文化の香り
今、あちこちで文化祭やふれあい祭りが行われている。
日頃から練習してきた成果を披露する晴れ舞台だ。
才能を磨いて光らせるには、それなりの努力の積み重ねが必要だ。
この点、飽きっぽい私は駄目だ。
子供の頃から、絵も書もいわゆる造形は全くの不得手なのだ。
そもそも芸術表現は人間だけが為し得るもので、
増して具象的な自己表現はその者の個性そのものなのだ。
私には、その表現手段がまったくない。
だから晴れ舞台に立つ人達を、いつも眩しく眺めている。
その眩しさを求めて、ちっちゃな分化展などに出かけている。
遠州横須賀は城下町だった。
街道にはウナギの寝床のような家々が並んでいる。
その町家の一軒一軒が美術館になる。
今年は77人の表現者達が集まった。
油彩画からガラス工芸、押し花絵画、
竹細工、写真などとりどりである。
古い町並みや古寺が、場違いな輝きを見せている。
とは言え、猫に小判でその味わいの深みが分からない。
ただただ、感心するのみである。
それにしても、自分を表現できる人が羨ましい。
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