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2010年11月25日 (木)

宿場の残影

新居は東海道五十三次の一つの宿場だった所だ。

その宿場の名残が、関所の他にも残されている。

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旅籠だった紀伊国屋もその一つだ。

紀州藩の御用宿だったことからこの名がある。

江戸期には二十数軒の旅籠が軒を連ねていたらしいが、

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中でもこの紀伊国屋が最大の宿だった。

そうして昭和30年代まで旅館業を営んでいて建物が残された。

記録では、250年間も旅館業が続いている。

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旅情緒を髣髴とさせる建物、それに離れの佇まいもなかなか風情がある。

江戸中期以降には旅行案内書なども発行されていたから、

ヤジさんキタさんも、この宿で鰻などを食ったのだろうか。

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この旅籠の近くに、小松楼という芸者置屋が残っている。

この辺りは宿場の歓楽街だったらしく、

80人もの芸者衆がいたと言われる。

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お茶屋独特の間取りも面白いし、ベンガラ色の壁も珍しい。

それに何と言っても、ふすまの下張りに色々あって、

静や静・・・などの今様、それに上楼の際の付帳まで張ってある。

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この日本の国は温暖多湿の上に木造が多い。

ヨーロッパの石造りとは違って、

古い時代を保存するのは並大抵ではない。

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でもやはり、私達が時代の旅を実感できるのは本物ならでこそだろう。

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