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2011年4月14日 (木)

仁和寺の桜

御室の桜は、残念ながら未だ蕾だった。

背が低くて花の大きい御室の桜は、

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「わたしゃお多福 御室の桜 はなは低くとも人は好く」と言われた桜だ。

その御室桜越しの五重塔こそは最高だと思っていたのだ。

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しかしまあ、紫宸殿の白砂越しの塔の位置には絶妙なものがあった。

さすが門跡寺院だけのことがある豪華さだ。

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空間の美をこれほど繊細な配置で創り上げるのは世界随一だろう。

この金堂や御影堂は、徳川三代将軍家光の時に、

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御所の紫宸殿と清涼殿を移築したものだそうだ。

まあ、一見の価値がある。

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その仁和寺が私の耳に馴染んでいるのは徒然草のお陰だ。

「つれづれなるままに 日くらし 硯にむかいて 心に移りゆく・・」

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吉田兼好のその「つれづれ」は、実は私のブログの師匠でもある。

「心に移りゆくよしなし事を そこはかとなく書・・・」いているのだ。

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ただ書き手が、兼好とは比べようも無く稚拙なだけだ。

ともあれ徒然草には仁和寺が度々登場する。

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岩清水八幡宮の山上の本殿を見損なった「ある法師」の失敗の話では、

「少しのことにも 先達はあらまほしき事なり」と結んでいる。

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それから足鼎を被って踊った法師のかわいそうな話や、

全財産を里芋食べるためにつぎ込んだ話など、

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ちょつと滑稽な話が多い。

そのことも仁和寺を身近に感じさせてくれる。

とは言え仁和寺は、皇族が出家す門跡寺院なのだ。

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その高貴な寺の法師を話柄として軽く扱っている。

吉田兼好は、この仁和寺とどんな関係があったのだろうか。

いずれにしても真言宗御室派の総本山としての荘厳な世界遺産だ。

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