これから先・・・
人の一生について考えている。
人には幸不幸織り交ぜて、選び取った様々な人生がある。
学生時代の優等生が、ハッピーな人生を歩んでいるかと言うと必ずしもそうではない。
逆に子供の頃の出来そこないが、そこそこの存在感を持った生き方をしていたりする。
それに、若いから大きな未来が約束されている訳でもない。
そして私は還暦を過ぎたが、まだこれから一山も二山もあると思っている。
だが同年輩でも、既に自分は余生を生きてると思っている人もいる。
人の価値観は様々で、それを他人が評価することは無意味だ。
私の場合、家族を背負ってあくせくしていた頃に比べると、
今では随分肩の荷が軽くなった。
往生際が悪いと言われるかもしれないが、自分の人生はこれからだと思っている。
とは言え、いつ何時3.11の様な震災に見舞われるかも知れない訳で、
一日一日の歩みを振り返りつつ確かなものにしようとしている。
今日午前は、某新聞の記者に乞われて津波対策の現状を案内した。
海岸から2km余が海抜2.5mの沖積平野である。
先日の発表では、この地域を最大で11.8mの津波が襲うと言う。
過去に作られた高さ6mの防潮水門も意味を持たなくなった。
海岸の7mの防潮堤もしかりで、かと言って諦める訳にはいかない。
それで自治体も地域も企業も、避難タワーを作ったり何とか安心を得ようともがいている。
そんな現場の幾つかを案内したのだが、
何時の間にか東日本の震災で失われた多くの人生を思っていた。
この地域で同じような選択は御免こうむりたいが、
最大限努力しての結果であれば、まあ~それが人の一生と考える他ない。
一つの諦観である。
午後は社協の評議員会で、精神障碍者への支援について議論があった。
昭和62年までは隔離、以降は医療の分野に、そして今は福祉の時代になった。
精神障害を持って生まれた人は、始めから選択の余地のない人生なのだ。
与えられた命である。
精一杯燃やさなければなるまい。
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