっしゃっていた。

惑星探査機「はやぶさ」が、

小惑星イトカワから持ち帰った小粒が話題になった。

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イトカワの小粒も、そんな謎解きへの好奇心の延長線上にあるのだろう。

実は高校の頃、私は地学部に所属していた。

地質とか天体、気象や岩石を対象にしている科学だ。

何故地学だったのか判然としたいのだが、

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石や雲に興味があったのは事実だ。

それで私も少しばかり石を集めたことがある。

しかしながら凡夫のこととて、只それだけに終わってしまった。

何事も極めてこそ先達なのだが、

しかるに「凡夫のならい 力及ばぬことにて候え・・・」(法然)なんだな!

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2010年10月17日 (日)

苦肉の功名

新潟県の新発田市郊外にその工場はあった。

(有)ヤスダヨーグルトの工場だ。

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この会社の製品は、北海道から沖縄まで全国に供給されている。

実はこの会社は、昭和63年に酪農家16名で設立されたものだ。

この創業の頃は、牛乳の生産調整で苦しんだ時代だ。

当時、乳価の低迷やら飼育頭数制限、

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そして乳量買い入れ制限などと出口の無い苦境の中にあった。

その苦境の中で、牛乳を田圃に流すよりはましだろうと始めたのが、

このヨーグルト作りだった。

ところが牛乳100%のヨーグルトは、

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健康ブームとも相俟って思いの他の評判を呼んだ。

そうして、品質NO1の評価を一気に得てしまったのだ。

それからは順風満帆、有数のヨーグルト会社に成長したという次第だ。

昨今、農業の六次産業化の大合唱である。

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だが現実には、新たな商品や知恵がそんなに転がっている訳もない。

米粉関係や農商工連携にも革新的技術の開発が不可欠だ。

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そんな事を考えると、

ヤスダヨーグルトのように「農の品質」も重要なキーだ。

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飽和状態の乳製品のマーケットに、品質だけで市場を開拓できたのだ。

ただその品質を、誰もが認める形に出来るか否かが肝心だ。

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2010年10月16日 (土)

豪農の館

東北地方には、桁外れの豪農の館が幾つか残っている。

越後の伊藤家の館もその一つだが、

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その規模は唖然とする程のものだ。

屋敷の敷地が29,000㎡、建坪だって4,000㎡もある。

母屋の部屋数は65、そこに奉公人が60人も住んでいたらしい。

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邸内の茶室だって5ヶ所も、その一箇所は家が菱形に作られている。

土塁を築き濠をめぐらせて、

城館さながらの豪壮さに眼を見張る。

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明治40年頃には、4郡60ヶ村に田畑1,370haを有していたと言う。

そもそもこの伊藤家は、7代前に1ha余の自作農から始まったと言う。

百姓の傍ら藍の商売を営んでこれが繁盛した。

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それを元に二代目が雑穀商、質屋に倉庫業などと多角化した。

それが明治になって、五代目あたりから一気に支配面積を広げていく。

おそらくは税金の金納化と大きく関っているのだろう。

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五代目も「天朝の御一新、

この乱世に所有地を広げるのだ。」と言っていた。

明治25年からの10年間で、500haも所有地を増やすんだから乱世だ。

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昭和20年の敗戦で、農地開放が始まる。

この時の7代目の才覚が光っていた。

彼は直ちに財団法人を設立して、

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その財団の博物館にこの家屋敷を寄付してしまうのだ。

そこに進駐軍のライト中尉がやってくる。

旧日本軍の隠匿物資を土蔵に隠しているとの情報があったからだ。

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だがほどなく、7代目文吉がペンシルバニア大学卒で、

ライト中尉の先輩であることが判明する。

それでこの博物館は、進駐軍からも大いに支援されるに至るのだ。

伊藤家の八代目は、現在もこの館の館長である。

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2010年10月15日 (金)

如是

如是とは、仏教の言葉で知恵と言うほどの意味だ。

長岡駅の直ぐ南側に日本互尊社の森がある。

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その森に入っていくと、如是蔵博物館と表札のある古ぼけた建物がある。

訪れる人も無いらしく鍵が掛かっていた。

暫くうろうろしていると、80歳くらいの老人が現れて開けてくれた。

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木造三階建ての建物には、野本恭八郎(互尊)に関連した資料を中心に、

山本五十六、河合継之助、山本帯刀などの遺品が陳列されていた。

はて野本互尊とは、如何なる人物かは知らない。

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ただ、この長岡の地に多い陽明学の徒である。

河合継之助も陽明学で生きていた。

陽明学は、朱子学とは違って言行一致を旨としていた。

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継之助も常々「学問は、

実行しなくては何の役にも立たない」と言っていた。

そして、その通りの生涯を送った。

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野本互尊は「内は独尊、外は互尊」を唱えた。

人は、只一人しかいない自分を確立することと、

多くの人々と調和して生きる互尊の精神が両方大切だと説いた。

この精神は、あの山本五十六にも大きな影響を与えたらしい。

それにしても、山本も河合も敗軍の将である。

それは偶然なのかどうか?

この博物館には、

山本五十六の日本海海戦の際の血染めの軍服などがある。

古色蒼然としたこの館の中にも、この国の歴史と人生があった。

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2010年10月14日 (木)

目標と言う光

どうも私は、目標を持たないと生きられない男のようだ。

男は大抵そうだろうが、何かやっていないと不安になる。

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ジッとしていると、バタッて倒れやしないかって思うんだ。

その何かに、ちゃんとした目標があれば言うことはない。

この事にもっと早く、仮に40年も前に気が付いていたら、

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少しは自慢できる何事かが出来たのかも知れない。

しかし怠惰に流されたのか、迷路をさまよっていたのか、

既に随分と川を流れ下ってしまったようだ。

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正に「歳月人を待たず、盛年重ねて来たらず」である。

だが流れが穏やかになった分、海までは未だかなり時間が有りそうだ。

ならば、これまでと違った自分を見つけ出せないか?

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水の少ない苔生した清流に分け入っても良い。

出来るものなら、マングローブの林を探検したって面白かろう。

導水路に沿ってあの台地の畑に浸み入っても良かろう。

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それでもって、何が実現できるかって訳だ。

あぁ~、冒険の果てに何処に行き着くことか・・。

人間ってヤツは、安寧と冒険との矛盾をわきまえないのだ。

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果たして、曙光が見つかるものかどうか?

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2010年10月13日 (水)

蒼龍窟を訪ねて

この世に益体も無く生きている人は多い。

私も、あるいはそうだろう。

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だが幕末に、「自分こそ、無くてはならぬ人たらん」と生きた

奇特な男がいる。

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誰あろう、蒼龍窟こと越後長岡の河合継之助だ。

新潟に出かけた帰りに越後長岡で途中下車し、

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風雲児・継之助の駆け抜けた時代に思いをはせたのだ。

彼の一生は、幕末の長岡藩の帰趨を決めることだったと言える。

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たかだか120石取りの小身代の出身でありながら、

自分こそがこの国(長岡藩)を救い得ると確信して生涯を送った。

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全国の有為な先達を訪ね、世界の趨勢までも見通していた。

やがて筆頭家老に就くや苛烈な藩政改革に乗り出す。

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ガトリング砲(機関銃)を始とした最先端の武装を始めとして、

藩士の給金制や商業振興など、

彼の命を懸物にして藩の近代化を急いだ。

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やがて鳥羽伏見の戦いが起こり、官軍の北上が始まる。

官軍はその途上の各藩を抱き込みつつ、会津の征伐を目指した。

長岡藩は、その正面に位置していたのだ。

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会津とは暦年の親交があり、加えて長岡藩は徳川の親藩でもあった。

官軍に下れば、自らその会津を攻めなくてはならない。

彼は自分の力で、何とか官軍との和平を実現させたかった。

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しかし、交渉の相手は若干20数歳の軍官岩村清一郎だった。

俄然この小千谷の慈眼寺での会談は、岩村の一方的なものになった。

「問答無用」と罵倒されつつも、嘆願を繰り返す継之助。

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しかし、彼は遂に官軍との戦いを決意するに至る。

若い岩村にすれば「たかが7万石程度の藩に何が出来る」と思っていたのだろう。

だが長岡藩は、軍事総督継之助の下で重武装していた。

この小千谷会談を境に凄惨な北越戦争が始まるのだ。

ともあれ時勢は、継之助にとっても苛烈であった。

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2010年10月12日 (火)

シラカバ細工

「土産」について考えている。

その土地に行って土産が色々とあると言うことは、Cimg1326

入れ込み客が多いと言う事だし、観光産業の成熟度の高さでもある。

この点、先月初旬に訪れたロシア、

特にシベリアには土産品は極めて少ない。

強いて上げればウオッカくらいのもんだろう。

土産品は、その字面の通りその土地の資源から作り出すものだ。Cimg1324

ロシアにもその底流はあって、

私もその一つシラカバ細工作りに挑戦してきた。

シラカバなんぞはシベリアには見たく無いほどもある。

その皮をはいで、様々な民芸品を作るのだ。Cimg1325

私達はイルクーツクの一人の実業家を訪ねた。

彼は、障害を持つ方々を集めて福祉事業を成立させていた。

シラカバの木の皮は丈夫で、その皮にプレスで文様を作る。

その模様に着色を施して装飾品や民芸玩具、

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或いは帽子なども作っていく。

これが軌道に乗って、あちこちで土産として売られつつあった。

私も、彼らの作業を見ながらブローチを作ってみた。

チョツトした作業なのだが、やはりコツが要る。

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出来上がると、自分の手製だけに愛着が涌く。

多分、これは結構な土産品に育つだろう。

ロシアでのしばしの時間であった。

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2010年10月11日 (月)

限りある命の故に

近頃は、結婚しない男女が増えている。

それぞれ自由気侭かもしれないが、是非考えて欲しい。

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人は誰でも死ぬ。

そして、DNAだけが受け継がれて流転していく。

生きるものの宿命と言えるのだろうか。

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例外があった。

大腸菌には寿命が無いのだそうだ。

つまり、環境次第で永遠に生き続けてしまう。

一方、有性生殖をする私達にだけ寿命がある。

細胞分裂の限界があって、その限界に達するとそれが寿命になるのだ。

DNAの両端のテロメアと呼ばれる部分少しずつ減っていって、

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それが減耗して無くなるとそれが寿命になる。

じゅあ、大腸菌が無限に細胞分裂できるのは何故か。

それは大腸菌のDNAが輪の様に丸くなっていて減らないからだ。

それなら私達のDNAも輪にしたらどうか?

実は遺伝子組み換えで、これを成功させた学者がいる。

DNAを輪にした酵母菌は、なるほど不老不死になった。

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大成功である。

ところが、肝心の有性生殖の機能が無くなってしまったのである。

つまり私達は、異性との出会いと引き換えに永遠の命を放棄したのだ。

進化の神様は、永遠の命よりも春夏秋冬の一生を選んだのだ。

出合と言うものを大切にすべき所以だろう。

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2010年10月10日 (日)

耳と耳の間

いきなりクイズだけど、

耳と耳の間にゃ何がある?Cimg1933

答えは、耳で聞いた音を判別して考える場所があるんだよね。

そこでは、「あれかな?これかな?」って考える。

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それで考えているうちに知恵ってもんが育つんだ。

そうそう、7回思ってそれを成熟させることを熟「」って書くんだよね。

耳から入った音が、色々なイメージを作り出す。

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そうして頭脳のエネルギーが、自分の行動を決めていく。

人はね、そんな具合に耳と耳の間を働かせるから人なんだ。

どっかで聞きかじった事を喋るだけなら、九官鳥だって出来る。

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そんなお説教をしたくなることありません?

素人政治化が幅を利かす政治主導?の永田町。

日々の職場でのこと。

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地域社会の勝手放題な人々。

それに、こいつは言っても始まらないが山の神の事。

・・・他人のことは兎も角、私も自省すべきだな。

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人間は、案外感情で判断するんだな。

耳と耳の間を働かせれば呆けないのにね。

感情が先立つと、耳と耳の間が麻痺するんだって。

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目と目の間には鼻があって、

目鼻は感じるためのセンサーだな。

センサーも大事だけど、人間はやっぱり考えないとね。

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2010年10月 9日 (土)

些細な感動を

「何か、良いこと無い? 困ったね、こんな事じゃ」が合言葉の毎日。

経済も就活も最悪、政府は無能な素人集団。

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その素人が、政治主導だとおっしゃってる。

感動なんて出来る訳ないよね。

それでこういう時には、何か新しいことに挑戦するしかない。

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と言う訳で今年は、ささやかに白菜を育てることにした。

感動と白菜は関係ないじゃないかって?

いやいや、感動したいだけで事は些細でも良い。

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実は、無農薬で白菜を大量に作ってみようとしている。

アブラナ科の野菜は、普通に作ると虫だらけになっちまう。

それで育苗段階から、ネットで被って一切害虫をガードしている。

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それで上手く育ったら、その白菜で仲間を呼んで白菜鍋をやるんだ。

たかが白菜だけど、呼び水くらいにはなる。

それから例年のように、ホウレンソウに人参・大根も育てている。

こいつは、育てること自体に一種の感動があるのだ。

ホウレンソウの種を播くと、ホウレンソウが育つ。

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人参の種なら、人参の葉が出てあの赤い人参が育つのだ。

これって不思議だし、感動だよね。

もっとも、大根を播いて人参が出来たらもっと不思議か?

まあ~愚痴っているより、植物は小沢一郎みたいに嘘を言わないんだ。

とにかく育てて実りゃ可愛いもんよ。

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2010年10月 8日 (金)

玄妙 狂の舞

前衛舞踊とは聞いてはいたが、しかし・・・と言う感想だ。

闇夜に僅かばかりの明かりがある。

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音楽も無く、聞こえるのは虫の声ばかりだ。

立ち木の向こう側でもそもぞと何かが動いている。

何が起こるのかと息を呑んで待つのだが、何も起こることは無い。

やがて木の隙間から一人の踊り手が現れる。

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下駄を脱ぎ捨て、異様な形相で靴下を脱いでいく。

さらに赤いシャツをも海老反りになって脱ぎ捨て、

右に左にと裸で走り回る。

やおら地に倒れこむと、今度はその地べたをゴロゴロと転げまわるのだ。

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汗びっしょりで、その汗に土がまとわり付いていく。

そんな一時間余の演舞の後、

彼は「ニャーゴ」と一声叫んで一連の舞台を終えた。

踊り手は田中泯さんだ。

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地べたに御座を敷いた会場には、

70歳になろうとする彼の踊りを見る為に、200人余が取り巻いている。

仮に私が同じ事をやったとしたら、それは狂人の他何物でもなかろう。

前衛舞踊家田中泯だからこそ、

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観衆は息をつめてその「舞台」を見つめている。

そもそも芸術は、形に意味を持たせその洗練に美を見出してきた。

芸術は、整形の美であったはずだ。

私達は、その形に物語を見出して納得して来た。

しかし彼は、そんな諸々をことごとく無視して、

何ものかを表現しようとしている。

私なぞは、その幾ばくにも納得し得ないでいた。

田中泯の世界は、それほどに人生の無為を表している。

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2010年10月 7日 (木)

自治会って?

ある一人暮らしの老人から、こんな話があった。

「毎月、自治会費を払っているけど、私らにゃ何の益にもならん。

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年金暮らしなのに、同じように払わにゃいかんのかね・・・」と言う話だった。

超高齢化で、これからこんな人がドンドン増えそうだ。

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一人暮らしの年寄りに、自治会と言うのが何の意味があるのか?

実は、それが見えない所に自治会の現実があるのだろう。

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役員のなり手すらないし、だからやることもいい加減なもんだ。

特に自治会長他の資質によって、有って無きが如しってことにもなる。

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自治会は、地域の安心と安全のために在るべきだ。

その実現のために必要な防災・防犯、

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そして地域福祉に取り組んでこそ意味がある。

それは年寄りや子供の見守りだったり、様々な地域の和づくりだったりする。

ともあれ先日「安心安全地域づくりの集い」を開いた。

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先進地区の事例報告やら防犯レディースの皆さんの寸劇など、

今回は地域の防犯活動について考えていただいた。

この種の会合は初めてだから、

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はたして参加した約60名の皆さんはどんな感想を持ったか?

やはり防犯なんて、他人事なのかな?

田舎のことで、空気と安全はタダって思ってる人が多いからな!

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2010年10月 6日 (水)

冒険と創造

人の一生について考えている。

人は生まれてからずっと、試行錯誤と冒険をしつつ生きている。

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だがその度合いは、歳とともに鈍感になりがちなものだ。

流れに棹差さず、時代の大勢に身を任せた方が楽だからだ。

事なかれ主義ってヤツだね。

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だけど創造が無ければ、文学や美術も生まれない。

冒険が無ければ、科学も発展しないし新製品も生まれない。

私達の世界は、どんどん狭くなっていくだろう。

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それに社会全体も、ベクトルを失ってグラグラするし、

私達も進むべき道を見出せなくなってしまう。

鳥や草花には、適応は有っても冒険は無い。

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人間が他の生物と違うのは、創造や冒険があるからだ。

先覚的な学者や政治家は、そのチャレンジが故に特別な人なんだと思う。

臆病な私なぞは、ただ時代に流されて来ただけかも知れない。

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だけど創造と冒険は、人生の一大事だし夢でもあるのだ。

実は国そのものも老化すると、このパイオニア精神が衰える。

鮮明なビジョンの下で、前進する決意こそが必要なのだが・・・。

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かつての小泉政権は、それで高い支持を得たのだ。

只単に迷っているだけじゃ、国の指導者じゃないな!

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2010年10月 5日 (火)

ミミズの気持ち

何でもミミズってのは、偉い生き物なんだそうだ。

お目にかかるのはシマミミズとかアカミミズだけど、

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種類だって沢山あって地下の世界を作っている。

地下5mも潜る仲間もいるんだそうだ。

それにミミズは、大陸の分裂が始まる5億年以上前から生きていた。

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何処の大陸にも同じようなミミズがいるのがその証拠だ。

化石にも、ミミズのトンネルが残っているらしい。

ミミズの先祖は水生動物だから、湿った土にしか住めない。

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従って、砂漠にはミミズはいない。

地球の気候の大変動で恐竜や始祖鳥は絶滅したけど、

土の中のミミズは生き残って今日に至ったのだ。

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そうして、地上の土壌を作ったのも彼らだ。

10aに1万匹ほどもいて、一年間に4トンもの糞を出す。

この糞が肥沃な土壌になるのだ。

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何か土の上にほおっておくと、

何時の間にか地中に潜っていくのは彼らの糞の故だ。

彼らが地面に潜ることで、地面は軟らかくなる。

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この世の中を程よく柔らかにしているのは彼らなのだ。

そんなミミズのような存在だからって、馬鹿にしないでよ!

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2010年10月 4日 (月)

孫にひかれて

年に一度の運動会、祖父の玉入れに駆り出される。

園児にとっては、この小さな運動場が大きな世界なのだ。

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それに何時もと違って、飾り付けや沢山の見物人がいる。

親達は、ビデオを構えて定位置に陣取っている。

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だから子供達にとっては、張り詰めた舞台なのだ。

そこにジイジの登場という、一種の息抜きの場が設けられている。

赤白の玉数を競うことに何の意味も無い。

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でもかつては、その競いだって結構真剣に楽しめたのだ。

園児にすれば、自分のジイジの方が勝って欲しいのだ。

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それでジイジもちっとは良いとこ見せるか・・・と言う次第だ。

親達は、自分の子供の出来具合が気になる。

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転んだり泣きべそかいたり、それは一大ドラマなのである。

とは言え、子供の成長と将来の姿は分からないものだ。

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一番ビリで小さな体の子が、何時か別の能力を伸ばしたりしてね。

私は運動神経も全く駄目だったけど、今はマラソンを走ってるしね。

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遠い昔にタイムスリップして見ると、色々と思い出すこともある。

そう子供達は、こんな経験を積み重ねながら成長していくのだ。

草の種なら、その種によって雑草にも、野菜にも花にもなる。

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人間は一つの種だが、その努力と運で大化けしたりもするんだ。

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2010年10月 3日 (日)

ラブ・アゲイン

昨日の同窓会の続きという訳ではない。

テレビドラマの、同窓会を契機にしたあの症候群である。

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人間とは不思議なもので、

気持ちだけは簡単に学生時代タイムスリップしてしまう。

時には、そりゃ~愛のドラマだって起こるだろう。

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その気持ちって言うものは、体の何処で醸されるものか分からない。

でも多くの場合、その気持ちが自分の体を動かしていく。

子供の頃、年齢が2~3歳も違えば、そりゃ~大変な先達に見えた。

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増して40代の叔父さんなぞは、神様かなんぞの様に思われた。

ところが自分がその歳になってみると、何のことはない。

依然として、あの子供の頃の幼児性は残っているし、

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いわんや、青春の頃の心意気はそのまま同じだ。

頭髪も薄くなって、メガネ無しじゃ新聞も読めなくなった。

それに目もかすむし、運動能力も随分劣化したようだ。

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それなのに、気持ちはちっとも老けちゃいないのだ。

目の前を美人が通れば、眼はそれに連れて動いてしまう。

美味しいと聞けば、遠くまでも出かけていって食べたくなる。

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空港が出来れば、飛行機に乗ってみたくなる。

「健全な精神は、健全なる肉体に宿る」のだとしたら、

私の肉体は健全にして未だ十分若いと言う証明であろうか?

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精神の世界は、かくも不思議な世界なのだ。

ラブ・アゲイン、おおいに有っても良いのではないか。

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2010年10月 2日 (土)

青雲の志

「あぁ鍛錬の気は凝りて 堅き雄心ゆるぎなく

若き我等に溢るる光・・・♪・・・」の校歌斉唱で閉会する。

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それが私の卒業した高校の静岡支部同窓会である。

そして校歌は、

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何時も高校生当時の気持ちを思い起こさせてくれる。

それは、未知の将来への不安と畏怖であったろうか?

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同窓会には、90歳を過ぎた大先輩から30代前半の若者まで参加し、

まあ、それなりに意味のある会合が連綿と続いてきた。

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それに同窓会は、人生の遍歴を考えさせてくれる場でもある。

人の一生と言うものはそれぞれ違うし、人それぞれの道がある。

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お見えになる同窓生は、一人として同じ道を歩いてはいないのだ。

その異なった個性が集まる一時、

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その一時に意味を持たせたいと思う。

何がしかの「なるほど!」を持って帰って欲しいのだ。

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会の主催者として、そう切に願っている。

それで今年は、現代書家の大杉弘子さんを講師に迎えた。

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私と同期の彼女は、

昨今隆盛の書道パフォーマンスの先駆け的な人である。

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字とも絵とも定かでない様な「書」を書く。

字を組み立てて心を表現しようとしているのだ。

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彼女の作品の数々を見しながら、やはり人間拝について思っていた。

大杉弘子さんも、芸術と言う計り知れない世界を歩いてきたのだ。

彼女の高価な「書」を到底購入できないのだから、

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ただ感謝するしかない。

ともあれ会は、好評のうちに校歌斉唱となった。

そう、同窓会は、青春の志を蘇らせる為にこそある。

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2010年10月 1日 (金)

旅の残照

ロシアから帰って、もう一ヶ月にもなるのに、

旅は旅を呼ぶなあ~と思っている。

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単なる景色を見て歩く観光旅行のそれではなく、

非日常的な体験と言うものは、

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一種の夢だったかのような気持ちにさせる。

そもそも旅とは、幾分の未知なる不安にチャレンジすることなのだ。

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全てがパックされた観光旅行は、

レジャーであって旅ではない。

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身一つで山や森に棲む鳥や小動物は、

そういう意味では毎日が旅だ。

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毎日が危険との隣り合わせだし、生きることが冒険旅行なのだ。

交通機関の発達で行動範囲が格段に広がった。

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その結果国内旅行が衰微して、

観光地では閑古鳥が鳴くようになった。

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海外旅行だってパック旅行から個人旅行に変わりつつある。

要するに旅の醍醐味は、触れ合いと発見だからだ。

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国内の観光地を甦生させるには、

まずは海外から客を呼び込むことだ。

古来多くの文人墨客が、旅をテーマに著述を残してきた。

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旅が、未知との遭遇だったからだ。

人は、オギャーと生まれ出たその時から人生の旅を始める。

そうして未知を求めなくなった時、その生を終えるのではないか。

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そう、だからこそ旅に出ようと思うのだ。

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