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2011年11月19日 (土)

想定外と畏敬

人間も自然の構成要素の一部だ。

その大自然の大いなる営みの前に、人間が如何に無力なことか。

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そして私達は、その大自然を制御したかのような幻想を持ってはいなかったか。

そのことを東日本の震災は、これでもかと言うほどに教えてくれた。

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「何時か震災があり、津波が来るだろう」と誰もが知っていた。

しかし「それでも何とかなるだろう」と大半の人は思っていた。

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そうして、2万人近い人々の生命が失われた。

私達日本人は、世界中で最も災害の集中するところに密集して暮らしている。

地震、津波、台風、がけ崩れ、水害・・何でもありなのだ。

つまり災害に襲われて当たり前のところに住んでいる。Cimg5186

それにもかかわらず、人々の防災意識は決して高くはない。

釜石の小中高生約3,000人が事情があって帰宅した5名を除き全員無事だった。Cimg5188

世論は、それを釜石の奇跡と称賛した。

最初に中学生が高台に向けて走り始め、それにつられて小学生が続いた。

途中、保育園の子供をおんぶして、老人をリヤカーに乗せて避難した。Cimg5192

最初の避難地が危険と察してさらに高台へ、そしてもう一段の避難へと行動している。

結果として、鉄筋3階建ての学校は全滅していたし、Cimg5191

一次避難地も二次避難地も津波で崩壊していた。

3千人余の子供達は、紙一重で災禍を逃れたのである。

しかしこれは、奇跡でもなんでもなかった。Cimg5193

実は、片田敏孝教授の指導の下での7年間の防災教育の賜物だったのだ。

防災マップなどの「想定に囚われちゃいけない」。

自然の力は、どんなことでも起こし得るんだ。

最後まで「最善を尽くせ」、もう大丈夫じゃだめだ。Cimg5195

「率先して避難しろ」その勇気を持て。

それが結果的に多くの人を救うことになる。

彼は、そのことをこの7年間言い続けてきたという。Cimg5196

子供達は、この大震災の刹那に、片田先生の言う通りに行動したのだ。

この子供達の行動で、どれほど多くの大人が助かったことか。

今日網代で開催された「自主防災活動推進大会」での教授の話である。

私達は常にリスクと向き合って生きている。

ただ真摯に向き合っているかどうかということが、生死の分かれ目なのだ。

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精一杯努力して、その上で天命に任せるべきなのだ。

何にもせずに、最初から「しょうがない・・」って言ってません ?

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