限りある命の故に
近頃は、結婚しない男女が増えている。
それぞれ自由気侭かもしれないが、是非考えて欲しい。
人は誰でも死ぬ。
そして、DNAだけが受け継がれて流転していく。
生きるものの宿命と言えるのだろうか。
例外があった。
大腸菌には寿命が無いのだそうだ。
つまり、環境次第で永遠に生き続けてしまう。
一方、有性生殖をする私達にだけ寿命がある。
細胞分裂の限界があって、その限界に達するとそれが寿命になるのだ。
DNAの両端のテロメアと呼ばれる部分少しずつ減っていって、
それが減耗して無くなるとそれが寿命になる。
じゅあ、大腸菌が無限に細胞分裂できるのは何故か。
それは大腸菌のDNAが輪の様に丸くなっていて減らないからだ。
それなら私達のDNAも輪にしたらどうか?
実は遺伝子組み換えで、これを成功させた学者がいる。
DNAを輪にした酵母菌は、なるほど不老不死になった。
大成功である。
ところが、肝心の有性生殖の機能が無くなってしまったのである。
つまり私達は、異性との出会いと引き換えに永遠の命を放棄したのだ。
進化の神様は、永遠の命よりも春夏秋冬の一生を選んだのだ。
出合と言うものを大切にすべき所以だろう。
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