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2011年3月17日 (木)

この国の形

司馬遼太郎さんの著作のことではなく、

今夜は少し視点を変えてこの国の形を考えたい。

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この日本の国土の4割は豪雪地帯だ。

世界中でそんな雪深な所に人が住んでいるのは、この国だけだ。

だから屋根の雪下ろしなんて風景は、この国でしか見られないだろう。

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それに、いわゆる中山間と言われる所が半分以上占める国も珍しい。

英国や豪州には丘はあっても山は無い。

だからトンネルは(ドーバー海峡を除けば)一か所もない。

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米国も欧州も大部分が大平原だ。

しかし私達は、この列島の海岸近くの僅かな平地に住む他ない。

そうして今回の津波は、当然のようにその街々を舐め尽くしたのだ。

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災害を考えるなら、これ程地震の頻発する国も無かろうし、

火山の噴火や風水害に至っては日常茶飯で起こっている。

私達は、そうした稀有な災害列島に暮し、

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だからこそ独特の気質と文化を育ててきたのだ。

その日本列島に暮す人々は、明治の初めには3千万人強だったろうか。

それが明治以降1億2千万人余まで増え、数年前にピークアウトした。

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人口の増加を支えたのは、米と鉄の研究開発だった。

この国は明治以降、

一貫してこの二つの研究に金と人材を注ぎ込んできた。

米は明治十年代に国立農事試験場を全国に作ることから始まる。

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特に力を入れたのは育種で、北海道ですら稲作を可能にした。

そして今日のコシヒカリを育て、増収技術を確立してきたのだ。

結果として、昭和37年には国民全部に米が充足されるに至る。

鉄の研究も殖産興業の根本で、やがてそれは今日の車産業へと繫がる。

経済が発達しどのように国際化が進もうとも、

私達が災害列島に住み、

米と鉄を基本にしてきたことを忘れてはいけない。

いわんや米を育てる農業を放棄しようなどとは、亡国の論理なのだ。

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