トレランの魅力
トレランの魅力は、どんな未知の空間が待ち受けているか分からない所にある。
山に踏み込んで進めば、急な登り下りはもとより、
一歩進む毎に岩や谷へと景色は変わって、迷うことも含めて何が起こるか分からない。
猪にだって出っくわすかも知れないし、一人になったら心細いこと限りない。
その不安と好奇心が入り混じって、自分の体力と相談しつつ走ることになる。
来年の春、「湖西・湖北縦走トレラン」を計画することになって、
今日はその試走に加わったのである。
今日の試走は、愛知県境の宇利峠から富幕山・尉ヶ峰を経て細江の国民宿舎までだ。
直線距離では18kmに過ぎないが、25kmはあるだろうか。
それに上り下りのトレイルだから距離の実感としては40kmはある。
宇利峠の登り口(9:30)は笹が生い茂っていて、行程の困難さを予感させていた。
ともあれ7人で登り始めたのだが、これが正に登山であった。
それにハーフスパッツを履いていったから、笹で足が切れて痛い。
登りきった雨生山には9:57に到達したが、これはまだ序の口である。
金山に10:21到達、ここから真っ直ぐ甕割峠に向かった。
しかしこれが大変な間違いで、イノシシも降りられない程の谷を下ることになった。
たかだか400mを降りるのに30分は要したろうか。
コースを正して富幕山に向かう。
今回のコースで標高の最も高い563mの山で、山頂には11:55の到着である。
富幕山は今日のコースの中間地点で、ここで小休止と昼食となった。
「物事は七分を以て半ばとすべし」との諺もあるが、私は中間を過ぎると気が楽になる。
何故って、気持ちの中で残りの距離が確実に減るようになるからだ。
半分過ぎると、後残り何キロって減らしていけるのだ。
それでまあ、風越峠に12:51、そこから又登っていく。
途中にあのパラグライダーの発信基地があって、
今日も幾つもの傘が、湖上空高くに浮かんでいた。
そこから1km程で尉ヶ峰(13:36)に達した。
残りの5.9kmは下り勾配だし気持ちがゴールにさや寄せしていく。
不思議にどんどん元気が出るのだ。
と言うことで最後は快調に飛ばして細江公園に14:26にゴールした。
五時間のトレイルだったが、走ってしまえばあっけない。
疲れよりも爽快感だけが残る。
それでよっびーさん差し入れのスイカを頂いて完走を祝した。
後は国民宿舎の風呂に入って、試走の反省会だが・・・・・。
かくして今日も一日、トレイルを堪能させていただいたのである。
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