年の瀬に
閉塞感に覆われて不幸の続いた年だったけど、あと数時間で新しいノートに変わる。
でも私個人にとっては、出会いがあり新しい出発があり、かなり恵まれた年だった。
しかし最大の怒りは、
震災から10か月近く経過して、信号機がつくかつかないかと言う復興の余りの遅さだ。
そして残念だったのは、56歳であのジョブズがこの世を去ったことだ。
stay hangly stay foolishと、私達に人間として生き様の大切さを語ってくれた。
イディオムに囚われることなく、自分に愚直に生きる大切さを教えてくれた。
今年の締めくくりはハワイでの数日だったが、
ハワイで目にした現実も私にとっては鮮烈だった。
パイナップルで栄えた日系移民の街は寂れ、
移民の成功者として伝えられていた松本さんのお宅も侘しく残っていた。
野生化した鶏の飛び交うハワイにも驚かされた。
それもそのはず、55年には3万1000haも生産されていたパイナップルは、
今ではその10分の1に過ぎなくなっている。
サトウキビも相次ぐ製糖業者の撤退でほぼ絶滅してしまった。
その跡には、延延と荒廃した農地(?荒地)が続いていた。
ハワイの農村地域は、農業の崩壊と共に衰退する他なかったのだ。
私は、ことTPPに関して「愚痴」など言ってきたつもりはない。
TPPは、農工に係らずこの国に不幸をもたらすと言い続けている。
培われた文化の破壊もさることながら、人々の心を荒廃させる源になる。
TPPに関しては、これから本格的な戦いが始まる。
もとより私のホビーである農園に何の影響の有る筈もない。
問題は、私のお付き合いしてきて億円近い投資をしてきた企業的農業経営だ。
彼らにとって事の推移は、とてものこと看過できるものではない。
このブログに理不尽なコメントを寄せる人には、その事実が分かっていない。
農業はホビーではなくて、とてつもない産業なのだ。
先日親しくしているある市長と話をした。
彼はTPP反対は条件闘争なのかと聞いてきた。
私は即座に「ノン、日本の心を破壊することを補いうる条件などない」と答えた。
これから私に何が出来るか分からないが、とにかく戦い続けるつもりだ。
そんなこんなで、来年は今年よりも何割か忙しくなる。
エントリーするレースも多くなるし、企画している行事も数多い。
目前の課題に挑戦することを躊躇してはならない。
誰が何と言おうと、私は私の道を行く。
心の奥底から信じた道を行く。
生きているうちはね。
人の足を引っ張って、くた貯めている暇なんてないよね。
とにかくも、お互いに来年を稔り多き年にすることを祈念して !
ハウ ホレ マカヒキホ(迎える新年を祝おう)
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