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2010年10月22日 (金)

農の崩壊

この国の農業と言う産業が、とうとう崩壊を始めたようだ。

農業就業者の平均年齢が65歳と、

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既にその高齢化が極まっていたのだが、

遂に限界点を超え始めたようだ。

農業センサスの結果、過去五年間で就業者が22%も減ったのだ。

その要因は高齢化ばかりではない。

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農産物価格の低迷と稚拙な政治が拍車をかけている。

米の価格だって、戸別所得補償政策で1俵千円超の値下がりだ。

ばら撒き政策は、税金でこの値下がり分を生めるだけで終わりそうだ。

とても「所得補償」なんて代物じゃなかった。

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お茶の価格だって、生産性向上を遥かに上回る下落を続けている。

とても生活できる所得にならないのだから、茶園が荒れるのも当然だ。

そんな折もおり、政府はTPP(環太平洋経済連携協定)に参加すると言う。

全ての関税をゼロにするんだそうだ。

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米国やオーストラリアと互角に競争できる農業は、この国には存在しない。

それに工業品なら、この国の関税はもう既にゼロの状態にある。

つまり工業品の輸入にはTPPは何の意味も無いのだ。

効果は、農産物輸出国でしか現れない。

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農産物輸入の見返りに、

相手国の関税を下げてもらって工業製品の輸出を伸ばすのが本音だ。

それでもなお政府は、

日本の食料自給率を10年で10%引き上げると言う。

如何なるロジックを駆使しても、そりゃ無理でしょ!

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この国の国民は、政治の絵空事を本当に信じているのだろうか。

金看板のばら撒き政策も、破綻が明らかになりつつある。

望むらくは、もうこれ以上この国を破壊しないで欲しいのだ。

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