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2012年8月31日 (金)

か細き絆

あの大震災で、多くの人々が大なり小なりのショックを受けた。

そして改めて、私達が人と人の間で生きていることを思い出した。

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隣人の顔すら知らなくて済む現代社会は、明らかに異常なのだ。

その人と人の繋がりのか細さが、例の経済本位に由来することは間違いない。

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人々の「絆」が繰り返し強調される所以だろう。

絆とは、もともと犬とか牛馬をつなぐ紐のことだ。

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この国の人々が等しく貧しかった一昔前、

食べることも身を守ることも、そして一人前になるんだって、

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お互いに助け合わなきゃ生きられなかった。

それが少しばかり豊かになって、苦労しなくても食べられるようになった。

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その途端に、自己が独り歩きを始める。

そうして、俺様の尊厳故に家族すらが軽視される風潮が一般化する。

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「どうせ、俺の人生」っと勝手気ままな若者が増えた。

その勝手ゆえに、結婚もしないし子供も育てない。

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粋がっているうちに、やがて自らの生きる甲斐を次第に失っていく。

そもそも私達は、自分一人で生きている訳ではない。

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世の為人のため、家族のため、

或いは好きな人のため(for the folks)に生きるんだろう。

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たとえか細い絆でも、人々は絆があることで生気を生み出すことが出来る。

そして、人と人の出会い無くして人生のドラマは始まらない。

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2012年8月30日 (木)

ぐるっと浜名湖100k

ウルトラ・マラニック開催まで一か月と少々になった。

それで詳細の確認のために6人のスタッフがスタート・ゴールの開春楼に集まった。

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当日の参加者は115名になった。

初回の為限定100名の予定だったが、何だかんだでそうなってしまった。

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その115名に対して運営スタッフは、現在44名である。

勿論全員がボランティアで前日の準備から翌日の撤収まで関わる。

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エイドは全部で6チーム編成し、それぞれが自分達の企画でサポートする。

お互いに競争しあってランナーを応援しようという試みだ。

やらなければならないことは無数にある。

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完走パーティーの準備、宿泊の割り当て、受付から出走までの手順、照明の準備、

余興の仕立て、エイド資材の調達etcだ。

そんな訳で、この時間になってやっと帰宅したところだ。

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何事も始めが肝心。

事故の無いよう細心を尽くして成功させたい。

恐らく数年後には、この大会は私達の手を離れて大きく飛躍していくだろう。

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そのベースをこの地域に示すことが出来れば、それだけでも大きな意味がある。

スタッフの皆さん、気張ってやりましょうね。

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2012年8月29日 (水)

巨大地震に立ち向かう

東日本大震災を起こしたプレートの隣が、南海トラフだ。

過去の歴史に学ぶならば、近いうちにこの3連動地震が起こる。

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そして今日、その被害想定が発表された。

第四次被害想定につながる非常に重要な指標だ。

死者は東日本の震災を大幅に上回る32万人。

そのう、ち静岡県では10万9千人に上るとされている。

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35人に一人が死ななければならないのだ。

昨年の3.11以降、声高に津波対策などが叫ばれてきた。

私の地区でも官民合わせて幾つかの避難タワーが建設され、

避難ビルの指定も相当数に上っている。

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安心を幾分か担保するための措置だが、問題は一人一人の意識だ。

防潮堤のかさ上げとか避難場所の確保は叫んできた。

しかし、一人一人は、例えばあなたはこの一年何をやってきましたか?Cimg7580

飲料水や食料の備蓄、避難路の確認、子供の避難への対応、

家具の転倒防止、防災会活動への参加、防災機器の調達、

要援護者への対応、てんでっこを担保する家族の話し合い、etc・・・・Cimg7582

実は多くの人が、諦めと言うか・・・しょうがないよな・・って、思っていない?

これ程多くの情報があっても、残念ながら何もしていない人が大部分なんだ。

被災するのは個人なんだけど、とりあえず自分の事じゃないって思っている。Cimg7644

不思議だが、人間には不幸は他人の上に起こるって思う癖がある。

だけど、地震は間違いなくあなたと家族の体を襲うんだよね。

発表は、もしもと言っているけど私は「ほぼ確実に・・」だと思っている。Cimg7654

しかも多分、この地震は私の生きているうちに起こるだろう。

私達は今、3.11を「家庭防災の日」にすることを提唱している。

一年に一度、家族で身の回りを点検して安全のための行動をする日だ。Cimg7819

防災は、他人任せじゃなくって一人一人の問題なんだよ。

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2012年8月28日 (火)

地すべりの時代

経済も雇用も政治も、一向に先が見えない混迷が続いている。

どんな時代だって問題を抱えていた訳で、殊更今日が大変な時代とは見たくはない。

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だけど今日の混迷が「経済の巨大化」に原因があるとしたら・・、

それは看過できないと思った。

経済の巨大化とは、経済の規模ではなくてグローバル化のことだ。

エリック・ホッブスボームと言う学者が「20世紀の暦史-極端な時代-」(1996)を書いている。

彼はこの本で、20世紀を分析し21世紀社会の混迷を予言している。Cimg7765

20世紀の前半は「破局の時代」と定義されている。

1914年に勃発した第一次世界大戦からロシア革命、

そして1945年の第二次世界大戦終了までの期間だ。Cimg7768

確かに何もかもが破壊され、個々の人々にとっても破局に次ぐ破局の時代だった。

続く20世紀後半は「黄色の時代」だと言う。

世界人口の1/3が社会主義体制下に入り、Cimg7743

その一方で資本主義体制は新しい民主主義を育て経済を高度に成長させる。

大枠としては1950年からソ連邦が消滅する1991年(バブル崩壊)までのことだ。

そしてエリックは、その後に起こるだろう事態を1996年の時点で言い当てている。Cimg7623

「社会主義」を呑み込んだ世界経済は巨大化し、社会構造を次々と崩壊させていく。

具体的には、①政治システムが疲弊し不安定化していく。

②混合経済体制が迷走を始める。Cimg7615

③伝統的な社会関係が解体されていき、世代間を結ぶ社会装置が危うくなる。

結果として、何が起こるか分からない(地すべりの)時代が到来すると言うのだ。

この21世紀に入ってからの四半世紀を見事に予言している。Cimg7610

今日のユーロ危機だって経済のグローバル化の故に起こっている。

この日本を見たって、国家目標の喪失は明白だし、

年金不安などの世代間の断絶、政権交代の悲劇を含め政治混乱は極みにある。

問題は、これからどうなっていくのかだ。

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TPPに象徴的だが米国流市場原理を一層加速させて、

一層経済を巨大化する弱肉強食の流れになるのかどうか。

それとも、新たなリベラリズム社会を構築できるのかどうか。

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少しばかり、難しいことを書いちゃったかな~・・・。

でも、経済のグローバル化には、大きなリスクが伴うってことだな。

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2012年8月27日 (月)

虫しぐれ

さっきまで夏を惜しむ蝉の声で満ちていた。

それが今、夜の帳と共に名も知らぬ虫の声に満たされている。

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その虫の声故なのか、男の孤独について思っている。

最近誰と会っても、ああ~男は孤独だなと感じさせられる。

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定年と共に職域がらみの人付き合いは無くなり、地域でも知った人すらいない。

何とかしようと足掻くが、

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「ああ~、あの民生委員のOさんの旦那さんでしたか」が関の山。

そもそも地域社会では、男は孤独に向かい、女は人の波に向かうのだとか。

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孤独を忘れさせてくれていた仕事も今は無い。

いやが上にも、背中には孤独の陰がのしかかってくる。

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いやいや、あなたの事ではありませんよ。

あなたは、今だって地域の皆さんのために忙しく立ち回っているでしょ !!

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だけど、これからの秋の夜長をどうお過ごしになりますか?

「なあ~、酒よ♪」って、コップを相手に語るも良し・・・。

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それとも・・・・・・・・

男は、生まれながらにして孤独なんだそうだ。

神は、最初に男を創りたもうた。Cimg7943

その男一人では、余りにも寂しかろうと言うんでイブが創られる。

そのイブにすら、この期に及んで足蹴にされるのが昨今。

いよいよ、男の立つ瀬が有る筈もない。Cimg7970

が、淋しげなそんなそぶりは見せてはなるまい。

寝ても覚めても、孤高を守って理想を目指す。

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それが男さね。

「一人より 二人ががさびし 虫しぐれ」(黒田杏子)

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2012年8月26日 (日)

思い出深いこと?

「人生には誰でも、いろいろ思い出深いことがある。」

彼は、そう切り出した。

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彼とは、前富山大学学長の西頭徳三さんである。

卒業年次では私の一年先輩だが、年齢は7歳ほど違っている。

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その西頭さんの語った思い出とは、一つは学生時代の生協立て直しのこと。

二つは歴史的な大学改革と時代の事だ。

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約一時間、たっぷりとその「思い出」を聞かせて頂いたのだが、

それは正に彼の生き様そのものなのだ。

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時代の波に正面切って向かい合って、

そして血路を切り開いてきた人生物語だ。

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その中味は改めて書くとして、翻って私の「思い出深きこと」は何かと考えた。

そりゃ60年以上馬齢を食んでいるんだから、ちまちまと思い出はある。

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不肖ながら、これをやりましたと言いたいことも無いことはない。

しかし、人様に向かって物語って感動させるなんて到底不可能だ。

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西頭さんとの違いは何か。

物事に向かって徹底してやり遂げたのかどうかと言うことだ。

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凡人の私なぞは、「まあこの辺で妥協するか」というやり方をしてきた。

悔しいが、人間の器の違いかな。

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今日は、大学の同窓会総会があったんだが、出席して良かった。

同窓会で、そんな思いをさせる男もまた素晴らしいと言うべきか。Cimg7962

はてさて、これから作る思い出じゃ高が知れているからな~。

同じ生きる人生なんだけど、納得の生き方が出来る人は強い。

未だに惑いながら生きている輩とは大分違うわな !!

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2012年8月25日 (土)

一瞬の命

花火の話だ。

この夏も終盤に差し掛かって、花火大会も最後だろうか?

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今夜は私の街の花火大会である。

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日本人は、殊更花火好きな人種のようだ。

花火と聞けば、かなり遠方からでも駈け付ける人がいる。

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あのヒュルヒュルと螺旋繊毛運動しながら登って行って、

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ドォンと一瞬に広がった火花は、次の瞬間には漆黒の闇に溶けてしまう。

飽くことなくその瞬間を無心で見上げている。

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花火の美は勿論職人が作り出したものだが、

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その中にそれ以上の美を感じているのは私達だ。

如何にもいかにも儚い一瞬に、何時の間にか自分の生き様を重ねている。

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考えてみれば、大自然の中での人間の一生なんてほんの瞬間でしかない。

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そう、過ぎてみればこの花火の様に凝縮して見える。

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笑って泣いて怒って感激して悩んで、語り尽くせない程物語はある。

だけど、その色々みい~んな夢のまた夢だったような…。

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そして、今もまだその夢の中にいる。

花火の一時が、そんな感慨を沸かせるのだ。

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どんなに時代が進化しても、一人の人間のその生き様の部分は変わりようもない。

夜空に向かって打ち上げられた花火なら、悔いなく咲いて散るべし。

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はてさて、未だその色を変えることが出来るだろうか?

夜空に、煙が流れていく。

 

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2012年8月24日 (金)

生のままの俺

日本の古典芸能の能は、面をかぶって全てが演じられる。

太郎冠者であれ次郎冠者であれ、面が全ての人格を表している。

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その能と同じで、私達も何枚かの面を使い分けて生活している。

私だって家での厳ついた顔、同好会での仲間としての顔、

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社会的な立場での様々な顔、旗振りオジサンとしての顔、

はたまたこうしてパソコンに向かっている顔はそれぞれ異なっている。

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どれが本当の顔かと言うと、どうもどれも本当の顔ではないような気がする。

立場が人を創ると言われるように、その時その時で必要な顔を演じているのではないか。

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極端な少子化の時代に入って、切れる若者が多くなった。

少ない兄弟のために我慢するってことを知らない。

いや、自分を演じることが出来ないのだろう。Cimg7925

だけど、その切れるってとこに「生のままの俺」がいる。

それぞれがやりたい放題なら、この社会はとてものこと持たない。

だから、それを社会的教育を通じてコントロールしているのが現代だ。Cimg7920

変身願望を持ったことがありませんか?

あのTVのヘンシ~ンとか、カフカの様に朝起きたら別人・・ってな感じだね。

私も子供の頃は、ある日突然天才になるとか・・・・色々と夢想したことがあった。Cimg7919

流石にこの歳になると変身できるとすれば、残念ながら老人になるくらいだろうか・・・。

でもまあ、職域や生活の制約から徐々に開放されて、

かなり自由な領域が増えてきているのは事実だ。Cimg7892

昔なら、遠慮して言わなかったことも言えるようになっているし、

社会的な規制にだって疑問符を持てる自分がいる。

そういう意味では、少しずつ自分の生のままに近づいているような気がするのだ。

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流れに竿させば・・・・なのだが、

これからは本当の自分と相談しながら、ゆるゆるとやるのかな!!

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2012年8月23日 (木)

寿命って・・・

朝、ブドウの出荷調整をしていると、足元に蝉の死骸が転がっていた。 

摘んで捨てようとすると、未だ微かに動いている・・。

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そう言えば今日は処暑なんだそうだが、依然として猛暑が続いている。

とは言え蝉に寿命があるように、この夏もやがて終わりが来る。

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この蝉は、夏を鳴きつくして生を終えたのだろう。

ところで、人間の寿命はどうだろうか?

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平均寿命こそ八十何歳だとしても、人によって様々な差異がある。

天寿を全うして大往生する方もいれば夭逝する人もいる。

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それに燃料計のように寿命の残量が分かりゃ良いんだが、

西行の様に自分の予期した日に死んでいくってな芸当は難しい。

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突然事故死するかも知れないし、とんでもなく長寿で駄飯を食うかも知れない。

例えば坂本竜馬は三十代で暗殺されている。

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寿命をあり余しての死だったが、

彼は時代の扉を押し開けると言う大仕事をして死んだのである。

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それを、寿命を残して勿体なかったと評価すべきかどうかは微妙だ。

人はいつか必ず死ぬんだが、そいつが計算できないから厄介だ。

長生きするつもりで貯金したのに…とか、

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今が勝負とばかり張り切ったら・・・・とか。

人生設計の中で最も肝心なはずの寿命が定かではないのだ。

つまり、予定が立たないと言うことだ。

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だからまあ~、蝉の様に精一杯鳴きつくして人生を終えるんだな~ !

何時死んでも良いようにね。

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2012年8月22日 (水)

貧乏性

私は、貧乏性だ。

オランダの事を書こうと思いつつ・・・、こんな書き出しになった。

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ともあれ、私のことである。

無駄な電気は消して回るし、出しっぱなしの水道にゃ脱兎のごとく駆け寄って止める。

兎に角、意味のない無駄遣いは嫌いだ。Cimg7504

車も逸早くハイブリッドにしたし、LED化も進めてる。

もっとも・・、ズボラで放漫なカミさんは、それをケチだと言う。

カミさんの目には、けちけちしてゆとりがないって写るんだろう。Cimg7506

実は私には、何時も靴下が不足している。

毎月何足かを買い求めるのだが、洗濯に出す度に片方が無くなっていく。

どうも我が家には、靴下を片方だけ食べる動物がいるようなのだ。Cimg7513

話しが脱線しきっているが、私は貧乏性だがケチではないと思っている。

ケチってのは、人とのかかわりの評価としての表現だろうし、

必要なものは必要なときにドンと使えば(ドンとなんて使えないけど・・)良かろうと思う。Cimg7514

本論に戻ろうとしている。

割り勘はケチの代名詞化なんだが、英語ではダッチ・アカウントと言う。

オランダ人はどう思っているか知らないが、Cimg7517

分担金を出し合って肖像画を書かせたり、株式会社を創設したりしたからだろうか?

女王が自転車で街中を走るからって、

オランダ人をケチと決めつける訳にはいかないだろう。Cimg7522

むしろ、国民全体がワークシェアして質素な生活に努めていることは学ぶべきだ。

日本は、オランダから多くのことを学んできた。

その証拠に、オランダ語から日本語になった言葉も多い。Cimg7532

ブリキやトタン、ガラス、カバン、ランドセル、それにレンズにピストルなんてのもある。

それからカンフルやメスなど、医療用語にその痕跡を残している。

この節電の夏、「勿体ない」と言う言葉を思い返している。

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日本もそろそろ、そんなような思想が必要だね。

だけど、こと我が家に関してはこれが破れ鍋に綴蓋なんだな~。

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2012年8月21日 (火)

熟年の気概

暑い日は続くが、この8月も一週間余を残すのみだ。

やがて直ぐに、この暑さを懐かしく思ったりするんだろう。

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兎に角、月日の流れの早さは如何ともし難い。

定年退職してからもう5年近くになる。

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この夏も、○×大会の来賓とした招かれた後輩の何人かと出会った。

決まって「お元気そうですね。今何をされて…」などと問われる。

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心中「おいおい、定年すりゃ年寄りって訳じゃないぞ…」って気持ちがよぎる。

その一方で、「毎日緊張して、あちこち駆け回っていた頃が花だったか・・」とも思う。

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それから、その「お元気・・」なんだが、ちい~っともあの頃と変わっちゃおらんのだ。

体力も気力も十二分だと感じている。

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人によって多少の差はあるにせよ、団塊の世代の多くはそう思っているはずだ。

長年の経験や蓄積した幾ばくかの知識を持て余しているのではないか。

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平均余命だって優に二十年は残している。

毎日隠居然として、盆栽?いじりとゲートボールに現を抜かしてる訳にもいくまい。

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出来ることは何であれ、買ってもやる気概が必要だ。

熟年は、まだまだ終結に向かうには早すぎる。

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物事は起承転結と言うが、人生は起承転転であるべきだ。

つまり人生に有終の美などは不要の限りであって、

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生涯現役たるべしと思っている。

少しばかり年季は入っちゃいるが、中古良品でまだまだ使えるぞ!

ご同輩諸君、ねぇ~そうだろう。

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2012年8月20日 (月)

人様々

世の中には、人それぞれ様々な生き様がある。

常に不平不満で過ごす人だっているし、聖人君子の様な人だっている。

さてこそあなたは、そして私はどうだろうか?Cimg6731

私は、何時も何かを求めて生きてきたし、

時には、何かに追い立てられるかのような(?)気分で生きてきた。

ある意味で生きていることが不安だったし、Cimg6932

自分に対しても確たる自信を持っていなかった。

小心でナイーブで、壊れやすいガラス細工だったような気がする。

そいつが開き直るようになるのは、60歳の定年前後だったろう。Cimg6937

世の中とはこんなもんかと言う、諦念と言うか納得と言うか…・。

ところが開き直ってしまうと、世の中が広く見えてくる。

定年と相前後して活動のエリアも格段に広がってくる。Cimg7378

先日、「退職者の会」を止めさせてもらった。

過去に生きて慰め合うような生き方はまっぴらだと思ったからだ。

人は誰だって今を生きている訳で、無理に過去に戻る必要なんてない。Cimg7380

唯ひたすらに、前を向いて歩くのみで良い。

もとより人は一人で死んで行くんであって、孤独なのが当たり前さ。

とは言え、孤高の歩みの途中にだって様々な出会いがある。Cimg7566

その出会いも又、私を新しい境地の世界へと導いてくれる。

むしろ新鮮なその出会いに魅力を感じる。

つまり私は今、自分の足で自分の人生を作っているのだと思う。Cimg7785

そう、もう恐れるものは何もない。

I'm on my way ! なんだ。

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2012年8月19日 (日)

時には校歌

高校時代の校歌を思い出すことはないだろうか。

高校の校歌には、青年の心を鼓舞する歌詞がふんだんにある。

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それにたった三年間歌っただけなのに、リズムは体の中に染み込んでる。

私の高校時代は、まあ~面白いことは何一つなかったな。

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青春の戸惑いと将来への不安と、

そして受験への備えで終始した。

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だから恩師と言ったって、

そんなに深い思いを残しちゃいない。

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でも、あの校歌の響きは「お前、頑張れよ!」と言われているようで懐かしい。

今日の同窓会総会で、その響きの良い校歌を3度歌った。

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私の母校は、今年90周年を迎えている。

それで、昨年一年に無くなった方が44人だと言う。

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その数からは、この時代の長寿化傾向が鮮やかに伺える。

誰もが90歳位まで生きる時代になっていると言うことだろう。

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ともあれ同窓会総会には、幾つかの恒例がある。

卒業から50年で銅メダル、60年で銀メダル、

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そして70年で金メダルが授与されるのだ。

金メダルは88歳の年だが、今年は6名が元気で出席した。

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はてさて、思いは二十数年後私がこの舞台に立てるかどうかだ。

もとより無駄な馬齢は要らないと思っているんで、

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価値ある米寿が目標さね。

考えてみれば、同級生のほとんどが大人しい俺なんて知らなかったろう。

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当然ながら、女の子には一顧だにされなかった。

だけどさ、歳を経る共に一個の人間としてやっと認められ始めている。

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やはり人生はしぶとく、継続はとても大きな力なんだよな。

校歌は、そうした青苦い思いと共に生きる姿勢を歌い込んでいる。

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2012年8月18日 (土)

儚き人生

大抵の人は毎日あくせくと、或いは鬱積する不満を内蔵しながら生きている。

しかもその不満は、自分が評価されないってことなんだ。

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自意識過剰って言うか、誰もがもっと俺に関心を持つべきだって思っている。

だけどさ、大勢の中の一人に過ぎないやつに誰が関心を持つ?

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それもさ、世の中(年金)にぶら下がってやることもやっていない。

そいつに関心を持てば、それにどんな価値があるっていうの?

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それでも私達は、自分ってやつに関心を持ってほしいと願っている。

まあ~あれだね、恋愛ってのならお互いが特別な関係を築くことだから、

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それなら何となく分かる気がする。

だけどそれも、歳と共に恋愛なんて単なる言葉になっていく筈だ。

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個体としての魅力が無くなる訳で、それを補う権力とか金力が必要になるんだろう。

ともかく人は、自分だけは特別な人間だって思いたがる。

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現実に私だって、さしたる人間でもないのに毎日ブログを書いて、

私はハゲていないとか、今日は何処を走ったとか・・・、

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一生懸命自己主張を続けている。

まあ~、赤恥を晒して生きている訳だ。

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だけどそんなこたぁ~、世の中の多くの人々にとってさしたる意味もない。

単に、蟻んこが地べたを這い回っているに等しい。

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それでもさ、人は孤高を信じて歩いていくのさ。

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2012年8月17日 (金)

鰊と蘭国

オランダの街角には、ニシンスタンドなるものがある。

軽く味付けしたニシンを丸ごと売っている。

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その屋台で、大口を開けて魚の尻尾をつまんで丸ごと食べているのが見られる。

時にオランダは、ニシンが創った国と言われたりする。

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低地に住むオランダの人々は、古来小さな舟を駆って北海にニシンを獲ってきた。

その小さくみすぼらしい舟は、海の乞食と呼ばれたそうだ。

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ニシンは塩蔵して沿岸の諸国に売ることで経済のもととなった。

だからこの国では、春一番のニシンは縁起物なんだそうだ。

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ともかくも、このニシン漁が各種の商業活動へと変化を続け、

17世紀の黄金時代へと発展するのだ。

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その中心だったアムステルダムは、今日でも大きな港湾都市だ。

この港から内陸に向かって無数の水路が穿たれ、

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水上交通路として重要な役割を果たし続けている。

その国の形を創り得たのは、実はこの国の人々が必要から求めた「自由」だった。

商売こそに価値があり、それを束縛する宗教や信条はあってはならないと考えたのだ。

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実利を求め続けた結果の「自由」だった。

後年、ダッチと蔑称されたのはその商売主義の故だったんだろう。

1598年東インド会社の前身のロッテルダム会社が、

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五隻の船を東洋に向かって派遣する。

そして、その内のたった1艘(リーフデ号)が豊後の海岸に漂着する。

1600年のことで、関ヶ原の天下分け目の戦のあった年だ。

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自由と利益追求が実現させた快挙の一つだ。

リーフデ号以来300年、このニシンの国との特別な付き合いが続くのだ。

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2012年8月16日 (木)

富幕山へ

相変わらず暑い日が続いている。

何時も小笠山で走るのを習いとしているんだけど、

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今朝は気分を変えて尉ヶ峰から富幕山を走ることにした。

それで浜松市北部の細江まで東名で飛ばし、国民宿舎から山に入る。

昨夜の雨のために岩がつるつると滑って、何度かオットットと転び損ねる。

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富幕山までは山道の約10kmだ。

2時間で行くだろうと思っていたが、尉ヶ峰から先が思いのほかsteepだった。

結果2時間半もかかってしまった。

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山頂で昼食を済ませて下りにかかったんだけど、3kmで立ち止まった。

風越峠でさっき下ってきたキツイ坂が頭に浮かんだのだ。

それで舗装された林道を南に下ることにした。

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どんどん気持ち良く下ったんだけど、これがいけなかった。

途中から東に折れたんだが、何処に繋がる林道やらさっぱり分からない。

随分行ってから、やっと尉ヶ峰の下に出た。

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結局のところ国民宿舎まで着くのに2時間半余を要してしまった。

林道は等高線に沿って敷設されているから、山道よりもずっと距離が長くなるのだ。

やはり楽しようって思ったのが間違いだったね~。

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そのまま同じ道を帰ってりゃ、2時間はかからなかったろう。

しこうして、今日の走行距離は37kmは越すだろう。

途中、ハングライダーで空中遊泳する皆さんが羨ましかった。

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私達の一歩は僅かなものでしかない。

上空から見れば蟻んこのようなもんだろう。

それでもコツコツと走れば、富士山にだって登っちゃうし、

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とてつもない距離を踏破してしまうんだ。

暑さもあって今日はちょいと間違えたが、人生も楽をしようとしちゃいかんね。

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2012年8月15日 (水)

67年目の夏

惣領が戦死して、その弟が我が家を継いだ。

その弟も中国からやっとのことで生還して、私が生まれた。

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その300万人余の途方もない犠牲者を出した戦争が終わって67年が経つ。

政治主導とやらの究極が、あの戦争だったのだ。

彼らのプロパガンダに載せられ、結局は信じがたいほど莫大な数の犠牲者を生み、

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国土は灰塵と化すことになった。

確かにこの国は、そのどん底をバネに著しい経済成長を遂げはした。

しかしこの国の人々は、未だにあの戦争を本当に総括しようとしていない。

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ひたすら過去の戦争を忘れようとして来たのではないか。

中国・韓国とのぎっくしゃっくも、あるいはその辺にも一因がありそうだ。

ベルリンのブランデンブルク門のすぐ近くに、風変わりな公園がある。

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あの600万人の犠牲者を出したホロコースト記念公園だ。

無数の四角な石塔が立ち、縦横に溝が仕切られている。

石塔の中に入ると、歴史の迷路に迷い込んだような複雑な気持ちになる。

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そして公園の地下は、その600万人の名前を刻みこんだ博物館になっている。

首都のど真ん中にユダヤ人の巨大な慰霊碑を作ったドイツ人は、それは確かな人種だ。

翻って、私の叔父も父親も召集令状一枚で戦場に送られた。

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何の為に人を殺し、何の為に破壊をさせられたのか。

闘う術を無くして最後は、あの特攻隊だ。

十九か二十歳の純真な青年を洗脳して肉弾とせしめたのだ。

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時の勢いにせよ、東条秀樹などは何度殺しても足りないだろう。

その東条ですら、あの靖国神社に祭られている。

日本人は戦後、あの戦争を水に流してしまうつもりでやってきた。

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その結果、あの戦争を正しく教えることすらできていない。

中国・韓国・ロシア、どの国にだって戦争博物館(軍事博物館)があって、

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子供達は日本がどんな悪いことをしたかを教え続けている。

今日、67回目の戦没者追悼式に出席して、

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このままでは幾百万の戦没者に申し訳ないと考えていた。

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2012年8月14日 (火)

徒然なるままに

強い南風は、当然の様に豪雨をもたらした。

その雨も止んで、午後には薄日が射してきた。

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得たりとばかり山に走りに向かった。

私一人と思いきや、既に3人が山に入っていた。

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山は、あのカナカナカナって鳴くヒグラシで満ち満ちている。

それに今日は、小笠山には珍しい水音があちこちから聞こえてくる。

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やがてヒグラシの秋の気配と熱暑の入り混じった山に同化していく。

とは言え湿度100%、忽ちにして下着までぐっしょりとなる。

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流れる汗を拭いながら、

突然「徒然なるままに」そんな言葉が浮かんできた。

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昨年の台風15号で倒された樫の木が、この雨で息をついている。

根こそぎ倒れても、僅かに残った根で命脈を保っている。

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どんなことがあったって、私達は自然の中で自然に生きている。

否、倒れた樫の木の様に必死で生きようとしている。

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吉田兼好が山に隠棲し、徒然なるままに書き始めた日記だって、

決して厭世である訳はなく、自分の生き様を何らかの形で残したかったのだ。

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私の書いている2,297日目のこのブログだって、多分そんなもんだ。

人生のこの夏のこの一日は今日しかない。

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そして人生は徒然なのだが、そこには意図した生き様がある。

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2012年8月13日 (月)

泰然自若として?

年齢を重ねたら、大人ぶってゆったりと過ごすのが中国流かな。

先日ある人から、「楽隠居してるんかと思ったら、こせこせ動き回っている。」と言われた。

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楽隠居する歳じゃなかろうと思いつつ、感じるところがあった。

性分としてジッとしているのが苦手だ。Cimg7491

そりゃ~貧乏百姓の子倅として育ったから、

子供の頃から炊事に風呂焚きは当たり前だったし、

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農繁期は当然ながら田圃の中を這いずり回ってきた。

三つ子の魂百までもで、俄かに大人ぶるなんて出来っこないわさ。

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とは言え、この数日の暑さに加えて幾ばくかの時間の空白に閉口している。

何をする気もなく、その辺をうろうろと徘徊したりしている。

折からの南からの熱風が、力仕事をさせてくれないのだ。

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朝ブドウの収穫をして、山に出かけて汗だくになって走る。

山から帰って、さてそれからの仕事が手につかない。

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それでも暑い暑いと言いながら、山は既にヒグラシの天下になっている。

夕方には、ツクツクホウシの声が聞こえた。

遅れていたピオーネの色付きも少しずつ進んでいる。

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今夕は7軒のお宅の盆参りをしてきた。

飾られた遺影には、それぞれに何がしかの思い出がある。

そして、その人達の生前に思いをはせる。

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それみたことか、泰然自若として生きた人など一人もいないではないか。

それぞれが、それぞれの自分の人生を生きてきたのだ。

あくせくと、今を生きることで良かろうと納得している。

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2012年8月12日 (日)

自分の外側へ

寺施餓鬼の他用事がないなんて久しぶりのことだ。

村内を除けば盆供もあまり数多くはない。

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暫く盆休みが出来そうだが、午前中は蒸風呂の中を走る。

用事のない時には、まったく自由で孤独をこよなく愛している。

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走っている時、そしてPCに向かっている時、農作業の最中、私は一人になる。

寺施餓鬼の今日、寺に集まった人々の顔を見ながら思った。

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この人達は、大部分が孤独の大切さを知らない人たちだと。

多分孤独を知らない人は、外の社会に向かって働きかけられない人だ。

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ひたすらに恋願って微かな人との接点を求めている。

歳を経ても自己を確立できていないのだ。

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それで多くが、一人TVの前でバカバカしい映像で自分をなぐさめている。

元掛川市長の榛村純一さんが、「一人一芸・一スポーツ一ボランテイア」と言っている。

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豊かな人生の為には確かにその通りだが、私には残念ながら一芸がない。

芸は身を助くと言うから、何か・・とは思うが実現していない。

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だがその分、自分の出来ることを精一杯やろうと思っている。

内に籠るのは、自分と戯れる一人の時だけで良い。

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外に向かって生きなければ、その存在は無に等しい。

それがボランティアだろうが何だろうが、

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自分が生きてるって証拠を外に向かって示そうよ。

ぐだぐだと、屁理屈や愚痴を言うのは止めよう !

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2012年8月11日 (土)

自らを由(よし)とす

昨夜は久しぶりの雨に恵まれて、今朝は草木が蘇ったように見えた。

今夜も花火(fireworks display)と稲妻とが交互に光っている。

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昨日までの余りに過密な一か月が過ぎて、しばしの開放感に浸っている。

そして、自らが自由に生きるってことを思っている。

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自分が納得できる生き方をしているかっていう問いかけだ。

世の中には、他人はどうでも良いっていうあの利己主義が溢れている。

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小さな自己の利益だけを主張して止まない群れだ。

電車に乗っても、車で走っても、個々の組織だって・・・。

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この日本では、個人の責任が意識されないままに自己主張だけがある。

翻って私自身だが、会社人間だった頃は「自ら由」なんて思いもしなかった。

只々夢中で仕事や組織に埋没していた。

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組織から解放されて、かなりの自由裁量を得て心は拡散した。

瞬間的には、自分を制約するものが何も無いことに気付いた。

それは自分の納得が全てであって、

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他人に迷惑をかけない限り「自由」だと言うことだった。

ともあれ、人生の後半を自由に動き回って生きてみようと思う。

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勿論、そのことが世のため人のために成ることが前提だ。

本来人は、そういう自由のために生きるべきだろう。

extinctするまでにはWe have a way to go 、

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だから take my time で行こうか !

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2012年8月10日 (金)

冒険

冒険の旅に出たいと思ったことはないだろうか?

人の一生は、大なり小なり冒険の連続ではある。

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で、そのささやかな冒険も出来なくなるのが老化だ。

だから人生は、冒険と挑戦の連続でなくっちゃならんと思っている。

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だけど世の中には、とんでもない気違いがいる。

その一人が日本のマルコポーロ景山淳だ。

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彼はもともと山岳家だが、ある時期からマルコポーロに取りつかれてしまう。

そして、マルコポーロの辿った道を自分もたどることを始める。

あの政情不安なアフガンを含めて、自転車の一人旅で、Cimg7861

とうとう北京までを7年かかって走り通してしまった。

現地の言葉や情勢を綿密に学び、それぞれ万全の計画をしてそれを成し遂げた。

今日は彼の主催でシルクロード・クラブの講演会があった。

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タジキスタンのシェラリさんの「世界の屋根パミール」、

そして31歳のバイクで世界一周を成し遂げた佐藤繁さんの講演だ。

シェラリさんは日本語弁論大会で優勝する程日本語が堪能で、Cimg7863

その弁論のテーマが鍋だったそうだ。

タジキスタンにはクルトブと呼ばれる鍋料理があるそうだ。

皆で囲む鍋料理と言うのはアジア独特なのだそうで、しかも一部の国に限られる。Cimg7864

ヨーロッバと異なる鍋食文化の意味を語ったのだそうだ。

佐藤さんは、世界一周の二年間を明るく語って下さった。

話しも上手くて好青年で、私の31歳の頃はと考えると溜息が出た。Cimg7865

ともかくも、人は誰も臆病だけど、それでも冒険には魅惑的なものを感じる。

世界は広いようで狭い。

そして狭いようでとてつもなく広い。

今の世の中、すべからくバーチャルで、全て分かった気になっている。Cimg7866

だけど現実は違う。現実はもっと凄い。

それが彼らの今日の話しの集約だろうか。

彼らのようなダイナミックな冒険が出来るのは一部の人でしかない。Cimg7868

だけど、私達だって小さな冒険なら一杯できるぞ。

心意気じゃ、景山さんにも佐藤さんにも負けたくないと思っている。

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2012年8月 9日 (木)

日本の夏

立秋(7日)は過ぎたけど、まだまだ暑さはこれからですね。

雨が少なくって畑はカラカラで、作物も息絶え絶えです。

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それで夕方は毎日畑に水を播いてるんだけど、これが中々の大仕事なんです。

皆さんは、この夏を如何お過ごしでしょうか?

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日本人は昔から、暑い時には暑いように過ごしてきたようですね。

風鈴の音を聞きながら、簾の下で井戸で冷やしたスイカを食べたり、

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昼寝をしたりってね。

日本の学校の夏休みは、暑くって集中できないから休みにするんですね。

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まったく理にかなっているって思ってました。

子供の夏休みには、お父さんは家族サービスとばかりに、

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キャンプやバーベキュー、それに旅行などとそりゃ~大変です。

暑さの中だから、もう疲れ切ってぐったりしてしまいます。

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バカンスはヨーロッパから広まってきました。

ドイツでもオランダでも夏になると、家族こぞって南のイタリアなどに出かけていきます。

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だって、夏って言ったって日本の様に暑くはならないんですね。

暑くなっても30度だけど、乾燥しているから暑いって感じはない。

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だから夏の太陽を求めて南に移動していく、それがバカンスなんですね。

ヨーロッパの夏休み(学校)は北から一週間単位でずれて始まります。

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順番に夏を味わうシステムになっていて、日本の夏休みとは随分違うな。

ともかく日本の夏は亜熱帯、ヨーロッパの夏は日本の春って感じ。

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当然ながら風土が生活を創るんで、真似したって駄目だね。

日本で真夏にキャンプするなんて、狂気の沙汰だね。

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その気候をベースにした農業の形態がまったく違うのは当たり前のことです。

それを同じにしろって言うのが、あのTPPなんですね。

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2012年8月 8日 (水)

一枚の絵

たった一枚の絵を観るために何万人もの人が動く。

私もかつて、わざわざ上野にあのモナリザを観に行ったことがある。

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数時間の行列の後のわずか数秒間の対面。

馬鹿馬鹿しいと思う一方、観たという満足感も漂う。

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単なる装飾絵を超えた絵画とは一体何なのか?

デンハーグのマウリッツハイス美術館は、現在大規模な改装中である。

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それで主な収蔵品がハーグ市立美術館に移されて展示されていた。

そこでフェルメールのあの「牛乳を注ぐ女」を観ることが出来た。

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静かな美術館で、指呼の間で私が独占して観ていた。

ごく自然な日常が柔らかく静かに描かれていて、

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窓から差し込む光は、ちょっと不自然に注がれる牛乳の流れに集まっていく。

しかも、そこには彼女の日々の生き方さえ感じさせるのは何故なのか。

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ところで今、フェルメールの代表作「真珠の耳飾りの女」が上野に来ている。

美術館の改装費を稼ぐための出張と言うことらしい。

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それはともかく、少女の何か物言いたげな表情には引き付けられるものがある。

私達の心の中を覗きこんでいるような表情ですらある。

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それに彼女の着ているのは日本の着物?を思わせる不思議な絵だ。

17世紀のオランダと言う国は、まさに黄金期を迎えていた。

貿易と海運は巨大な富をもたらして、自由な市民が国を運営していた。

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逸早く、東インド会社という世界最大の貿易・輸送会社を設立させていた。

もちろん、日本にやってきたのも彼らだった。

そしてその自由と繁栄が、レンブラントやハリス、そしてフェルメールと言った

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多くの近代絵画の巨匠を生み出したのだ。

私に絵は分からないが、宗教画や単なる肖像画は面白くもなんともない。

だが、17世紀の彼ら以降のアートは見る価値があると思う。

そして水の都オランダには、いわゆる名画があちこちの美術館にある。

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2012年8月 7日 (火)

オランダの女王様

オランダは木靴で有名だが、

民芸品としてはもとより、実用品として今でも使われている。

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日本の下駄の方が実用的だと思っていたら、

工場労働者の足の保護とか泥濘では長靴より快適なんだとか…。

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この木靴はポプラの樹で作られる。

そしてオランダの道ぞいにはポプラ並木が続いている。

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ポプラは成長が早く、干拓地を乾燥させる役割も担っているんだとか・・・。

ともあれ、オランダの政治の中心はデンハーグだ。

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国会議事堂も王宮もここに在る。

もともとは貴族の狩場として開かれた街らしく、全体がゆったりと出来ている。

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この国はすべからくフランクでおよそ拘りの無い国だ。

国会だって元貴族の館を使っているし、王宮だって質素だ。

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国会前にはイワシスタンドが出ていて、そこで首相がサンドをパクついていたりする。

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それにオランダ王室も、考えられない程開放的だ。

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ベアトリスク女王は自転車で街を行き来するし、地下鉄にも乗る。

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その警備だってほとんど無いに等しい。

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街の中央部に女王の執務室があったが、丁度日曜日で誰もいなかった。

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門前にはアイスクリーム屋の屋台が出ていていた。

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ところでベアトリスク女王は、英国王室をしのぐ大富豪なんだそうだ。

何故って、すべからく金を使わない。

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言うならばケチで、オランダ人気質を体現している。

それから、あのハウステンボスとは女王の館の事で、

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この街の森の中にある。

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2012年8月 6日 (月)

ギリシャ神話とEU

ギリシャは放漫財政でユーロを揺るがす最初の震源地になった。

だがヨーロッパ諸国にとってのギリシャは、間違いなく心(文化)の古里になっている。

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ハイネの詩に「アポロの神」と言うのがある。

キリスト教の教条的偶像崇拝や重苦しい抑圧から心の自由を希求する詩だ。Cimg7805

ライン川の岸辺の岩の上に修道院がある。

その黒ずんだ窓辺から、若い尼僧が川を見下ろしている。Cimg7806

川上から小舟がやってきて、若者が立って美しい声で歌っている。

その声が重い戒律に縛られていたはずの尼僧の胸を大きく揺さぶる。Cimg7807

突然尼僧は修道院を走り出て、道行く人に忙しく訪ねる。

「アポロの姿を見かけませんでしたか?」Cimg7809

「赤いマントを着ています」

「良い声で歌って琴を弾いています」Cimg7810

「私のいとしい神様なのです」と・・・・

詩はまだ続くのだが、中世のキリスト教は権力と一体となって人々を苦しめていた。

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その重苦しい時代に風穴を開けたのがギリシャ神話の再発見だったろう。

そして、それはルターの宗教改革(1618)へと繋がっていく。

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勿論欧州諸国が近代文明の先駆けとなるのは、

宗教の呪縛から解放された結果だ。

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ベルリンにプルガモン博物館がある。

プルガモンは、現在のトルコ領に紀元前180年頃存在した街だ。

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おぼろげな文献をもとにその街を探し続けた独人がいた。

そして遂に壮大な宮殿と共に多くのギリシャの神々が発掘された。

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もちろん自由の神アポロもその中にあった。

ギリシャやトルコにすれば、この博物館の収蔵品は国宝級のものばかりだ。

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しかしともかくも、掘り出したドイツにそのすべてがある。

二千年近く眠り続けていた神話の神々は、近世のベースになった。

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ベルリンでギリシャ文明を眺める不思議さはともかく、

アポロは心の自由の象徴なのだ。

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2012年8月 5日 (日)

富士山の夏

新装なった田子の浦みなと公園には、全国から110名余が集まった。

標高差日本一の富士山頂往復マラニック(112km)である。Cimg7824

海抜0mから3,776mの間を24時間以内に往復する。

当然ながら山頂部は空気も希薄で気温も低い。

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更には下界は40度近くの猛暑が続いている。

そんなバカバカしいほど過酷なレースに何故挑戦するのか?

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自分でも分らないが、過去7回参加して一度も完走出来ていない。

今年こそはと、昨年の7月から基礎体力の向上を目指してきた。

そして、このところのウルトラレースの成績にその着実な成果が現れている。Cimg7831

しかしながら、日曜の昼に浜松に会合が出来てしまって、完走は無理だ。

止む無く片道完走を目指すことにした。

くれぐれも安全をとHさんの話の後、全員で「富士は日本一の山」を歌う。Cimg7835

それから白灯台の見える広場に移動して、18:00一斉にスタートである。

今回は「標高差日本一に挑戦」などと、Cimg7836

思い思いの登り旗をリックにさしている人も多く、

たなりカラフルなランナーの列が伸びている。Cimg7837

そして、その目指す先にはあの霊峰富士の山頂部が顔を見せている。

私はMMさんと二人での順調なペース走で、7:42には浅間大社に到る。

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大社の湧玉池を渡る神輿を巡って多くの人々が集まっていた。

その脇を抜けて本格的な登りが始まる。

今年は満月近い月が道路を照らしていて、漆黒の闇は免れた。Cimg7840

37km地点の料金所跡には地元富士市のNさん親子がエイドを設けてくださった。

エイドと言ったって、深夜の1時なんだから簡単に出来る話ではない。

とにかく地獄に仏で、ここで改めて英気を補給させていただいた。

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かつてなく順調に進んで、午前2:50新五合目に到着した。

ここで防寒対策を整えて、火山灰の坂道に挑むのだ。

例年苦しめられる吐き気や頭痛もない。Cimg7842

空には星々の輝きが一面に広がっている。

「今年はいける」そういう実感と共に、ヘッドランプの明かりを見つめて進む。

が・・・・、山にガスがかかっている?

そんな馬鹿なと思って、片目をつぶるとガスは消えうせる。Cimg7841

片目だけがガスって見えるのだ????

7合目、夜が白み始めてご来光が近づいている。

この時点で、私の片目が厚い曇りガラス状態であることを確認する。

しかし「目は、登山と関係ないだろ」と度々確認してみる。Cimg7844

登頂を断念する理由にしたくなかったのだ。

だが8合目を前にして、呼吸は乱れ喉が渇く。

楽に進めそうで一向に進んでいかない。

時刻は、午前7時を過ぎようとしている。

もう、これ以上進むと昼の会議に間に合わない。

ようやく納得のリタイアをすることにした。Cimg7845

下り初めた時点で、片目の視力はほとんど無くなっていた。

「医者に行かなきゃ…」とひたすら思っている。

五合目に到着すると、そこに医療担当のNHさんがいた。

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「目が見えない」と言うと、「あっ、それは高山病ですね。早く医者に行ってください」だと。

ついでに「網膜剥離してるかもしれませんね」と言う。「エッ、・・・・・・」。

ともかくも、五合目に待機していたタクシーに飛び乗って山を下った。

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下界に降りても、視力はやや回復した程度で真っ赤に充血している。

明日は朝一番で医者に行く他あるまい。

かくして、今年の富士山の夏は終わってしまった。

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2012年8月 4日 (土)

夏時間の人々

余暇の有り様で人生も社会も大きく変わる。

どうも、そんな気がしている。

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独人の勤勉さはつとに知られ知られているけど、

時間を上手に使って余暇を楽しむことにも長けているようだ。

この時期、夏時間を導入していて緯度も高いからフリーな時間が多い。

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一般的に勤務時間は8;00-16;30で、残業はしないことになっている。

だから17時に帰宅すると暗くなるまで5時間はある。

だがこの時間をどう過ごすかは、大きなテーマだろう。

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住居はアパートメントが多いから、勢い時間を楽しむ工夫と言うものが生まれる。

街の通りには至る所に机が並べられて、食事や談笑する人達であふれている。

熟年の人達は、湖畔のレストランなどに出掛けて、これまたゆったりと過ごしている。

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あのアルスター湖の回りだって、五時過ぎるとランナーの数が目立って増える。

湖面な浮かぶヨットも仕事帰りの人達が漕ぎ出すのだ。

ドイツにはクラインガルデン(小さな庭)があちこちにあって、

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ラウペ(小屋)で休みながらガーデニングを楽しんでいる。

アパート生活者の集合庭園で、当然ながらここにもクラブが出来ている。

週末にはガーディナーが集まってピアーパティーとなるのだ。

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今回のオリンピックは金の数が今一つ伸び悩んでいるようだが、

独人のスポーツ好きは良く知られたところだ。

小学校時代から多くの子供達がスポーツジムに所属しているし、

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それが市民スポーツのベースになっている。

と言うわけで、誰もが短い夏を一生懸命楽しんでいるようだ。

もっともこの時期は、南仏やイタリー方面にバカンスに行く家族も多いようだ。

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ともあれ、人は一生を何をして過ごすのか?

働き、遊び、楽しむ、しかも快適に。

彼らの姿を見ていると、そんなことを考えざるを得なくなる。

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私達も、もっと一生懸命に人生を楽しむべきで、

そのための工夫をこそしなければなるまい。

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と言う訳で今夜は、田子の浦から富士山頂を目指して走っている。

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2012年8月 3日 (金)

ベルリンに行って、壁を見ないで帰る訳にはいかない。

1961年8月、東ベルリン脱出を防ぐため、

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西ベルリンは東独部隊によって封鎖される。

最初は路上の一本の白線だったが、これが鉄条網になり、

さらにレンガを積み上げた壁になる。

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そしてそれではラチがあかないと、L字型擁壁を工場で生産するようになる。

かくして全長155km、高さ3.6mkの「鉄のカーテン」が出来上がる。

もちろん壁だけではなくって、

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内側には地雷を敷設され、302の監視塔からは銃口が光っていた。

ネズミ一匹逃がさない鉄壁の体制にした訳だ。

およそ馬鹿馬鹿しい投資だが、それが政治という化け物だ。

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それでも、自由を求めて脱出する人が相次いだ。

トンネルを掘って、密かに気球を作って、湖を潜水して、

或いは車を鉄張りに改造して、脱出のためにありとあらゆる工夫がされた。

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そうして28年間に5,075人が脱出に成功している。

だが残念ながら、1,613人が失敗して殺されているのだ。

チェツクポイント・チャーリーのあったところまで出掛けた。

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ここは旅行者などが西側から東側に入る唯一の場所だった。

東西の検問所があって戦車が対峙するあの板門店と同じだ。

そこには壁の一部と共に壁博物館がある。

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悲劇の数々や民衆の蜂起を展示しているのだが、

実際に逃亡に使った車や潜水用具、気球の一部もみられる。Cimg7796

外では検問所跡に土嚢が積み上げられていて、

モデル料金を取る軍服姿の若者が立っていた。

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高さ3.6mの壁はさして厚いものではないが、

上部は手を架けられないよう工夫されている。

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このすぐ近くにはゲシュタポの本部があって爆撃で跡形もなくなった。

近年になって掘り起こしたら地下の拷問部屋などは爆撃でも破壊されず、

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その生々しい時代の証言を見ることが出来るらしい。

ともかくも、この日本でもそうであったように

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政治に勢いが加わると碌なことはない。

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2012年8月 2日 (木)

戦後の始まり

ベルリンの隣にポツダムというリゾートがある。

エルベ川の支流ハーベル川が幾つもの湖を作っていて、

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まさにヨーロッパ的な水と森の風光明媚な町になっている。

もともとはプロイセン王国の離宮が幾つも作られてきたところだ。

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1945年の7月、この宮殿の一つツェツィーリエンホーフ宮で、

あの日本の歴史を決定付けたポツダム会談が開かれた。

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この年の5月8日、ドイツが無条件降伏して交戦国は日本だけになった。

最初は戦後処理の会談はベルリンで開催の予定だった。

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ところがベルリンは破壊しつくされていて会場もないし、

それにソ連の戦車で埋め尽くされていたのだという。

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その隣町のポツダムも空襲されていたが、このツゥツィーリエンホーフは無傷だった。

そこにチャーチル、トルーマン、スターリンの巨頭が集まって、

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7月17日から8月2日まで会議が続き、あのポツダム宣言となるのだ。

日本に勧告が出されたのだが、受諾か否かをもたもた躊躇しているうちに、

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あの広島と長崎に原爆が投下される。

そして8月15日、遂に降伏となるのだ。

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ソ連の対日参戦も含め、その舞台回しはすべてここで決められたのだ。

そうした歴史ゆえにこの宮殿は最大の観光地になっている。

宮殿とは言っても英国の家屋風に作られていて表向きは質素に見える。

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しかし敷地は47haと広大で

この屋敷の湖畔をサイクルングする観光客などで賑わっている。

まさに日本にとっても、ここが戦後の出発点になったのだ。

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そして今は、ホテルやレストランとして使われ、

それにその歴史を伝える舞台になっている。

巨大な円卓は、1945年のその時に私達をタイムスリップさせてしまう力を感じさせる。

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歴史の迷走とブランディンプルク

昨夜は、ハンブルクから高速鉄道でベルリンに着いた。

ドイツの電車は、改札も無いし、発車のアナウンスも無い。

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それに列車の号車すらさだかでなく、やっとのことで乗り込んだ。

ベルリンまでは約一時間半で、2006年のW杯を記念して新設された駅に着く。

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未だにこの新駅の周りは閑散としている。

駅周辺よりも、旧東ベルリンへの投資が先のようだ。

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ともかく今朝も、やはりベルリンの街を走らない訳には行かない。

5:30、ともかくもブランディンブルク門を目指すことにした。

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あの悲劇と、そして自由への解放の象徴となった所だ。

門に続く通りはZOO公園で、その公園を大通りが貫いている。

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その3km×1kmの公園に沿って進む。

途中には、普仏戦争の戦勝記念碑がたっている。

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高さ70mの塔の頂には、勝利の女神ビクトリアが朝日を浴びて光っている。

近世のドイツは何時も戦争に負けていて、普仏戦争が唯一の勝利の記録なのだ。

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さらに進むと、戦車に守られたソ連軍の戦勝記念碑がある。

しかし、ここは西ベルリン地区で、ソ連軍の施設を残すのは不思議だ。

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ともかく、良く分からないのが歴史だ。

その先にブランティング門が、逆光の光の中に浮かんでいる。

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門は東ドイツ側のもので、憲兵の詰所があった恐ろしいところだ。

人々を東西に引き裂いたあの壁は門の西側の舗装道路にわずかに痕跡を残していた。

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朝日が昇り、門の周りは静まり返って、歴史のドラマなど夢であったかのようだ。

門の傍らは米国大使館になっていて、星条旗が旗めいていた。

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早朝の達成感はともかく、ホテルに引き返さなければならない。

それでドイツ人のジョガーの後を追って、公園の中を西に向かった。

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プラタナスの並木も道路も寸分の乱れもない直線になっている。

当然ながらシンプルで分かり易いと思った。

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それで私たちは、すっかりホテルの方向に向かっていると思い込んでいた。

しかし、気が付くとまったく見たことの無い景色の中にいた。

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地図を広げて通る人毎に「ここは何処だ?」って聴くのだが、

私たちはますます迷路に入り込んでいく。

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パニックになっていたら、遥か北方にあの普仏戦争記念碑が見えた。

まさにビクトリアのお陰で帰りの道を引き寄せることが出来たのだ。

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走り始めて2時間、やっと私たちのホテルに帰って思った。

私達の迷走はたかが2時間。

1945~1990、この地は45年にもわたって悲劇を生み続けたのだ。

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しかし今、その45年だって束の間の出来事になろうとしている。

昼近くなってこの門を訪れると、東独と米軍の軍服の青年がモデルを演じていた。

まさに歴史は茶番でしかなかったのだ。

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常に人々は、この茶番に苦しめられるのだ。

日本の政治の迷走のように!

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2012年8月 1日 (水)

ブレーメンとメルヘン

ブレーメンとは、何というメルヘンチックな響きだろうか。

多分、子供のころのグリム童話の影響なんだろう。

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そう、あの「ブレーメンの音楽隊」だ。

老いぼれロバと老犬、ネズミを取れなくなった猫、

それに明日はスープにされるところだった鶏の話だ。

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彼らは音楽隊になるべくブレーメンを目指す。

ブレーメンに行けば仕事にありつけるという訳だ。

しかし、途中で見つけた泥棒のアジトをまんまと乗っ取って仲良く暮らす。

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彼らはブレーメンには行き着けなかったんだが、

豊かなハンザ同盟の地ブレーメンは憧れの地であったのだ。

重々しく重厚な旧市庁舎の裏側に音楽隊の像があって、人々が群れている。

中央のマルクト広場に立つと、平和と権利のシンボルローラント増が目立つ。

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広場は市庁舎やギルトの会議所、聖ペトロ大聖堂が立ち並ぶ。

いずれもゴシック様式からルネッサンス様式の重々しいもので、

コミカルな音楽隊のイメージとはなじまない。

聖ペトリ大聖堂の尖塔の267段の階段を駆け上ってみた。

眼下にはウエザー川を挟んでブレーメンの街が一望できる。

そして直下には、中世の典型的なプラザに人々が群れていた。

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ハンザの街

ハンザ同盟という言葉を記憶しているでしょうか。

昨日から、そのかつてハンザ同盟の都市だった街を訪れている。

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リューベック、ブレーメン、そしてハンブルクだ。

もっとも、ハンザ同盟の都市は16世紀の最盛期には200都市にもなった。

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英国やフランスを含めて欧州全体に広がっていて、

商業都市連合ではあったが、時に軍事同盟としても機能していた。

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思えばこのハンザ同盟こそEUの原点ではなかろうか。

まあそれはさておき、このハンザ同盟の発祥の地がリューベックだ。

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ハンブルクから北上すること50km余、バルト海からトラベ川を15km溯った所にある。

バルト海で獲れるニシンと内陸の塩、それにビールの交易都市として発展した。

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今日では人口25万程の街で、旧市街全市体が世界遺産になっている。

かつての栄華を偲ばせる幾つかの教会や赤レンガの建物が圧巻である。

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城壁都市の名残を残すホルステン門や塩の倉庫跡などに歴史をしのばせる。

ハンザ同盟は17世紀後半には衰退分解していく。

英米の興隆で物流がバルト海から太平洋や大西洋に移っていったからだ。

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その歴史の流れの中での一族の盛衰を描いたのがトーマス・マンだ。

大作「ブッデンブローク家の人々」はノーベル文学賞となった。

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彼の記念館が市庁舎の隣にある。

彼は少年時代をこの町で過ごしたのだが、

ミュンヘンに移ってユダヤ人の女性と結婚する。

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やがてナチが台頭してきて米国に逃避していくのだ。

だから、彼がノーベル賞をもらうまではこの街から忘れられていた。

ともあれ、リューベックは小さな城塞都市だが何故か居心地の良い都市だ。

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澄んだ涼やかな空気が心地良いし、まあ中世がそのまんま残っている。

ちなみに、ハンザとはゲルマンの言葉で「集団」の意だ。

あのルフトハンザ航空は、「空集団航空」と言う意味になる。

果たしてEUとユーロは、かつてのハンザ同盟の轍を踏まないのかどうか?

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