アルスター湖の朝
昨夜、オランダのスキポールから北ドイツの都市、ハンブルクに着いた。
ハンブルクは、人口178万のベルリンに次ぐ大都市である。
しかし、どうもフランクフルトやミュンヘンよりも知名度が劣るようだ。
もともとはエルベ川の下流に開けた水運の街だ。
下流とは言っても河口から100kも溯った所にある河川港である。
だから運河が街の中を縦横に流れていて、北海にまでつながっている。
それで橋の数はあのベネチアを上回るのだとか。
今日の物流は海と川から車と航空路に移りつつあるのだが、
このハンブルクの港は今でもクレーンが立ち並ぶ巨大な港として機能している。
街は人工のアルスター湖を取り囲むように広がっている。
製粉の為に作られた人造湖だ。
湖の外周は7.7kmだと言うんで、早速走ることにした。
今朝は明るくなるのを待ちかねて、暗いうちからホテルを飛び出した。
勤勉なドイツ人の朝は早くって、もう既に走っているランナーもいる
それに湖を巡ってランニングコースが続いている。
さすがは健康重視のドイツ国民である。
朝の気温は13度と少し手がかじかむ程で、
柳やポプラの巨木の下を走っていくと、マラソン大会を知らせるポスターもある。
湖を一周し終える頃、対岸から朝日が昇り始める。
教会の尖塔の隣に電波塔がミスマッチに並んでいる。
湖は市街地のやや後背部に位置していてリゾート的な機能もあるらしく、
豪奢に別荘が並んでいるゾーンもあるし、早朝からヨットが出てきたりしている。
同行のAさんと二人、すれ違う人にグーテン・モルゲンなどと呼びかけながら、
「早起きは三文の得」をしっかりと味わったのである。
と言う訳で、湖を二週もしてしまったのだ。
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