青雲の志
「あぁ鍛錬の気は凝りて 堅き雄心ゆるぎなく
若き我等に溢るる光・・・♪・・・」の校歌斉唱で閉会する。
それが私の卒業した高校の静岡支部同窓会である。
そして校歌は、
何時も高校生当時の気持ちを思い起こさせてくれる。
それは、未知の将来への不安と畏怖であったろうか?
同窓会には、90歳を過ぎた大先輩から30代前半の若者まで参加し、
まあ、それなりに意味のある会合が連綿と続いてきた。
それに同窓会は、人生の遍歴を考えさせてくれる場でもある。
人の一生と言うものはそれぞれ違うし、人それぞれの道がある。
お見えになる同窓生は、一人として同じ道を歩いてはいないのだ。
その異なった個性が集まる一時、
その一時に意味を持たせたいと思う。
何がしかの「なるほど!」を持って帰って欲しいのだ。
会の主催者として、そう切に願っている。
それで今年は、現代書家の大杉弘子さんを講師に迎えた。
私と同期の彼女は、
昨今隆盛の書道パフォーマンスの先駆け的な人である。
字とも絵とも定かでない様な「書」を書く。
字を組み立てて心を表現しようとしているのだ。
彼女の作品の数々を見しながら、やはり人間拝について思っていた。
大杉弘子さんも、芸術と言う計り知れない世界を歩いてきたのだ。
彼女の高価な「書」を到底購入できないのだから、
ただ感謝するしかない。
ともあれ会は、好評のうちに校歌斉唱となった。
そう、同窓会は、青春の志を蘇らせる為にこそある。
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