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2011年3月26日 (土)

命山

袋井市南部の国道150号線沿いに、

命山(いのちやま)と呼ばれる小山が2ヶ所残っている。

昔は各集落にそれぞれ命山があったらしいのだが、

この二つの他は近世になって取り崩してしまったらしい。

海岸から1km程のこの地帯には津波被害の歴史がある。

Cimg3399

そしてこの二つの命山は、

多くの犠牲者が出た1680年の高潮(津波)を機に作られたと伝わる。

Cimg3400

いざ津波と言った場合に村人が避難する山なのだ。

高さ5m程度しかないから、今回の東日本震災のM9では少々不安だが、

Cimg3401

それでもこの500年余の間、村人の安心の拠り所だったろう。

もちろん現在でも、避難地に指定されている。

Cimg3402

しかしながらである。

私の住む地域は海岸から4kmほどの所だ。

Cimg3403

だが、標高は2~3mに過ぎない。

あるいは今回のような津波が押し寄せたら、一たまりも無いかもしれない。

とは言え、三陸の某町と同じで避難に相応しい建物は少ない。

Cimg3404

毎年のように防災訓練をやってきたのだが、

その被害想定も避難地も全て見直さねばならなくなった。

だが、仮に避難指示が出たとしても、

Cimg3405

30分程度で2万人もが逃げられる所はない。

江戸時代の人々は、みんなでもっこを担いで命山を築いた。

人口の少ない時代には万全の策だったはずだ。

さて、今日の命山をどうやって築けばよいのだろうか。

命山に林立する桜樹は、春を待ちわびるかのようだった。

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コメント

命山とは…人工ですか?昔の方は苦労して地域を津波から守ろうとしたのですね~。私は海から500メートルの立地に住みます。
海抜は、50メートル位と高いですから大丈夫かと思いきや、戦中の東南海地震では、沢を水が駆け上がって近所の家は床下浸水をしたそうです。
また近くの村は消滅しました。
早いと約20分で来る津波です。もう少し高台へ上がらないと成らないようです。
取り敢えず海から離れるに限ります。

投稿: ひろ | 2011年3月28日 (月) 21時15分

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