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2011年3月31日 (木)

春のとば口

陰暦では3月末の今日は弥生尽である。

春の極まる日なのだ。

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しかるに震災の故かどうか、まだ寒い日が多いように感じる。

ソメイヨシノの開花も幾分遅れているらしいのだが、

それでも、春はもうそのとば口まで来ている。

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それでアレを播こう、これを作れないかなどと思案している。

狭い畑が相手だし労働時間も限られている。

その限られた中で最大限のパフォーマンスを実現したいのだ。

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毎年のオクラは今年も気張って400本は植えよう。

オクラは朝一番の私の収穫作業なのだから。

もちろんゴーヤのトンネルも作ろう。

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それも子供達の冒険心をくすぐる程の長さにしよう。

それから人参と時無し大根も播こう。

今年のきゅうりは何度かに分けて栽培してみよう。

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そうして秋口からは、ハウスの中で年内一杯収穫できるようにしたい。

初挑戦はカボチャにしよう。

梨の棚を使ってカボチャのつるを這わせたら面白い。

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9月にゃ梨の代わりにカボチャがぶら下がるぞ。

さすがのヒヨドリもカボチャじゃ手出しできjいて!

それにしても我家の畑は狭すぎるぞなもし!

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2011年3月30日 (水)

投書の波紋

私は時々、新聞のひろば蘭に投書をする。

「TPP反対」の投書が掲載されたのは、一月の下旬だったか。

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その翌日駅のホームで、

政令市選出の民主党県会議員から呼び止められた。

何かと思ったら、昨日の投書について詳しく聞きたいと言う。

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それは感心だと思って、

① TPPによって日本の地方の景色が一変しかねないこと。

② 農業に対する認識が間違っていること。

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③ 明らかに米国の恣意的な戦略であること。

④ 韓国や中国が全く関心を示していない訳。

⑤ 農地法は既に如何ほどの意味も持っていないこと。

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などについて縷々説明した。

彼は逐一頷いて聞いていたのだが、別れ際に

「それでも、日本の貿易が・・?」と呟いて去った。

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翌日、新聞を開いたら彼が県議会でTPP賛成を弁じたとあった。

知事はそれに賛意を示し

「TPPに加わらないと北朝鮮になる」と述べたとあった。

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それから一週間後、駅頭でその議員と顔を合わせた。

彼は「先日は有難うございました。

私は、あなたの意見に沿って行動します」と語って去った。

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嘘を言う男でもあるまいと思ったが、他日別の民主党議員に聞いてみた。

確かに彼は、その後TPPに関してまつたく沈黙しているらしい。

国の政治化の愚行は今に始まったことではないが、

TPPは国論を分裂・対立させて泰山鳴動させはしても、

何の利するところも無い仕儀なのだ。

今管政権は、震災対策へとその看板を付け替えようと躍起だが、

心底見たりで、この禍根は残るぞッ。

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2011年3月29日 (火)

この世に無いもの

人はこの世に生まれてから数限りない失敗しながら成長する。

転んで痛さを覚え、転ばないよう工夫をするようになる。

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熱さに触れて初めて火の危険を知る。

その失敗にも色々あるが、失敗を転機に伸びることの方が多い。

しかしながら、今回の福島原発事故はその埒外にある。

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事前の危機管理にしろ、事後の対応も後手後手に回った。

現場の必死の復旧作業や冷却放水に当たる人々の辛苦は別にして、

政府も東電も失敗に失敗を繰り返している。

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認識不足もはなはだしい致命的な失敗を犯してしまったのだ。

そもそも制御不能などとは、技術でも何でもなかった証だ。

ただただえたいの知れない利益追求の結果でしかない。

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結果として、長期にわたる住民の被害と放射能汚染を広げている。

当然ながらその責任を負ってもらわねばならないが、

国が金のなる樹を持っている訳ではない。

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最後は国民の全てに莫大な負担がのしかかって来る。

その余りの大きさに、私達は既に怒りすら忘れている。

これは、あのTPPの騒動も本質的に同じ輩の仕業だ。

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この世に無いものが三っある。

それは天国への階段、大海に架ける橋、そして政治屋の正義だ。

それに、頭の病める(リーダー不在)時は、全身も鈍るのだ。

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ゆめゆめそのことを忘れるまい。

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2011年3月28日 (月)

自然と共に

震災地では、今日も行方不明者の捜索が続いている。

そうして、余りにも切なく無残な現実が見えてくる。

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自然は、何ゆえこんな悪さをするのか。

私たち農耕民族は、山にも川にも泉にも、

そして石ころや木々にも神々が宿ると考えて、その自然と共に生きてきた。

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その神々が、時に突如として牙を剥いて私たちに試練を加える。

そしてそのつど、諦観と楽観のもとで災難を克服してきた。

それが私達、災害列島に住む日本人の悠久の歴史なのだ。

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瑞穂の国の諸々の作法は、その事を逐一教えてくれている。

しかしながら、津波が原因とは言え今回の原発災害の根源は何なのか。

さも自然を100%手玉に取ったかのような驕りの結末なのか。

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果たして自然への過信であったろうか。

科学技術の進歩を100%否定するつもりは無い。

しかし、コントロール不能な技術など技術でも何でもなかろう。

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この国の国土と自然を一番知っているはずではなかったのか。

そう言えば、

この国の国土と自然が生み出した最大のものは稲作農耕文化だ。

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その稲作さえ否定するTPPのごときにうつつを抜かす政府は、

この国の国土を売り渡す売国の徒ではなかろうか。

私達は、大自然との駆け引きの中で生きていることを視覚すべきなのだ。

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2011年3月27日 (日)

風土に根ざして

人生永くやっていると色々なことに遭遇する。

今回の東日本大震災も原発危機もそうだ。

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やがて何時かは東海・東南海巨大地震が私の住む地域を襲うだろう。

しかしそれも、この災害列島に住まう以上栓の無い話だ。

出来るだけの備えをして、運を天に任せる他あるまい。

私の数多くの先祖達も、そうやって生きてきたのだ。

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そんな悠久の歴史や自然を思えば、

私ごときが人生如何などと語るのは、全くしゃらくさいことだ。

市塵に埋もれて、ただ自然体で生きれば良いのだ。

この世の万物に不変は無く、空即是色なのだから。

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いまあるがままのこの瞬間を精一杯生きれば良い。

道元はそのことを「而今(しきん)を生きる」と表現している。

望むらくは、明代の思想家洪自誠の「菜根譚」のように、

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つつましく質素なくらしに真の暮らしを求めよう。

ちなみに菜根譚は硬くて植物繊維たっぷりの菜だそうで、

そいつをかみしめていてこそ本当が見えるのだという。

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いやいや、無闇に真実など分からないとしても、

そりゃそれでも良かろう。

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2011年3月26日 (土)

命山

袋井市南部の国道150号線沿いに、

命山(いのちやま)と呼ばれる小山が2ヶ所残っている。

昔は各集落にそれぞれ命山があったらしいのだが、

この二つの他は近世になって取り崩してしまったらしい。

海岸から1km程のこの地帯には津波被害の歴史がある。

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そしてこの二つの命山は、

多くの犠牲者が出た1680年の高潮(津波)を機に作られたと伝わる。

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いざ津波と言った場合に村人が避難する山なのだ。

高さ5m程度しかないから、今回の東日本震災のM9では少々不安だが、

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それでもこの500年余の間、村人の安心の拠り所だったろう。

もちろん現在でも、避難地に指定されている。

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しかしながらである。

私の住む地域は海岸から4kmほどの所だ。

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だが、標高は2~3mに過ぎない。

あるいは今回のような津波が押し寄せたら、一たまりも無いかもしれない。

とは言え、三陸の某町と同じで避難に相応しい建物は少ない。

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毎年のように防災訓練をやってきたのだが、

その被害想定も避難地も全て見直さねばならなくなった。

だが、仮に避難指示が出たとしても、

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30分程度で2万人もが逃げられる所はない。

江戸時代の人々は、みんなでもっこを担いで命山を築いた。

人口の少ない時代には万全の策だったはずだ。

さて、今日の命山をどうやって築けばよいのだろうか。

命山に林立する桜樹は、春を待ちわびるかのようだった。

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2011年3月25日 (金)

自然体でありたい

時と場合の、心の置きようを考えている。

はっきり仕事と割り切れる時には、意外に対処は楽なものだ。

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ところが気楽なはずの自分の主張となると、

自意識過剰というか、

感情が先立って思うことがキチッと言えない事が多い。

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特に相手に非のある場合などは、上手くその事を伝えられない。

何かと慮ったりして、結局中途半端になる。

要するに物事にとらわれて説得下手なのだ。

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ある一点に感情移入してしまうと、

通電すると熱くなるニクロム線みたいなもので、

そこから先に神経が届かなくなる。

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感情など押し殺してさらりとやりゃ良いのに、鈍才はそれが出来ない。

思い詰めると、つい本質を見損なってしまうのだ。

ある友人が「もっとバカになったら」と言う。

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・・・私の本当のバカさ加減を知りもしないで無責任な言だが、

しかし一面の真実ではある。

つまり「どうでも良かろう」と醒めた姿勢になればよいのだ。

どうでも良い事は何一つ無いだろうが、

未だ若いんだから、余り熱くならずに粛々とやろうか。

肩の力を抜いて、フワッとね。

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2011年3月24日 (木)

義捐金

みずほ銀行のATMトラブルは、実は義捐金の振り込み殺到らしい。

私の職場でも一人千円以上を募金したし、

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駅頭では朝から晩まで大学生がカンパを呼びかけている。

お弁当屋さんのカウンターにも、義捐箱が設けられている。

私の街の自治会連合会でも、各戸に封筒を配って義捐金を募っている。

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震災の惨状やこれから長引く復興対策を考えれば、

金は幾らあっても足りないだろう。

そうやって田舎の人たちは一生懸命被災者を助けようとしている。

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こんな時、首都圏の経済至上主義者はどんな行動をしているのか?

ホントの話、他人事じゃないからね。

政府は相変わらず無軌道で決断は無いしね。

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復興財源に基礎年金給付積立金を使うんだって・・・?

それで、今年の年金国庫補填はどうするのかねェ~。

それに子供手当てに加えて、ホビー農家の戸別所得補償配るんだ?

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ともかくあちこちの春の行事も軒並み中止だ。

マラソン大会もあらかた中止になって、参加費は義捐金に回される。

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それもよし、私も大会に参加したつもりで練習に精を出そう。

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2011年3月23日 (水)

オバマの贈り物

米国がリーマンショツクから立ち直るには、

何としても輸出を増やす他無い。

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それでオバマは、まずドルを安くして輸出攻勢に出る。

もちろんトヨタをリコールで叩くことも戦略の内だ。

次いで、息のかかった8ヶ国を自由貿易圏として抱え込むことにした。

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だけど、チリやペルー、ベトナム、マレーシアでは経済規模が小さすぎる。

そこでオバマは、管を勧誘することにした。

「ひょっとしたら、あいつは乗ってくるかも」との魂胆だったろう。

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とりあえず、この日本が自給できる米と、それに牛肉がターゲットだ。

しかして、管は乗ってきた。

しかも「平成の開国」だと実体の無い見得まで切ってくれた。

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そうしてTPPが、私達の前に忽然と登場するのだ。

事の起こりはあらあらそんなところだろうが、

私達が政治の「主導」など信用してはいけない典型だと思う。

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今回の東日本大震災でも、

店頭から真っ先に消えたのは米や小麦製品だ。

昨年の事業仕分けを思い出してみよう。

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「国の米の備蓄100万トン(1.4ヶ月分)は無駄」としたのは誰だったか。

この国は年間3000万トンもの穀物を輸入している。

「それなのに100万トン程度備蓄しても無駄でしょ」と言う訳だ。

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そうして「だからTPPで、食料は外国から買いましょ」と言うのだろう。

コンビニやスーパー店頭から消えた商品、おにぎりや弁当、

バンやカップ麺は単なる商品ではないのだ。

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足りないとなれば、一気にパニックを引き起こす。

折から国際食料市場では価格高騰が続いている。

新興国の経済発展と相俟って、

食料は何時までも輸入できるとは限らないのだ。

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2011年3月22日 (火)

宝林寺

天竜浜名湖鉄道金指駅の近くに、異国情緒溢れたその寺がある。

明国の僧、独湛禅師の開創した黄檗宗の寺である。

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山門をくぐって仏殿を臨むと、これは日本ではないと感じる。

1667年に建立された明朝風の建物なのだ。

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独湛は隠元禅師と共にこの国に渡来し、

黄檗宗大本山蔓福寺の4代目の住持でもあった。

この中国風の寺の見どころは、仏殿と方丈の間合いだと思った。

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仏殿から一段高いところに位置する方丈を見上げ、

広やかなその萱の屋根に心やすらぐ。

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そして方丈から仏殿を見下ろすと、そこには弥勒菩薩が静まっていて、

えも言われぬ宗教空間がそこにある。

宗教とは来世への希求であり、それ自体に美の空間が求められるのだ。

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そういう意味で、心憎いばかりの配置と言える。

仏殿の右脇には報恩堂があって、宗祖隠元禅師の木造が祀られている

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それにこの寺には「金鳴石」と呼ばれる石がある。

この石を小石で叩く金属音がする。

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それで金運上昇、場合によっては宝くじも当たるという訳で人気がある。

この石、独湛禅師が中国から持参したものだそうだが、

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果たしてどういう組成なのか摩訶不思議でもある。

ともあれ私は、この金鳴石を五度も叩いて山を降りた。

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果たしてご利益は如何?

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2011年3月21日 (月)

大福寺

1207年、土御門天皇の勅願下賜で大福寺となったと伝わる。

それにしても大福の寺とは良い名だ。

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仏教はこの日本の国の精神的風土でもあるのだが、

その実は果たして何かとなると、甚だとりとめもない。

奈良の昔、大陸の文化は途方も無く高貴なものだった。

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建築も文物も、そして仏教もとにかく貴重な物として受け入れた。

数多くの留学僧が大陸に渡り、多くの仏典を持ち帰った。

しかしその多くは、サンスクリット語や中国語の難語だった。

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幕末にも蘭学が隆盛を極めるのだが、

この国に役立ったのは造船や医学の一部だけだった。

恐らく持ち帰った仏典から得られた哲学は殆ど未消化のままだったろう。

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希に道元の正方眼臓のように仏教を伝えたものもある。

だがまあ、儒教や朱子学なども取り混ぜて、

日本仏教というもののアウトラインが出来上がっていく。

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そういう意味では、分かった様な顔だけしていた仏教者は偽善だ。

多分誰も悟りなど開いていなかったろうし、そのことも自覚していた筈だ。

この国の仏教は、長い間政治の具であったし、

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江戸時代に入ってからは葬式によって成り立ってきた。

そんな目でこの大福寺眺めた時、少し違うかもしれないと思った。

山椒の効いたあの大福寺(浜名)納豆は、この大福寺の伝製だ。

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兎の糞のようなあの納豆は、遠州地域では古くから良くされてきた。

私の子供の頃には、納豆とはあのコロコロした物と思い込んでいた。

まあそれにしても、三ケ日の田舎に立派な寺がある。

仁王門から始まって鐘楼、護摩堂、弘法大師堂、本堂、

それに六角堂やら宝蔵、滝を備えた庭園まで揃っているのだ。

納豆の利上げも既に無く、地域の喜捨が無くては維持できまい。

仏教がファージなものだとしても、私達は寺に何を求めてきたのだろう。

この古刹を訪ね歩きながら、人間というものを思っていた。

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2011年3月20日 (日)

浜名湖北五山

浜名湖の北側には、東海道の古道が続いていた。

今切れを嫌った旅人は、この湖北の道を辿ったのだ。

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その道に沿って、湖北五山が並んでいる。

西から大福寺、摩訶耶寺、方広寺、龍譚寺、宝林寺である。

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もともと五山とは、南宋にならって北条氏が定めた官寺制度だ。

室町時代に南禅寺を別格とする政略的格付けがされて、

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東福寺などの京都五山と鎌倉五山が確立する。

その五山とはまったく関わりは無いのだが、

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それぞれ室町期の古刹が姫街道に沿って残っている。

まず、その摩訶耶寺に足を運んでみた。

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中でも摩訶耶寺は奈良時代の開創で、

庫裡には藤原時代初期の千手観音像や、

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平安時代の不動明王などが残っている。

ちょうど寒緋桜が満開近くで、本堂前の白モクレンも見頃だった。

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摩訶耶寺の庭は鎌倉時代のもので、

まだ冬枯れだったが力強い鎌倉時代の雰囲気を感じさせる。

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ともあれ、この三ケ日の山間に古刹然とした寺が生き残っていた。

今日の本堂は寛永9年(1632)の建造物である。

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田舎にも田舎のしぶとい歴史があるのだ。

否、そこに生きてきた人々の歴史なのだ。

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2011年3月19日 (土)

ストレスをバネに

「若い時の苦労は、買ってでもしろ」は至言である。

人は誰だって、出来るなら苦労は避けて通りたい。Cimg3156

苦労するより楽をする方をチョイスするのが普通だろう。

ところが、その艱難こそが汝を玉にするのだとの教えだ。

しかしそれが、もう若くもない歳の苦労だとしたら如何?Cimg3346

私は内気で、思ったことの半分も言えないような性格だ。

「ここ一番」って時に、上手くやるなんて芸も無い。

でも思うんだ。Cimg3157

「だからって内に篭っていても、外で恥をかくのも同じ一生だよな」って。

「恥はかきたかぁないが、恥をかく自分も俺そのものだよな」って。

それで40歳の頃から、自分に鞭打って外向きに生きている。Cimg3347

もちろん苦労しても、玉になるどころか痩せ細る一方だ。

結構無理してるなって思うけど、それも一生だろが。

同じ一生なら、何も無いより何かあったほうが面白い。Cimg3168

それに人間って、少しはストレスが無いと呆けっちまう。

と言う訳で、この4月から又新たな厄介を背負うことになった。

自治会連合会の支部長を引き受けてしまったのだ。

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二足の草鞋は履けまいと、斡旋された仕事も断った。

たかが自治会と言う人もいたが、後悔はするまい。

理想と現実がかなり乖離してしまっているコミュニティーだが、

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高齢化社会の最後の砦は地域ではないかと思うからだ。

兎も角この2年間、この分野で苦しんでみようと思っている。

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2011年3月18日 (金)

嘘ばっかり

いや何、政府のことなら今更言うまでもない。

私達の慣習としての嘘のことだ。

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2007年の漢字が、確か「嘘」だったけれど、

考えてみると私達の社会は偽装だらけじゃないか。

結婚式では花嫁がどんなチンだって「綺麗ね」って言うし、

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TVじゃ、美味くもないのに「おいひ~」などとノタマっている。

人生に意味など無いのに、宗教家は悟りなどと偽善を語っている。

何処の葬式でも、腹の中とは裏腹に「欲しい人を亡くして」とか、

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お為ごかしに「お冥福をお祈り・・」なんて言うんだ。

お墓じゃ殊勝に手を合わせるけど、骨を拝んで何になる?

そう言やぁ、お墓も葬儀も儀礼の最たるものだ。

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「人は皆平等です」ってのも明らかな嘘だ。

末っ子に生まれりゃ親とは早く死別するし、

みんなお手て繋いで同じなら、誰も努力なんてしなくなる。

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人生は運とほんの少しの努力であって、不平等が当たり前さね。

それでもさ、俺達の嘘は優しいもんだぜ。

ガソリンの暫定税率廃止、高速無料化、子供一人2万6千円、

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年金国庫一元化、天下り廃止、国家公務員の給料大幅削減、

埋蔵金発掘で財源無限、国会議員の削減、最低でも県外、

政治主導・・・・etc。

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挙句の果てに、困ると責任は官僚に押し付ける。

それにしても、随分と沢山の嘘をついたもんだ。

しかしまあ、この震災対策をキチッとやるならその嘘も許そう。

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政治は、カダフィ大佐の金配りと殺戮同様では困るのだ。

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2011年3月17日 (木)

この国の形

司馬遼太郎さんの著作のことではなく、

今夜は少し視点を変えてこの国の形を考えたい。

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この日本の国土の4割は豪雪地帯だ。

世界中でそんな雪深な所に人が住んでいるのは、この国だけだ。

だから屋根の雪下ろしなんて風景は、この国でしか見られないだろう。

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それに、いわゆる中山間と言われる所が半分以上占める国も珍しい。

英国や豪州には丘はあっても山は無い。

だからトンネルは(ドーバー海峡を除けば)一か所もない。

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米国も欧州も大部分が大平原だ。

しかし私達は、この列島の海岸近くの僅かな平地に住む他ない。

そうして今回の津波は、当然のようにその街々を舐め尽くしたのだ。

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災害を考えるなら、これ程地震の頻発する国も無かろうし、

火山の噴火や風水害に至っては日常茶飯で起こっている。

私達は、そうした稀有な災害列島に暮し、

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だからこそ独特の気質と文化を育ててきたのだ。

その日本列島に暮す人々は、明治の初めには3千万人強だったろうか。

それが明治以降1億2千万人余まで増え、数年前にピークアウトした。

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人口の増加を支えたのは、米と鉄の研究開発だった。

この国は明治以降、

一貫してこの二つの研究に金と人材を注ぎ込んできた。

米は明治十年代に国立農事試験場を全国に作ることから始まる。

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特に力を入れたのは育種で、北海道ですら稲作を可能にした。

そして今日のコシヒカリを育て、増収技術を確立してきたのだ。

結果として、昭和37年には国民全部に米が充足されるに至る。

鉄の研究も殖産興業の根本で、やがてそれは今日の車産業へと繫がる。

経済が発達しどのように国際化が進もうとも、

私達が災害列島に住み、

米と鉄を基本にしてきたことを忘れてはいけない。

いわんや米を育てる農業を放棄しようなどとは、亡国の論理なのだ。

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2011年3月16日 (水)

阿鼻叫喚

我家でも職場でも、みんなで節電に努めている。

とにかく何かをせずには居られない。

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被災地では50万余の人々が避難地で震えている。

諦めと不安とで後先を考えることすらままならないだろう。

この瞬間も、被爆を覚悟で原子炉制御に取り組む人たちがいる。

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かつて、これ程広範囲で叫喚を強いる被災は無かったろう。

困難などと言う言葉ではなく、

総力を挙げて救済と復興に取り組むことが肝要だ。

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しかるに、この国の政治はあくまで間が抜けている。

某幹事長は、

「子供手当て増額分7千円だけなら災害対策に回しても・・」と言う。

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この期に及んで何を馬鹿げたと叫びたい。

7千円減らしても3千億円足らずだ。

原発の事後対策だけだってとても足りる額ではない。

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それに手当支給法案だって、

この事態の中で成立すると思っているだろうか。

もし仮に賛成する偽善議員が居れば、私は呪い殺したい。

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政治主導ってのは、こんな時こそ在ってしかるべきなのだ。

それとも、政治主導は官僚イジメの方便だったのか。

この被害の実態を見ながら、何故直ちに英断が下せないのか。

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まあ僅かな救いは、

あの茶番劇の開国フォーラムを全て中止したことくらいか。

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2011年3月15日 (火)

不要不急を震災対策へ

東日本大震災の惨禍は、日を追って深刻度を増すばかりだ。

福島原発や輪番停電の影響も計り知れない。

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当然のこと、日本経済への影響も深刻なものがある。

救いは、多くの日本人が何とかしたいと思い始めていることだ。

救援募金に応じる人も多いし、消灯などの節電も広がっている。

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私達一人ひとりが出来ることをやる。

そうして、一日も早い復興を図るしかないのだ。

それに復興対策には膨大な資金が必要になる。

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折から、増税の議論が始まっているが、

ここはまず来年度予算を見直すことから始めるべきだ。

子供手当てとか高速無料化は、とりあえず不要不急だ。

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今回の震災を前にして、誰もがその撤回を容認するだろう。

それにこれらを復興対策に回すのなら、

野党各党も特例公債法による国債発行に賛成するしかなかろう。

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この震災を機に、与野党と国民それぞれ三方一両損にしよう。

そうして、その三両を震災の復興に回すのだ。

今それをやらなかったら、国民は末代までお前達にたたるぞ。

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2011年3月14日 (月)

ガンバレ日本

甚大な被害だとは思ったがこれ程とは・・、息を呑むばかりだ。

営々と築いてきた生活の全てを失った方々に言うべき言葉も無い。

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しかし、防災は万全を期していたはずなのだ。

先日「明日は我が身」と書いたのだが、

今回の震災から私達は多くを学ばなければならない。

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想定外の規模の津波がありうること。

避難地の場所だって再検討が必要なこと。

個人情報などとバカを言わずに要援護者リストを作ること。

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形ばかりの自主防災組織を立て直すこと。

それに言うまでもなく、家具固定で凶器を減らすことだ。

やることだけやったら、後はもう開き直るしかあるまい。

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地震国に住む以上、このリスクは避けようも無いのだから。

ともあれ私達は、被災者の支援に最大限の努力をしよう。

総力を上げて、ガンバレ日本でありたい。

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それにしても、常日頃からの地域の絆を結びなおすことが必要だ。

これまでの経済偏重主義が、無残なほどに地域社会を破壊してきた。

地域の豊かさは、その破壊された絆がもたらしていたのだ。

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そういう意味でも、地域の荒廃をもたらすTPPは身を挺して阻止しよう。

震災を機に、この国の在り様を考えたい。

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2011年3月13日 (日)

虚像と実像の間

どうも私達は、このに本が「世界の物づくり大国」だと信じているらしい。

この高度経済成長期を通じて、物づくり大国だったことは確かだ。

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そのあり様は、日本の農業の大半を放棄し、

地方の商店街を崩壊させて輸出に精を出すことだった。

しかし、日本の成功は、昭和の終わりと共に限界に達した。

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そして、平成2年のあのバブル崩壊から既に二十年が経過した。

この間に、多くの製造業が安価な賃金を求めて去っていった。

結果として雇用と需要が減り、BRICS諸国などの隆盛をもたらした。

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世界の工場は海のかなたに去って、

物づくり大国の面影は次第に薄らいでいる。

かつて、世界の工場が英国から日米に移ったようにである。

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残念なのはその事実ではなくて、政府の錯覚なのだ。

政府は「雇用」を作ると連呼していたのに、

政権発足と同時にTPPと言い始めた。

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そうして、農業と工業を対立させる方向で議論を煽ってきた。

世界最大の農産物輸入国のこの日本の農業が、

工業製品の輸出にとって障害になるというのだ。

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あろうことか、米国の穀物メジャーの代弁を始めている。

経済産業大臣は先般の予算委員会で、

「国益にならないようなら、TPPに参加しない」し発言した。

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それは結構と言いたいが、そりゃ無責任ってもんだ。

TPPの内容と日本の現状分析もせずに、「開国」の幻想を振り撒いた。

国論を分裂させた挙句答弁に窮して「駄目なら止めます」だって。

今この国に必要なのは、地域に様々な価値ある産業を育てることなのだ。

その根っこを潰して何とする。

どうも私達は、とんでもない政府を戴いているようだ。

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2011年3月12日 (土)

明日は我が身

一夜明けて、今回の地震の規模が見えてきた。

余りにも悲惨な状況を見て、自分達のことを考える。

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昭和19年の東南海地震では、残った家屋は数えるほどだった。

それからもう70年になる。

東海地震に至っては、もう150年の空白がある。

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これが一緒に起こる可能性が高い。

しかも、もうそんなに遠くない時期に起こるはずなのだ。

近くには、浜岡原発もある。

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渡しの家は海岸から4kmほど離れているが、

海抜は3m程しかない。

津波に関しては、海岸よりも近くを流れる太田川が心配だ。

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津波は川を遡って氾濫を引き起こす。

この3年の間、避難所運営訓練をやってきたけど、

今年は意識を新たに訓練をしなくてはなるまい。

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ともかく家は傾くだろうが、命が有ればどうと言うことはない。

核の固定など、凶器になるものを減らすことだ。

災害があっても生き残ることができれば、それでよかろう。

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2011年3月11日 (金)

人と人の間

地震、雷、火事、親父と言うけれど、

やはり地震だけは対処のしようがない。

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交通機関の途絶で、たった今帰着したところだ。

それでもこの地域では、被害が少なくてホッとしている。

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こんな天災はまったく別次元の話だが、

私達が怒ったりヤキモキしたり、喜ぶのはその対象があってのことだ。

喜怒哀楽の殆どは対人関係に係ることだ。

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先日の「めだかの学校」は、「チョツトいい話」がテーマだった。

三人の先生が、自身の体験に基づいた話をした。

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その話とは、人を音楽で喜ばすことだったり、店のお客の話だったりした。

そうしてそれは、みい~んな直接間接に人と関ることだった。

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「人間は、一人では幸せになれない。

幸せは、一人の中には無いからだ。

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実は幸せは、人と人のその間にしかないんだよ。」

そんな発言もあった。

思えば私の毎日の行動だって、人を求めて動き回っているようなもんだ。

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登校する子供達、職場、福祉推進などの地域の会議、研究会、

それにランニングだって一人じゃない。

旅行に行っても、ホットな出合があればそれは素晴らしい旅になる。

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逆に一人旅は、物や風景との寡黙な出会いになってしまう。

北陸地方に「土徳」という言葉があるそうだ。

土地の力が、何が大切かを分からせてくれるという意味らしい。

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その土徳は、そこに住む人々によって培われてきたのだろう。

でも今、地域は限りなく荒廃し始めていて、

その紐帯もかなりルーズになってきている。

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TPPなどと、そのか細い繫がりすら維持するのが大変になりそうだ。

でもこの国の将来は、やはり人と人の関係性あってこそなんだな~。

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2011年3月10日 (木)

女性は「鏡よ鏡・・・」とばかりに頻繁に覗いている。

おそらくは、自分がどんな風に見られるのか確かめているんだろう。

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この点男は、鏡をのぞくなんてのは極めて苦手だ。

鏡に写った自分の顔を見るのは、

誰かに心の中を覗かれているようで嫌いだ。

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もとよりとても自信のある顔とは言えないし、ナルシストでも有り得ない。

自信の無い顔もさることながら、

自分と対面するあの気恥ずかしさは何だろうか。

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と言う訳で、まじまじと自部の顔なんて見たことが無かった。

ところが今朝、洗顔の折に久しぶりに自分の顔を見て驚いた。

自分では若いと思ってきたが、

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何と、古いパンツの紐みたいに伸びきった顔をしてるではないか。

それに、白いものもかなり増えている。

そうして、うろたえながらも自身を慰める自分がそこにいた。

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「そりゃそうだよな。働きづんめに働いてきて、

精力気力の大半を使い果たしちゃったんだもんな~」とね。

人間は、樹木や草花とは違うなぁ~と、しみじみ思ったのだ。

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そう、「年々歳々花相似たり 歳々年々人同じからず」なのだ。

鏡のヤツに改めて老骨を確認させられたのだが、

顔は兎も角体力も気持ちも十分に若い。

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定年で「第一線はお払い箱」と宣言されたにしても、

まだまだやるべきことは幾らもある。

その思い切なるが故に、悲哀感はいや増して来るのだが・・・。

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あっそうだ。家中の鏡を全て撤去することにしよう。

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2011年3月 9日 (水)

我家の桜

三寒四温の候と言うのだろう。

梅が咲き誇って、桜が待ち遠しい時期でもある。

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ところが我家では、三本の河津桜が満開を迎えつつあるのだ。

親父の形見のような桜で、毎年の早春に華やぎを醸すようになった。

オオシマザクラとヒカンザクラの良いとこ取りの桜である。

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さて、春を目前にして思うことの一つが、

自分自身の新しい芽を膨らめることなのだ。

勿論これまでどおり、葡萄栽培を始とした植物の芽は育てていく。

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各地を転戦して走ることも、これまで以上に広げたたい。

幾つかの研究会にも、もつと本気で取り組もうと思っている。

そうしたこれまでの延長線とは別に、新しい芽を育てたいと思うのだ。

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それは永年の遠距離通勤で空疎になっていた地域との関わりだ。

個別で濃厚な交わりを作りたいし、自治会連合会にも深く係ることにしている。

それで些細なことだが、自分の車を青灯パトロール車に登録した。

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これで定期的に地域内の防犯パトロールをやろうと思っている。

「そんなことして、何の得がある?」との声もあるが、

既に14ヶ月になる毎朝の旗振りと同じで、

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継続こそが地域を変えると信じている。

無縁社会を生きる子供達にだって、

何時も誰かに「見守られてる」って気持ちの有無は大切だと思う。

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そういうことにゃ「腹が減っても 武士は食わねど高楊枝」、

俺がやらんで誰がやると息んでみている。

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2011年3月 8日 (火)

金比羅さん

30年ほど前に金比羅詣でをしたはずなのに、

その記憶がまったく残っていないのが不思議だ。

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伊勢参りと同様、金比羅参りが盛んになったのは江戸時代だろうか。

弘法大師の生まれ故郷だからかどうか、

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金比羅宮は海上交通の神様なのだが、

お遍路さんも大抵は立ち寄るのだとか。

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あの森の石松も次郎長の代参でここに来ている位だから、

全国から相当の人を集めていたのだろう。

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特に江戸末期には「金比羅船々 追風に帆かけて シュラシュシュシュ」

と歌われて、全国に金比羅講が組織されるに至るのだ。

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とにかく象頭山の中腹まで1368段の急な階段を登りきると、

そこには瀬戸内海を見渡して厳かに社殿が静まっている。

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ところで伊勢宮と重要な共通点がある。

それは、地場産のウドンだ。

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讃岐ウドンに伊勢ウドン、共に参詣者向けのファーストフードだ。

湯通ししてだし汁をかければ、簡単に提供できる。

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近在の農家には、この需要の為の小麦作りが広まった。

それが今日の名物讃岐ウドンだ。

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ちなみに門前の食堂に入っても、メニューは専らうどんだけだった。

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2011年3月 7日 (月)

駿府春一番

駿府マラソンは、1万8千人余の参加者で賑わった。

この大会になると、「今年ももう春になるッ」という実感がでてくる。

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風は強かったけれど陽気は温かで、

・・・その分スギ花粉には往生したが、まさにマラソン日和だった。

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とは言え、このところの走りこみ不足は如何ともし難い。

コース半ばの用宗の堰堤で折り返す頃には、

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片足を引きずりながらのランになってしまった。

と言う訳で、後半はリタイアを心配しながら走った。

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しかしまあ、関門を2分半残して何とか通過できた。

ハーフマラソンでこれでは先が思いやられるのだが、

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マラソンは実に正直で、練習量次第なのだ。

この駿府を機に改心して練習に精を出すことにしよう。

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ともあれ駿府マラソンで、今シーズンも本番を迎える。

今年はこれまでの大会に加えて、

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幾つか新たに足を伸ばそうと思っている。

それが猪苗代湖100kmと四万十100kmなのだ。

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殊に猪苗代湖を一周して布引原高原に登る大会は、

日本一過酷なコースとも言われている。

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果たして、今の私に耐えられるかどうかの挑戦である。

よぉ~し、気張って練習するぞッ。

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2011年3月 6日 (日)

道後のカラクリ

道後は、昔ながらの温泉らしい情緒を残す数少ない温泉場だ。

道後温泉本館に湯浴みに行く人々の姿も懐かしい。

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それにハイカラ通りをそぞろ歩く人も多い。

と言うのも、明治風の道後温泉駅や坊ちゃん電車、

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それに温泉本館の三層楼がデンと風格よく構えている。

いやいや、もう一つ肝心なものがあった。

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それは平成6年に作られた坊ちゃんカラクリ時計だ。

カラクリ時計は、普通ヨーロッパの教会のアレを連想する。

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ブタペストでもローデンブルクでも、いつも大勢の観光客が見上げていた。

欧州のカラクリには、大抵がキリスト教の聖人が登場する。

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ところが道後のカラクリ時計は奇抜なのだ。

第一、背丈が倍の高さにもせり上がる。

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そのせり上がりも坊ちゃんのキャラクターも、

何段階かに分かれている。

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これで終りかと思うと、そこから数段の変化を見せるのだ。

最後のせり上がりでは、

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温泉に浸かっている人々まで登場するのだ。

私の訪れた時にも、韓国などからの客も含めて大勢が取り巻いていた。

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ボランティアの案内人の口上も愉快で、旅気分を満喫できる。

要するに、町を歩いているだけで楽しめるのだ。

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全国何処も観光地は苦境にあえいでいる。

だが、道後温泉には幾つかのヒントが有りそうだ。

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その原点は、初代町長伊佐庭の挑戦から始まっているようだ。

それに秋山兄弟や子規を浮かび上がらせた司馬文学もある。

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2011年3月 5日 (土)

内子の町並みと座

伊予に内子と言う町がある。

山間の小さな町に過ぎないのだが、その町並みが素晴らしい。

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実はこの町は地場産業で栄えた町だ。

江戸中期から大正期にかけて櫨の実から採る蝋の一大産地だった。

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蝋燭は当時の必需品である。

それがこの町で晒し蝋の量産技術が開発されたのが契機で、

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40戸もの業者が軒を並べるようになる。

その上質な蝋は、バリの万国博覧会でも評判になって、

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輸出品として有力な産品に成長する。

方我家を始めとして、町は財を成した家が軒を並べるようになる。

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その町並みが今日の重要伝統的建造物群保存地区の内子だ。

木蝋資料館やら商いと暮らしの博物館、

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方我家など江戸末期の建物が残っている。

中でも圧巻なのは、内子座の建物だろうか。

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この町の最盛期の大正初めに作られた芝居小屋だ。

地下には奈落(ならく)があって、回り舞台も本格的なものだ。

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歌舞伎やら文楽を演じた往時の栄華の程が偲ばれる。

実はこの内子座は、取り壊しの危機に瀕したのだが住民運動で復活。

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現在も80日近くが劇場として使われているそうだ。

櫨の木は全国何処にでもあるが、

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この内子はそいつを技術開発で一大産業にした。

勿論その原点は農業で、

その農産品を高度に加工することで輸出産品にした。

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言うならば、内子は地場産業が作った町なのだ。

只、大正末期になると電気が普及していく。

蝋産業は衰え、桑を育てる製糸産業へと移っていくのだが、

生糸が衰微してからは、

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近在の工場へと人は移っていき地場の活力は消えてしまった。

とは言え、今日でもその町並みを尋ねて多くの観光客が訪れる。

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2011年3月 4日 (金)

四万十

四万十川は日本最後の清流と言われる。

それはダムが一つも無くて、昔からの自然のままの流れだからだ。

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流れは入り組んだ山裾を蛇行しているが、

高低差が少なくてダム建設には不向きだ。

それに、そんなに水を必要とする平野も都市も広がっていない。

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ダムすら出来なくて取り残された川と言える。

ダムが無いから、時折異常に水位が上がることがある。

水は溢れて橋のはるかに上を流れることになる。

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それでこの川には、欄干の無い沈下橋が50本近く架かっている。

その川のあちこちに遊覧の屋形船がある。

私も河口から20kmほどの所で乗船させてもらったのだが、

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フラットな流れが続くだけで、やはり変化も何にも無い。

強いて言えば沈下橋こそ珍しいが、

船頭の語り口に笑いが起こる程度の遊覧である。

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もっとも船頭自身が秘境の駅と同じで、

「何も無い」ことを売りにしているのだ。

実は私の今回の旅の目的の一つが、この四万十川の流れだった。

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と言うのも、四万十100kmウルトラマラソンが次の目標だからだ。

そもそも私がウルトラを走り始めたのは、

四万十100kmの手記を読んだのがきっかけだ。

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そのレースを走らないで何とするとの思いがある。

しかし、当時はエントリーが殺到して、籤運の悪い私は抽選漏れだった。

しこうして今回は下見を兼ねている。

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あの河川敷の細道に、ランナーの列が果てしなく続くのだろうか!

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2011年3月 3日 (木)

いっそのこと

私の心配することじゃないが、いっそのこと・・・。

いやなに、この国の来年度予算のことだ。

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衆議院の可決で、財源のめどの無い予算が成立することになった。

一般会計の総額は92.4兆円だが、税収は40.9兆円しか見込めない。

だから新たに44.2兆円の借金(赤字国債の発行)をする必要がある。

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この借金をするには、国会で単年度の特例公債法の可決が必要だ。

ところが、この借金法案とバラマキ法案は成立しそうも無い。

と言うことは、国の予算は少なくとも4割は減るということだ。

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国の財産を叩き売っても、

埋蔵金とやらを探しても、始めから無かったんだから有る訳も無い。

それならいっそ、今年は新規の借金をしないでやってみたらどうか。

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もちろん国会議員や国家公務員の給料は4割カットになる。

子供手当てや戸別所得保証も当然廃止する。

それに年金の支給額も国庫分が4割減る。

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消費税の大増税をして●×手当てをばら撒くくらいなら、

その方がよつぽど善政になりそうだ。

ただ、年金の減額と福祉が減るのは痛いが矢無を得まい。

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借金にも増税にも自ずと限度がある訳だから、

みんなが真剣に考える良い機会になると思うよ。

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特に政治主導を標榜して何も出来ない国会議員にはね。

だけど、政治資金とやらで痛くも痒くもないか!!

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2011年3月 2日 (水)

遍路の道

足摺岬には、四国霊場38番の金剛福寺がある。

流石に白装束のお遍路さんが目立つ。

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お遍路は、空海が1200年前に開いたというその88ヶ所を巡る旅だ。

全て歩き通せば1,100kmもあるから、60日も要するだろうか。

それ程の時間があれば、私にはもっと別にやることがありそうだが、

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お遍路に出る人には、それなりの人生の課題があるんだろう。

・・・そう言えば、どこかの国の首相も歩いたんだとか。

彼が何を考えたのか知らないが、

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走ったり歩いたりを続けると頭の中は空っぽになる。

その空っぽの頭にフッとヒントがよぎることがあるのだ。

仕事に行き詰まったりした折、私はこのランニングで随分助けられた。

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遍路を歩くということは、非日常の中に身をおいて頭を空っぽにすることだ。

言うならば「動の座禅」なのだ。

誰が始めたのかは別にして、

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四国は、この88ヶ所の札所の恩恵にあずかって余りある。

近頃ではバスツアーで何日かで回ってしまうのもできるらしい。

だがそれでは、単なる寺周りに終わってしまうだろう。

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ともあれこの金剛福寺も、霊場然としたなかなかの格好である。

碧南の地に1200年もの繁栄を続けているのだから、

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弘法太子の霊験やあらたかと言うべきだろう。

それにしても我が総理に、

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その徳の片鱗も感じられないのは何故なのか。

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2011年3月 1日 (火)

足摺のジョン・マン

明治維新前後のこの国にも、龍馬にも大きな影響を与えた男だ。

中浜万次郎は親父に早く死なれ、

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一家を背負って14歳でカツオ舟に乗り組んだ。

その初漁で嵐にあって沖ノ鳥島に漂着する。

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鳥島ではアホウドリを食べるなど半年ものサバイバルで生き残る。

そこに運よく、米国の捕鯨船ジョン号が通りかかって救助される。

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その時、ジョン号のホイットフィールド船長が、この少年を見込んでしまう。

「オヤ、この子は」と見込むだけの冴えがあったのだろう。

万次郎は、彼の庇護の元で日本人としては初めて、

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語学ばかりか西洋の数学や航海・造船など高度な教育を受ける。

しかしその万次郎は、やはり何としても生まれ故郷に帰りたかった。

金を貯めて帰国を試みるのだが、なにせ鎖国の国なのだ。

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それでも一大決心の末、1851年に琉球に上陸する。

25歳になっていた万次郎だが、

それから1年10ヶ月にもわたる執拗な取調べが続く。

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それでも彼の計算は正しかった。

仮に故郷の土佐に上陸していたら、直ちに刑殺されていただろう。

ともかくそんな折、時代の流れが彼を必要とするようになる。

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1853年のペリー来航以降、時代は風雲急を告げ始めていた。

その風雲の中で、万次郎は幕府の直参旗本として活躍を始める。

単に欧米の先進技術を伝えたのみならず、

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通商条約調印のため咸臨丸で渡米した折には、実質的な館長だったろう。

維新後は開成学校(東大の前身)の教授として活躍し、71歳で生涯を閉じている。

足摺岬の中浜という小さな寒村で生まれ育ち、

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遭難という試練をビッグチャンスに変えたのは彼自身だ。

時代の幸運に恵まれたとは言え、まさに波乱万丈の数奇な運命だろう。

足摺岬にはあの燈台まで椿の道が続いている。

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そのトンネルを潜り抜けると、

丸い地球を見晴るかすように太平洋が広がっている。

中浜万次郎は、この太平洋のような広がりの中で生きたのだ。

その海を遠く見通すかのように、ジョン・万次郎の像が巨立している。

今日の、平成維新とか開国の言葉が、何と軽いことかとしみじみ思う。

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