淡々と
しみじみとした唄が少なくなって、TVを離れブログに向かっている。
遂に、今年も大晦日である。
煩悩を取り払うという鐘の音が、どこからかかすかに響いてくる。
子供の頃、除夜の鐘の音が聞きたくって、夜中までラジオを聴いていたことがある。
紅白が終わって行く年来る年が始まると、あのどこかのゴーンが中継される。
大抵が雪に埋もれた由緒ある寺からだった。
あの梵鐘と言うものの由来を浅学にして知らない。
しかし銅鐸とどこかでつながっているような気がしている。
古から受け継がれた音なんだろう。
それにしても、この鐘の音のもたらす奥深さは何なのか。
これでお前の一年も終わりだと、納得させられるような響きだ。
今年も思うがままに動き回ってきた。
あちこちのウルトラマラソンにも出掛けたし、仕事やボランティアにも取り組んだ。
新たな出会いも、そして幾つかの別れもあった。
年々歳々、そうやって月日は流れていく。
だがその2012年が、今日で最後だということがやや信じ難くもある。
そうした未練に、きれいさっぱり引導を渡すのが除夜の鐘なのかもしれない。
人間には108の煩悩があると言う。
煩悩とは未練でもあり人の生臭さ、そしてある意味では活力かも知れない。
所詮人間の一生など、星の瞬きの程でしかあるまい。
振り返れば、あれこれと人に気を遣い、言うことも言わずにずぅ~と過ごしてきた。
それはそれで悔いても仕方ないが、それは一つの処世だったと思う。
しかし人がどう思うかなどと、もう逡巡していても詮無い。
残された人生は、生きたいように生きても良かろうと思っている。
しかして明日からは、真っ新なページを開き我が道を進もうと思う。
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