浅草の情緒
浅草寺で観音さん?を拝観してきた。
それにしても大変な人垣で、
狭い仲見世通りは進むもまま成らない。
それでも雷おこしや人形焼の店を覗き、
あげまんじゅうをパクつきながら、
江戸さながらの情緒を味わった。
実はこの仲見世は明治維新の紆余曲折で、
明治18年には境内の仲見世は取り払いの憂き目にもあっている。
しかしその後、境内の清掃を常にするという名目で、
表参道の仲見世として今日のように蘇っている。
とは言え、この仲見世は日本で最も古い商店街の一つなのだ。
その表参道を脇に逸れると、
下町情緒の漂う幾つもの老舗が軒を連ねている。
やはりこの界隈は、永く江戸庶民の娯楽の場だったのだろう。
私達はその一つ、
江戸前天麩羅の老舗「中清」で昼食を頂いた。
古い土蔵風の建物の中には瀟洒な中庭があって、
その池には、それはそれは見事な錦鯉が泳いでいた。
それで昼食は、半ば場所を戴く気分であった。
ところで肝心の浅草寺である。
623年に隅田川で網に掛かった仏像が本尊(聖観音)と言うから、
その由来はきわめて古い。
とは言えその本尊は5.5cmの小さなものらしく秘仏とされている。
と言う事で645年以来開帳されていないのだから、実態は不明なのだ。
それから風塵・雷神を左右に配した風雷神門(雷門)が名物だが、
あの大提灯を寄進したのは松下幸之助だ。
それ以降から雷門と言われるようになったのかな?
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