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2010年11月 8日 (月)

燐寸の思い出

9月に訪れたシベリアでのこと、

店で釣銭代わりにマッチが渡された。

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と言うことは、ロシアでは未だにマッチを普通に使っているのだろうか?

マッチは19世紀の中頃、イギリスで発明されたらしい。

日本に入ったのは文明開化の明治の初めだから、

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その以前は火鉢に種火を埋め込んで大事にしていたんだろう。

がしかし今日では、とんとそのマツチにお目にかからなくなった。

擦った瞬間に鼻を突くあの燐の臭いには独特の風情があったし、

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目の前を一瞬にして変える魔法の小道具だったかもしれない。

子供の頃、何処の家でもカマドで煮炊きをした。

我が家には年寄りがいなかったから、小学生の私がご飯を炊いた。

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藁を丸めてマツチで火をつけ、ヘッツイに放り込む。

すると、時にそのかまどから髭を焦がした猫が飛び出してきたっけ。

冬の日の夕方、カマドの火は赤々と暖かく、黙々と藁をくべていた。

Cimg2014

今思えば、小さな子供が火を扱っていた訳だが、

5cmばかりのマッチの火が私の原点だったかと思ったりする。

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そして、マッチを捨てていく歴史が昭和から平成なのだ。

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