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2011年8月21日 (日)

邂逅の彼方

私の卒業した高等学校は大正11年の開学である。

以来25,000人余の卒業生を出している。

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それで来年が創立90周年を迎えようとしている。

今日その同窓会総会があったのだが、例年の様にメダルの授与があった。

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高校は大抵18歳で卒業する。

卒業から70年の方(米寿)に金メダルが、

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60年には銀メダル。そして50年には銅メダルが授与される。

私の場合、銅メダルにも未だ距離があるのだが、

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矍鑠とした88才の代表が十数人も壇上に立った。

思えば、恥じらいと自己嫌悪と将来への不安と共に過ごした3年だ。

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その三年間の縁を、或いは同窓と言うだけの縁を絆に多くの人が集まっている。

同窓というのは、か細いけれども縁は縁だ。

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何十年かぶりに会っても語るべき言葉すらないかも知れない。

しかし、青春の一時を共に共有した人々なのだ。

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その縁を再びより新鮮な縁にするかどうかは別として、

しばし、その邂逅の夢の中を彷徨っていた。

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人はこの世に生を受け、蝶の羽化の様に精一杯羽ばたいていく。

鱗粉を散らすことなくこの世を謳歌して、

やがて何時しか静かな邂逅の時を迎える。

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88才には気が遠くなるほどの間があるが、

彼らの顔にはそんな人生の諸々が刻まれていた。

私が金メダルの席に立つことが出来たとしても、

その時どんな晴やかな顔が出来るだろうか。

その時を励みに、一歩一歩進む他はあるまいと改めて思った。

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