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2010年10月11日 (月)

限りある命の故に

近頃は、結婚しない男女が増えている。

それぞれ自由気侭かもしれないが、是非考えて欲しい。

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人は誰でも死ぬ。

そして、DNAだけが受け継がれて流転していく。

生きるものの宿命と言えるのだろうか。

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例外があった。

大腸菌には寿命が無いのだそうだ。

つまり、環境次第で永遠に生き続けてしまう。

一方、有性生殖をする私達にだけ寿命がある。

細胞分裂の限界があって、その限界に達するとそれが寿命になるのだ。

DNAの両端のテロメアと呼ばれる部分少しずつ減っていって、

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それが減耗して無くなるとそれが寿命になる。

じゅあ、大腸菌が無限に細胞分裂できるのは何故か。

それは大腸菌のDNAが輪の様に丸くなっていて減らないからだ。

それなら私達のDNAも輪にしたらどうか?

実は遺伝子組み換えで、これを成功させた学者がいる。

DNAを輪にした酵母菌は、なるほど不老不死になった。

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大成功である。

ところが、肝心の有性生殖の機能が無くなってしまったのである。

つまり私達は、異性との出会いと引き換えに永遠の命を放棄したのだ。

進化の神様は、永遠の命よりも春夏秋冬の一生を選んだのだ。

出合と言うものを大切にすべき所以だろう。

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