初出式
今朝は、市消防団の初出式に出席した。
言うまでも無く出初は、
江戸の昔から続いている消防の仕事始めだ。
江戸の町には家毎に火元が有ったから、
とにかく火事が頻発していた。
だから火消しは、江戸の治安そのものでもあった。
そんな訳で万治元年(1659)に上野東照宮に火消しが集まって気勢を上げた。
その姿が、江戸庶民を大いに安心させたらしい。
それ以降、出初の行事はづっと続いている。
ともあれ、出初は新春の季語にもなっているほどだ。
消防団員は1600人余、彼らのキビキビとした儀式は、
私達の新年の気引き締めるのに十分だ。
かまどや焚き火が減った今日、火事は極めて少なくなった。
でも一旦火事になったら、消防の機動力に頼るほかない。
それに近頃では、倒壊家屋からの人命救助も担当する。
救急も含め私達の大切な安全弁なのだ。
自分勝手な世の中になって、
消防団への加入者が激減している。
ボランティアで縁の下を支えるのだから、
何がしかの使命感が無いとやれないだろう。
ただ、消防団で多くの仲間を得、コミュニティーの原点ができる。
これは一生の財産になる。
人は、共に汗をかいてこそ親密になれるのだ。
ラッパ隊の吹奏に合わせて儀式は進んでいく。
昔と違って、放水やら梯子乗りがある訳じゃないけれど、
やはりボランティアを元気付ける重要な儀式だ。
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