盂蘭盆会
今日の空は、入道雲が隆々と夏のエネルギーに溢れていた。
しかし今日は盂蘭盆で、最後の送り火を焚くともう夏も終わりである。
そして夜は、虫の声に満ち満ちている。
まさに私達は、そういう歳時記と共に暮らしている。
人は同じように季節を通り過ぎていくのだけれど、違ったかおりを醸すようになる。
ちょうど鮎が川苔を食べて成長し、独特の香りを漂わせるのと似ている。
人それぞれの生き方をしてきて、還暦を過ぎる頃には十分苔むしている。
その苔の匂いがあって当然なのだ。
否、もとより加齢臭なんて話ではない。
服装とか社会的地位とかってんじゃなくて、「あぁ~、良い人だな!」とか、
「こいつぁ~、だめだっ!」って言う、そういう人のにおいだ。
「鼻持ちならない」って言葉があるけど、虚勢や慢心のそんな人もいる。
そうかと思えば、謙虚で中身があって感性豊かな惚れ惚れする人もいる。
その人の生き方から滲み出す匂いってものがあるのだ。
はてさて、自分で自分のにおいは分からない。
「弱いつもりで強いのが自我」なのだ。
あなたは、自分の香りが分かりますか?
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