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2011年6月 2日 (木)

大泥棒

今日は、ちょっと変わった話になる。

私の住む町の見付という所に盗賊の親分の墓がある。

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国道一号線沿いのその墓石には南無妙法蓮華経と刻まれているだけだ。

しかしこの墓石は、あの白波五人男で有名になった大泥棒日本左衛門のものだ。

彼はこの見付宿はずれの鈴ヶ森の刑場で斬首された。

日本左衛門は、遠州一円を荒らしまわった盗賊である。

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多い時には子分が200人もいたというから、なかなか才覚の利く男だったのだろう。

それに彼の盗みの手口は、

天領や旗本領、藩領の入り組んだ治安の弱い所を狙うものだった。

所轄の境目は自ずと防犯力が弱くて、それでなかなか捕まらなかったらしい。

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しかし遂に幕府直轄の江戸火付盗賊改めが乗り出すことになる。

結局、全国に手配書が回って逃げられなくなり、

京都の番所に自首せざるを得なくなった。

その自首の折「問われて名乗るもおこがましいが…」と大見栄を切ったことになっている。

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時は八代将軍吉宗の時代で、庶民は倹約と重税に辟易としていた頃だ。

なかなか捕まらない泥棒と大捕り物は、やがて貧乏な庶民のヒーローになる。

ともあれ日本左衛門は捕まって、この見付で29才の生涯を終える。

ところが晒された首がその晩に盗まれてしまう。

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愛人の三好ゆきが盗み出して、島田宿近くの宅円庵に葬ったのだそうだ。

それで島田市にも彼の墓がある。

「盗みはすれども、非道はせず」などと嘯いていたようだが、

この色男、大泥棒のくせに墓が2つとはまったくもって羨ましい限りだ?

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