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2012年9月28日 (金)

時代と匂い

私なぞは泥臭くって、田舎の香水の溢れるような環境で育ったけれど、

どうも時代には時代特有の匂いがあるようだ。

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例えば、戦国時代の血生臭さや戦前のキナ臭さを連想する。

戦後だって欧米人のバター臭さや、日本人の沢庵臭が言われた。

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収穫の秋を迎えて、稲を収穫するコンバインが走り回っている。

それで、あの藁の匂いが時折漂ってくる。

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一昔前までの稲作は人力に多くを依存していたから、

収穫も鎌で稲刈りしてはざ架け乾燥、脱穀、籾すりと重労働が続いた。

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脱穀が終わると藁の束が小山程の高さに積み上がる。

その藁の山に穴を開けて遊ぶことがあった。

とっても温かくて、藁の匂いで満ちたトンネルに潜ってオリオン星を眺めた記憶がある。Cimg8297

コンバインの藁の香りに、子供の頃を思い出したと言う次第だ。

ともかく当時は小さな子供も重要な労働力だった。

だから、苗代のあの沼の匂い、ボイラーを焚く石炭の匂い、Cimg8280

それに下肥やナフタリンの匂いさえ懐かしく思い出す。

それからキュウリの樹液の匂い、トマトの青臭さ、ウリ独特の香りもあったな。

そう言えば、野菜ってのはみんなそれぞれに香りが違う。Cimg8229

だけどその香りも近年では随分うすくなった。

アクが減って、その分香りも淡白になったのだ。

そうして人間も、人間臭いキャラクターはめっきり少なくなった。Cimg8230

「情に棹させば流される・・」と個性を押し殺す。

その方が楽って訳だ。

幸か不幸か、今の時代の匂いが分からなくなっている。Cimg8041

つまり無臭の時代なんだろう。

それにしても、匂いを失って食欲も性欲(草食男子)も薄れた時代は少し味気ない。

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