広島を走る
広島市街を走るとすれば、広島城から平和公園にかけて
元安川に沿って走る他なかろう。
その元安川を遡って行くとあの原爆ドームが見えてくる。
物言わぬ悲劇の証人である。
福島原発の事故も足元に及ばない濃縮度の高いウランの爆発の結果だ。
何の罪もない多数の市民が一瞬にして黒こげになった。
普通の生活を一瞬にして断たれた無数の人々がいた。
川端には水を求めて焼けただれた無数の人が倒れていたという。
再び過ちを繰り返さないと言うけれど、歴史はその過ちを繰り返している。
その誓いの言葉を刻んだ碑の真向こうに原爆ドームがある。
そして、この平和公園には幾つもの石碑が建てられている。
そのそこここで早朝から祈りを捧げる人々がいる。
私達人間は、戦争や争奪などと幾つもの馬鹿げた行為を繰り返してきた。
今現在だって、テロや陰謀、闘争など性懲りもなく続いている。
愚かな人間どもだが、残念ながらそれが現実なのだ。
平和記念公園をグルグルと回りながら同じことを考え続けていた。
ノーモア広島の誓いは、人間の限りない欲望との戦いなのだ。
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