手さぐりの人生
今日は一日中会議の連続だった。
こんな日は「さて今夜は何について書こうか?」としばし思案することになる。
それで、昨夜の続きの述懐を書くことにする。
人は誰だって迷いながら生きている。
確信に満ちて迷うことなく歩くなんてことは、神様でも中々難しかろう。
手さぐりで迷い歩きながら一歩前に出て、
そこで見えてくる新しい景色を確認しながら又手さぐりが始まる。
誰だってそんな風に生きてきているはずだ。
私も子供の頃は、親父の跡を継いで農業をやるものだと思い込んでいた。
ところが時代の流れは、物凄い勢いで社会を変えていった。
食糧難の時代は去って、私が大学を卒業する年には「減反」が始まっていた。
それで止む無く就職となったのだが、子供の頃から勤め人など見たこともない。
ネクタイの締め方も知らなかった訳で、正におっかなびっくりの毎日だった。
組織の仕組みを荒掴みするまでに5年は要したろうか。
一つ一つ手がかりを見付けては、その組織の中で生き抜く術を学んでいった。
挫折もあったし、幾ばくかの成功もあった。
結果として今日に至っているんだけど、不安は常にある。
ただ、色々な不安があるからこそ大胆にも慎重にもなれる訳で、
手さぐりの人生を「それで良かろう」と今は思っている。
多分みい~んな、そうやって生きているんだと思う。
そして世の中を見てきた分、今の方が遥かに選択の幅は広くなっている。
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