孫にひかれて
年に一度の運動会、祖父の玉入れに駆り出される。
園児にとっては、この小さな運動場が大きな世界なのだ。
それに何時もと違って、飾り付けや沢山の見物人がいる。
親達は、ビデオを構えて定位置に陣取っている。
だから子供達にとっては、張り詰めた舞台なのだ。
そこにジイジの登場という、一種の息抜きの場が設けられている。
赤白の玉数を競うことに何の意味も無い。
でもかつては、その競いだって結構真剣に楽しめたのだ。
園児にすれば、自分のジイジの方が勝って欲しいのだ。
それでジイジもちっとは良いとこ見せるか・・・と言う次第だ。
親達は、自分の子供の出来具合が気になる。
転んだり泣きべそかいたり、それは一大ドラマなのである。
とは言え、子供の成長と将来の姿は分からないものだ。
一番ビリで小さな体の子が、何時か別の能力を伸ばしたりしてね。
私は運動神経も全く駄目だったけど、今はマラソンを走ってるしね。
遠い昔にタイムスリップして見ると、色々と思い出すこともある。
そう子供達は、こんな経験を積み重ねながら成長していくのだ。
草の種なら、その種によって雑草にも、野菜にも花にもなる。
人間は一つの種だが、その努力と運で大化けしたりもするんだ。
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