顔につられて
偶然開けた引き出しの底から、アマ無線の免許証が出てきた。
その30年ほど前の免許証の写真を見て驚いた。
何と、愚息の今の顔と瓜二つなのだ。
親子だから似ていて何の不思議もないが、改めてその相似形に感心してしまった。
顔と言うのは不思議なもので、職業や生活スタイルで一定の雰囲気が出てくる。
或いは、性格や癖まで顔に出てくるのかも知れない。
だからすれ違っただけで、服装は別にしてもお役人と商売人の区別がついてしまう。
お巡りさんと先生じゃ、感じだってはっきりと違うしね。
やはり、40歳位までに自分の顔が出来てしまうのかも知れない。
だから顔は、似てはいても親からもらったままでは有り得ないのだ。
とは言え、生まれついたその顔で損をする人も得をする人もいる。
例えばフィギアスケートの選手が同程度の演技をしたとしても、
ビジュアルで加点評価されている気もするしね。
大方が「あの人は誠実そうだね」って人に一票を投じてしまう。
仮にその候補が、仮面の下に下心を潜ませていたとしてもだ。
役者はそれを、正義の味方はそれらしく、悪人はもっとそれらしく演じ分ける。
何時も悪役を演じる役者本人を、私達は本当の悪者と思ってしまう。
顔は、人の最も大切な印象を醸し出す。
やはり物腰を含め、私達は自分の顔に全責任を持たなければならないのだ。
詐欺師は、必ず善人の顔をして近寄って来るんだから・・。
人品骨柄は、よくよく見極めないとね。
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