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2013年3月31日 (日)

姫街道を走る

浜名湖の北岸を通る姫街道は、豊川の御油で東海道から分岐する。

その御油から県境の本坂峠・大里峠などの山道を越えて

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気賀宿の細江まで35km、

それが今日のマラニックのコースである。

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丁度午前9時、バイパスで遮られた街道をたどりつつスタートする。

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マラニックだから近くに名所ありとなれば寄り道する。

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御油は豊川市国府町にあって、国府町はその名の通り国府のあった所だ。

その国府町に国分尼寺の一部が復元されている。

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先ずはそれを見ていこうと言うことで、少々の遠回りをする。

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国分寺は仏教によって国を治めようと国策で全国に配置された国立寺院であった。

ともかくその尼寺跡からの出土品などを眺め、

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今度は町外れの旧道沿いの満開の桜並木を走る。

極めて気持ちも浮き浮きとしていたのだが、この辺から雨が降り出した。

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天気予報を信じて軽装な人が多く、結果的にかなりこの雨に悩まされた。

だが、道程はまだ始まったばかりで、雨の中を本坂峠への山道に取り付く。

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道の縁に「姫街道」の表示はあるものの、まさに獣道である。

「姫」なのか「秘め」なのかと訝りながらの登坂である。

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ともかくも本坂峠を超えて弘法堂に着いたのは13時であった。

そこにはIさんがケンチン汁を温めて待っていてくれた。

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冷たくなった手をこすりながら、胃の腑を満たし更に三ヶ日方面に向かう。

幾つかの一里塚を越え、濡れた石畳に足を取られながらの難路である。

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豊橋マラソンのハーフを走り終えたKいさんとウッチャンも駆けつけて、

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心温まるエイドをしてくださった。

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そんなこんなで、ゴールの細江神社への到着は15時58分だった。

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35kmを7時間で走ったことになるが、難路が多くかなり厳しいコースだ。

ともあれその後は、国民宿舎の風呂に浸かってくつろいだのは勿論である。

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2013年3月30日 (土)

やなひめ

東海道53次見付宿だったこの地には、

宿場外れに見付天神と矢奈比賣神社が古くから(600年代)祭られている。

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そしてこの神社には、浜ごりや裸祭りを始めとした奇祭が今に伝わる。

そもそも何時の頃か、

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家に白羽の矢が刺さると社殿に娘を差し出すのが習いとなっていた。

祟りを恐れて泣く泣く娘を差し出すのだが、

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その娘を狒々が食ってしまうのだと言う。

その悲劇を伝え聞いた駒ケ根の男が、霊験悉平太朗を連れて見付を訪れる。

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娘を差し出す夜、娘に変わって悉平太朗が箱に入り、

娘を食べようとあらわれた狒々を悪戦苦闘の末退治してしまう。

狒々が退治されて、ようやく宿場に平穏が訪れる。

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「やなひめ」は、この一連の経緯を吹奏楽で表している。

哀調を帯びて始まり、格闘があり、やがて平和が訪れる感動的な曲だ。

今日、磐田東校と城山中学吹奏楽部の演奏を始めて聴き、

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この「やなひめ」演奏と曲の素晴らしさに圧倒されてしまった。

ちなみに磐田市のユルキャラは、「しっぺい」である。

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あれだね、この曲は市がもっとPRすべきだな。

後先が逆になったが、今日の定期演奏会は演奏も演出も素晴らしかった。

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正直、近年は吹奏楽など聞く機会も無く、あまり期待していなかった。

しかし、やはり一聴は百聞にしかず、素晴らしい一時を過ごすことが出来た。

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2013年3月29日 (金)

桜花爛漫

あちこちの桜が白く輝くように咲き誇り、花びらを舞わせている。

どうした訳か4月の入学式を待たずに、今年は満開になってしまったようだ。Cimg0195

あれ程春を待ち焦がれていたのに、一抹の寂しさを覚えるのは、

明日にも散ってしまう桜花の必然を思うからだろうか。Cimg0196

振り返って昨年の桜は、どんなだったろうか?

震災から一年と言うこともあってか、既にさしたる記憶すら残っていない。

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そして、一年の経過すらが束の間の出来事になっている。

ところで、人は顔にその年輪を刻み、やがてそれは人物の表玄関になると言われる。

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しかして年々歳々、私は如何ほどの顔を作ってきただろうか。

とてものこと、桜に顔向けなどできそうに無い。

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ともあれ不思議なもので、顔にはその人の足跡が残る。

子供の顔は一様に愛くるしく、高校生の頃まではきらきらと輝いている。

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殊に少女の場合は、如何様な美女になるかと思うほどの子もいる。

それが世間の風にもまれるうち、美女でさえも般若顔になり、

酒飲みは酒飲みの、温和な人は温和な、ずるい人はずるそうな顔になる。

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ともかくも、今花は盛りである。

公園の花の下で寛ぐ若者達にとって、今が自らの花や花なのだ。

散りゆく花びらに寂寥感など覚えるはずもあるまい。

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翻って熟年者は、これから年々皺が増えるばかりである。

満開の桜を見上げ、その皺にこそ責任を持たねばなるまいと思った。

既に、我が家の河津桜は新緑を迎えている。

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2013年3月28日 (木)

存在との出会い

自分がこの瞬間ここに居るってことを確認させてくれる。

時は17世紀、オランダがかつてない繁栄を謳歌した頃の画家、

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ヨハネス・フェルメールだ。

再創造版だけど、全37枚が静岡のギャラリーに展示されている。

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フェルメールの作品は、昨年夏アムステルダムでとくと観ているから、

改めての再開と言うことになる。

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それから「真珠の首飾りの女」は、丁度上野に出張していて見ることが出来なかった。

だが今回の再創造版でさえ、何事かを伝えようとする存在感を感じさせる。

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「乳搾りの女」「手紙を読む女」「小路」にしても、人生の一瞬を凝縮させている。

400年前に描かれたその一瞬は、今日の一瞬にそのままタイムスリップできるのだ。

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そもそも、人々の日常茶飯は不偏的なものだ。

語らい遊び働き、そして日々の生活を営む。

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その何でもない一瞬を、画布の上に光と共に浮かび上がらせている。

その一枚一枚を眺めながら、その画中の人物の心が透けて見えるのは何故か。

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フェルメールの絵には、技巧を越えた確かな人間の存在がある。

生涯恵まれることの無かったフェルメールだが、

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彼は永遠の存在を残し得たのだ。

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2013年3月27日 (水)

今日の景色

相変わらず、あくせくと動き回っている。

今朝は子供達が離任式とかで登校するんで、突然の街頭旗振り。

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そのまま静岡に走って、団体の臨時総会に出席。

終わると同時に東名を時速120kて取って返し、役員会を二つ。

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家に帰って、わずかな時間をブドウの芽欠き。

夜は、地区社協の三役会議である。

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そんなこんな、このところ些か疲れ気味である。

しかしまあ、走っている自転車は転ばないと思っていたが、

少々の風邪気味(花粉症かも)で頭痛に微熱が続く。

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されど、このブログは日課だから欠かす訳にはいかない。

とは言え、ぐったりと疲れた日にはやはり記述も散漫になる。

そして、何故書き続けるのかと思ったりもする。

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このブログは私の人生の一つの表現に過ぎないのだが、

その表現をしないと言うことは、自己放棄だと戒めている。

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如何に中傷や悪戯にさらされようとも、私は私でなければならないと思っている。

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2013年3月26日 (火)

make your speech

年度末で、俄然各種の会議が増えている。

それで今日は、朝から4つの会議が続いた。

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自治会連合の三役会議、理事会、コミニティー関係、青少年健全育成関連である。

何れも、年度のまとめと来季に向けての計画が議題だ。

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そして大抵は、それぞれの会議で「あいさつ」と言うのが求められる。

まあ・・それなりに尤もらしい存念を語れば良いのだが…。

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日本のこの種の会議は、大抵型にはまっていて面白味がない。

それに私なぞも、ユーモアのセンスがからっきし欠けている。

この点、TVなどに登場する欧米の会議では、スピーチが楽しまれている。

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仮に中味の固い会議であっても、笑いを織り交ぜる術に長けているようだ。

make your speech と言われて、颯爽と登壇し会場をわかせる。

日本ではそんな場面を見たことがない。

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あれはO型気質とA型気質の違いか、はたまたコミニティー文化の違いかとも思う。

日本人には政治家も含め、演説の上手な人は少ない。

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決まりきったことを型通りに喋るか、又は原稿を読むかだ。

ともあれ、4月に掛けて次々と総会などが開かれる。

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少し工夫のあるmake my speechをしたいと思うのだが…。

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2013年3月25日 (月)

薫風

このところ、朝起き抜けに葡萄のハウスに向かうのが倣いだ。

玄関を開けて、直ぐ頭に浮かぶのがこの「薫風」である。

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ほんのりと重みのある柔らかな風を感じるからだ。

季語としての薫風は初夏の言葉のようだが、本来は季節を問わない。

冬には冬の、秋には秋の香りがあるからだ。

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とは言え、一面に花の匂いが漂うこの早春こそ薫風の風情ではなかろうか。

その早春に、私の葡萄はすくすくと成長を始めている。

毎朝、余分な芽を削除する作業に忙しい。そして、

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「新芽が膨らんだなっ」と思っていると、間髪をおかずに葉を伸ばし始める。

その葉の脇には、早くも小さな花房を覗かせている。

9品種の葡萄を育てているが、出芽の早いのや遅いのは勿論、

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芽の形や大きさだって、みい~んな違っている。

同じ葡萄のくせに、それぞれ個性を競い合っているかのようだ。

そうして、やがて三つ子の魂稔るまでと言った感じで、それぞれの果実を着けるのだ。

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ところで、そんなブドウの成長を日々眺めながら、

自分はさしずめどの品種だろうかと思う時がある。

おませで小振りなブドウ、病気に弱いけど美味なブドウ、

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晩生だけど隆々とした実のブドウ、

ワインにするより使い道の無いブドウ、気温が高いと色も甘みも無くなる短気な葡萄。

薫風は、どの葡萄にも均等にそよぎ渡っていく。

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その葡萄達に囲まれて、あの人この人のことを思っている。

ブドウもいろいろ、人もそれぞれなのだ。

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2013年3月24日 (日)

春や春

一気に緞帳が上がったかのように春がやってきた。

梅も桜も桃も、レンギョウや沈丁花、ミツマタも木蓮も一斉に咲いている。

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この冬が、かつてなく寒かった故の反動だろう。

この国の経済も、同様に春を迎える気配が漂っている。

思えば4年前、あの政権交代には「これでこの国も蘇る」と感動した。

しかし結果は、余りにも悲惨なものだった。Cimg0164

素人集団が右往左往しただけで、何の建設的なアプローチも無かった。

むしろ角を矯めて、この国の活力を削ぐことに邁進した印象だ。

鳩は坊ちゃんらしい世間知らずで、稚拙だったにしてもまだ許せた。Cimg0162

しかし管に至っては、すべからくこの国を駄目にしたイメージしか残らない。

東京都民の真意は落選させたかったのだろうが、残念にも復活してしまった。

一体全体、管は長年莫大な歳費をもらい続けて何をしていたのだろう。Cimg0161

言い訳の本を書いただけで、今も何もせず歳費をもらい続けている。

およそ、政策と言うことの意味を知らない総理大臣だった。

ともあれ、野田総理の解散で、やっとこの国は動き始めた。Cimg0160

政権が代わって、多くの国民が安堵の胸をなでおろしている。

勿論企業人も消費者も、更には世界の経済人の見る目が変わってきた。

私だって、4年前の過ちを深く悔いている一人だ。Cimg0158

過去はともかく、この国を春へ、そして初夏へと導くことに専心すべきだ。

いまだに性懲りも無く、政権の悪口を吹聴している音痴もいるが、Cimg0159

20年も続いたデフレをこれからも続けて良いことが有る筈もない。

彼らは、何も物を考えない人達なのだ。

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4年前、その彼らに乗せられたことを決して忘れない。

TVで無責任にしゃべっていた軽薄な連中は、今何をしているのだろうか。?

多分、何の反省もしない人たちだろう。

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2013年3月23日 (土)

おのれの顔

顔は、人を偽ることが出来ないと言う。

人生いろいろ、人それぞれ、その顔も一人一人違う。

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その顔が、一生の労苦で創られた顔だからだろうか。

今日、ある友人に「随分薄くなったなぁ~・・・・」と言われた。

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更に先日、ある方には「黙っていられると 少し怖いょ・・」とも言われた。

脈絡は無いが、人の顔は色んな情報をも発信している。

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易者は、その情報を正しく読み取るのかどうか・・・。

自分ですら未知の部分があるんだから、

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過去現在はともかく、未来は読めるはずもない。

ともあれ、市議選・市長選が始まろうとしている。

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それぞれの立候補予定者が顔の売り込みに余念がない。

だが、目一杯魅力的に撮っただろうその顔から、何が読み取れるだろうか。

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或いは付け睫毛を付けて、どうらんを塗っているのかもしれない。

まあそれにしても、損な顔と得な顔があると思うのだが、どうだろう。

かく言う己はと言うと、顔にもからっきし自信がない。

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自信は無いが、親から相続した財産だから不満を言っても詮無きこと、

顔によって向き不向きがあるだろうが、

損得も含めてこの世の中案外上手く出来ているのかも知れない。

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2013年3月22日 (金)

春風駘蕩

春めいた日が多くなって、私の葡萄が芽を出し始めている。

ついこの間まで枯れてしまったかと心配になるほど動く気配の無かった枝。

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その枝に芽が膨らみ始めると、たちまちにして吹き出すように新芽となる。

それで余分な芽を取り除いてやるのが、このところの毎朝の仕事だ。

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やがて彼らは、この半月を待たずして棚一杯に葉を茂らせ花房を着けるのだ。

ブドウ栽培を始めてかれこれ20年になる。

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それでも、毎年毎年が新鮮なのは何故だろう。

果たしてそれは、私の記憶力の衰えの故ではないかと危惧している。

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時として同じ失敗を繰り返すし、「ああそうだった」と気付くのは後の事になるからだ。

忘却とは忘れ去ることには違いないが、

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今年はどんな展開になるかと言う未知(?)の期待もある。

忘れることは、必ずしもマイナスな要素だけではないのだ。

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PCなら決して忘れることの無い記憶だが、

動物にはAWCという神経細胞があって、これが忘却を促す物質を放出させるのだそうだ。

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私達は、わざわざ記憶を失わせる仕掛けを内包しているのだ。

それは多分、過去の事をあんまり記憶してない方が幸せってことかもしれない。

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そう・・、都合の悪いことは忘れて、前向きに生きろってことさ。

春風駘蕩、あれこれと物事に動じることなく悠然と生きたいものである。

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よぉ~し今年こそは、最高のブドウを作るぞ!!

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2013年3月21日 (木)

セ・ラ・ヴィ

役所も企業も人事異動の時期を迎えている。

身近な人の異動に感心はあるが、それとて他人の事になってしまった。

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こんな具合に組織を達観できるのは、年の功であろうか。

とは言え、この世の中は人と人の関係で成り立っている。

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人が組織を動かし、そしてまた人が悲喜こもごもを生み出している。

禅語に「隻手の音声」と言うのがある。

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そもそも音と言うのは、モノとモノがぶつかることで発生する。

右手と左手、空気と声帯・・みんなそうである。

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つまりその出会いが無ければ、音すら生まれないことになる。

そして、人それぞれが個性を発揮しながらこの世に生きている。

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その個性と個性の関係が、正に私達の毎日なのだ。

夫婦であれ相愛や仕事の関係であったとしても、

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その中味は相手次第で大きく変わっていく。

隻手の音声とは、相手を見極めろと言うことでもあろうか。

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幸い私は、随分と恵まれた出会いを続けてきた。

要所要所で良き先輩(お手本)との縁を頂いたし、

今現在だって、素晴らしき仲間の海の中にいる。

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今日も一日、幾つかの会合があって何十人の方とお会いしたろうか。

その一つ一つが、人生の意味なんだ。

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セ・ラ・ヴィ(人生たぁ~、そんなもんさ! )

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2013年3月20日 (水)

春の野道

マラニックと言う楽しみ方を知ったのは、何時の頃だったか。

今では、すっかりその中にはまり込んでいる。

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それで今日は、お彼岸恒例の遠州三山巡りマラニックである。

朝、袋井駅に集まったのは17名。

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それぞれ、何の気負いもない。

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三々五々、可睡斎、油山寺、法多山と巡って和の湯への28kmを走る。

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走るって言ったって、そうそう真剣に走る訳じゃない。

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花を愛でそこの空気を一杯吸って、

気の向くままに、のどかな春の野道を楽しみながら走るのだ。

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それに今日のうららかさは、

そんな気ままな気分を十分満喫させてくれた。

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家康ゆかりの可睡斎をじっくり味わって、油山寺へ。

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ここでは大黒さんの腹をさすり、経文をぐるりと回し、奥の院へ。

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るりの滝と言う風情のある細い滝があって、しばし佇む。

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滝の上段には桃山時代建立の三重塔が聳え、

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その上に古びた草堂があって薬師如来が祭られている。

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江戸期に今川義元の供養に祭られたと伝わっていて、目の神様になっている。

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ともあれ油山寺から法多山までは、野道を12km。

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菜の花やレンギョウが咲き、つくしもあちこちに顔を出している。

それにソメイヨシノもチラホラと春爛漫の近いことを知らせている。

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談笑しながらのランニングだから、アッと言う間に法多山に着いてしまった。

ここでは当然ながらダンゴを戴いて、ゴールの和の湯までは残り6kmである。

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ゴールは丁度13時になった。

そこで、ゆ~っくりと湯に浸かって、湯船の中でも丸くなって談笑が続く。

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何の気兼ねもない、裸のマラニックが続くのだ。

はてさて長湯を後にして、今度は真昼の宴会になる。

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・・・・しこうして、この一日をたっぷり楽しみつくしてしまうのだ。

まぁ~、贅沢な一日だね。

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2013年3月19日 (火)

潮騒きこゆる学び舎

大勢の父兄や来賓の中を、

精一杯着飾った153人の卒業生が入場してくる。

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幼顔の男の子、少し大人びつつある女の子も少し緊張が伝わってくる。

毎朝元気で挨拶するあの子達もいる。

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そう・・、今日は地元の小学校の卒業式である。

一人ずつに卒業証書が手渡され、祝辞が続いた後、

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私も来賓として紹介され、

思わず大きな声で「みんな!  おめでとう!!」と叫んでいた。

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私にすりゃ、毎日見守ってきた子供達の一生に一度のハレの日なんだ。

子供達のオペレッタ風の旅立ちの言葉が続いていく。

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6年間の思い出から、これからへの不安と希望がつづられていく。

そして何曲かの合唱で式はクライマックスを迎える。

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いよいよ、新しいステージへの飛翔の時である。

5年生全員に見送られて、学舎を巣立っていく子供達。Cimg0096

4月からは、この子らは中学のあの学生服を着て自転車で通学するんだ。

多分、毎朝「お早うっ」と声を掛けあうことになるだろう。

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2013年3月18日 (月)

旅立ちの日に

朝からの春風は、一変して春の嵐になった。

今日は、我が中学校の55名の卒業の日である。

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子供の様だった一人一人が、立派な大人に見える。

15の春は、かつての元服の歳である。

進学先もそれぞれの道に旅立つのだが、かつての高度経済成長時代とは違う。

大量生産・大量消費は過去のものとなり、Cimg0078

「世界の工場」もBLICs諸国など新興工業国のものとなった、

これからは、モデルのない未知の世界を切り開く時代だ。

そして、その新しい時代を切り開くのは、人間力と個性豊かな若い力だと思う。

だからこそ、自分の良い所を見つけて、Cimg0079

自分の得意とするところをコツコツと磨いてほしい。

そうすれば、必ず道は開ける。

そのことを、私の育てている葡萄に例えて話をさせていただいた。Cimg0080

「もう15年程ブドウを育てている。

皆さんと同年輩の樹が並んでいて、今一斉に芽を出し始めている。

ブドウ栽培の面白さは、その多様性にある。Cimg0082

アダムとイブ以来の古くからの果物だから、何千種類もの品種がある。

ブドウの実にも、黒・紫・赤・ピンク・黄緑と色々あって、

形の大小は勿論、ひょろ長いのも丸いのもある。Cimg0084

ワイン用なども含めて、その中味は千差万別だ。

例えばデラウエアのように小粒でも思いっきり甘けりゃ珍重される。

大きな粒なら大きさで勝負する。

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ほどほどのブドウだって、病気に強いとか何処かに取り柄がありゃ生き残るんだ。」

まだまだ若い彼らに、何ほど伝わったかは分からない。

だが彼らは今、限りなく青い空に向かって飛び立つのだ。Cimg0085

未来を信じて、自分の若い力を信じて飛び立つのだ。

是非こそ、自分磨きを続けてほしいと心から願っていた。

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2013年3月17日 (日)

浜岡原発へ

ある自治会の研修視察に動向を求められて、

昨年10月以来の浜岡原発である。

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まだ5カ月しか経っていないのに、現地の雰囲気はまた一段と変わっていた。

浜岡原発は、あのイラ管総理の思い付きで停止させられてもう2年になろうとしている。

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結果として、節電等々で景気の一層の下押しに繋がったのだが…。

ともあれ、あれから2年、中電は考えられる限りの対策を講じてきている。

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海抜22m・1,6kmの巨大な防波壁、建屋への浸水防止工事、予備貯水プール設置、

配管や排気塔の耐震改造、高台40mへの発電装置の設置etc。

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さらに今後、緊急時のフィルタベント設備の設置に取り掛かろうとしている。

最後の最後にベントが必要になった時のフィルター装置だ。

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どの装置も、実際に必要になることは永遠に無いかも知れない。

しかし、万万が一の安全を考えるならば、必要な施設と言うことになる。

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それから停止中のこの原発では、現在も約4,000人が働いている。

さてこそ、この体制を見せられれば、再稼働はノーと言い切れるかどうか。

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使用済み燃料問題を別にすれば、やはり安全な原発は再稼働すべきかもしれない。

政治と言う厄介な(政治課題を作る)パフォーマンスは、もう止めた方が良い。

徹底的なリスク管理チェックにエネルギーを使うべきだ。

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福島原発をトラウマにしてしまうのは、早計かもしれない。

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2013年3月16日 (土)

こだわり

一人一人顔が違うように、人には何がしかのこだわりがある。

そしてそれは、性格やら日々の行動に滲み出てくる。

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小笠山に、絶滅危惧種になっている(スズカ)カンアオイがある。

天然記念物のギフチョウが好んで食べる植物だ。

小笠山のほんの一部にしか見られなくなったが、多分彼らの拘りにも原因がある。

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実はカンアオイは、地中に花を咲かせる。

気付かれることも無く、地中に秘して咲く花はどんな花なのか。

それに折角の花を地中に咲かせて何とすると思うが、それが彼らの拘りだ。

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この時期、カンアオイの根元を穿ると、恥ずかしげに咲く花が現れる。

そして「そうさ、花ってのは生殖器でしょ。こうやって咲くのが本当さ。」と言う。

よくよく考えりゃその通りで、

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この春にゃ、至る所に生殖器が溢れるほど陳列されている。

確かに正統派の拘りだが、お陰で今日では絶滅危惧種になってしまった。

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世の中には、年中人の悪口を言っていないと生きていられない人がある。

そのこだわり派の友人からメールがあって、

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「自分の作った焼き物が展示してあるから見てくれ」と言ってきた。

まぁ~、私も彼女の舌鋒の対象にさらされてきた一人で、

あんまり気乗りしなかったが、とにかく作品を眺めてきた。

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するとそこには、気優しい素直な作品が並んでいた。

コーヒーカップなぞは、シンプルな中に気品さえあって欲しくなるような逸品だ。

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抹茶茶碗に至っては、織部もかくやと思わせる気品がある。

少々褒め過ぎかもしれないが、徒然に作る品にしては立派なものだ。

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ともあれ、人にも植物にも色々とこだわりはあるのだ。

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2013年3月15日 (金)

虚栄と空虚

虚栄と言うことを考えている。

人間は本来弱いものだし、その弱さを繕って隠すのが虚栄だろうか。

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化粧しかり、ファッションや装飾、虚言や自慢に始まって、

その裾野は人と人の関係性にまで及ぶ。

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他人を意識して頑張るのも、あるいはその延長線上にある。

としてみると、ある程度の虚栄心がないと人は進歩しないことになる。

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そしてまた虚栄心があればこそ、滅茶苦茶も出来ないのだ。

人の前で揚るってのも、虚栄の表れなんだろうか?

とすると、小心者で揚り症の私なぞは、さしずめ虚栄の権化かもしれない。

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ともあれ、歳と共に身の回りを飾ることをしなくなっている。

それだけ進歩したのか、生命力が失せたのか???

今日は珍しく電車で出かけたんだが、

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吊革につかまって本を読もうとしていたら、40才位の男性に席を譲られた。

「どうぞ」と言われて、思わず後ろを見たが誰もいない。

譲られたのは、確かに私なのだ。

ショツクだった。Cimg9889

そんなに老けて見えたのかどうか?

月に300kは走っている男に、席を譲るとは「何と無礼な」・・・・。

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勿論虚栄ではなく、丁重慇懃にお断りをした。

人生はvarnishではなく、Life is earnest.なんだ。

決して空虚ではない。  

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2013年3月14日 (木)

年齢の戸惑い

自分は高齢者なのか若者なのか?

その意識と実年齢の間で戸惑うことが多い。

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60代も中頃なら高齢者と言われても不思議ではない。

事実、同窓生に会ったりすると「こいつ、随分老けたな~」と思う。

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俺はそんなことは無いと思っているのだが、果たして相手にどう映っていることか?

否、見栄えはともかく、中身で勝負したい。

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高校生と真剣に走ったって、容易に負けたりはしない。

あれをやってこれをやって、次はあそこに挑戦しよう・・・・。

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次の本を書いてみよう。

思いは果てしないし、考えることは青年期と少しも変わってはいない。

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これは私だけの事なのか、誰もそうなのか?

或いは、私の精神年齢が幼すぎるのか?

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とにかく、時の歩みに負けまいと走り続けている。

立ち止まっていたんじゃ、何にも実現しない。

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「動いていれば、いずれ叶う」と信じている。

そうやって、突破口を何時もうろうろと探している。

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果たして私は何歳なのか・・・・。

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2013年3月13日 (水)

百代の過客

コブシが咲き、河津桜も葉桜になろうとしている。

この春が、光と共に滔々と溢れようとしている。Cimg0049

勿論、我がブドウの新芽も膨らみ始めた。

そしてこの私も、六十何回目かの春を迎えようとしている。Cimg0051

正に「月日は百代の過客にして 行き交う年も又旅人也」と感じる。

富みに、このブログの2,500日余のことを思っている。Cimg0052

この7年のつれづれに、私的見聞やら思いを記述してきた。

しかしそれは、ただ単に私の気まぐれな印象に過ぎなかったかもしれないし、Cimg0053

読んでくださっている皆さんには、何の益にも成り得なかったかとも思う。

それでも、紛うことなき私の真実を書き続けてきた。

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あの東北の震災から丸二年が経過した。

大槌も山田も未だ復興はままならず、見る影もなく変貌したままだ。

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大自然は時に牙をむき、私達の営みを遮断する。

それでもなお、私達は営々とその生を全うしようとするのだ。

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私の2,500日は、その微々たる記録に過ぎない。

只かりそめに思いたちて書き始めたブログとは言え、

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私にとっては、それなりに重要な意味を持ち始めている。

「行春や 鳥啼き魚の 目は涙」(芭蕉)だろうか。

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ある意味、必死な思いで旅立っている。

月日が過客であると同様に、私たち自身も時代の旅人なのだ。

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2013年3月12日 (火)

足跡

私達も生き物である以上、何時か必ず死ぬことになる。

そして死ねば、幾何かの思い出は残るとしても、

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それとて数年を待たずに忘れ去られることだろう。

増して凡人のよたよた人生の足跡など、何ほどの意味があろうか。

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例え意味がなくとも、甲斐を求めて生きるのが人生だ。

それに、人はそれぞれで同じ人生などありゃしない。

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自分は自分なりの道を選び、そこに微かな足跡を残してきたつもりだ。

それも奇をてらわず、ひたすら地味に振る舞ってきた。

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そして還暦を過ぎた今、ときおり遥かなる過去を透かして眺める。

しかし、目を皿の様にしても、そこには自分の確かな足跡は見つからない。

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精魂込めたと思われることだって、遥か彼方の霧の中だ。

人間の一生などと言うものは「夢のまた夢」、それで良しとすべきかもしれない。

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されど、人生はうるわし。

今からでも遅くは無い。

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Be what  you want !! (なりたいものになれ) ば良いのだ。

これが俺の足跡だって生き方をすりゃ~ぁ良いと思う。

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何も歳だからって、取りかかる前から決め付けることも無かろう。

そして、今を精一杯生きてみたい。

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そこの、あなた!!

あなたの人生の足跡、確かめてみたことありますか?

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2013年3月11日 (月)

ブログの歳月

7年前にこのブログを書き始めて、何時の間にかそれが日課になった。

そして既に2500日余の間、毎日書き続けてきた。

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その続けると言うことに意味があって、私自身書く為の行動をしてきた。

だから、私の日常も感性も、それ以前とはかなり変わったのではないか。

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昔なら何気なく通り過ぎることでも、

そこに止まって少し考えるようになったからだ。

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平安の昔から多くの人々が日記を書いてきた。

漢文で書いていた官僚もあるが、多くが仮名で和歌を交えて書いている。

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その日記の最高傑作が、芭蕉の奥の細道だろうか。

そして今日残されている日記の数々は、何れも外向きに書かれたものだ。

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私もかつては、自分の為の日記を書いていた。

しかしそれは、時に陰に籠って懺悔と悔悟、

そして自己満足の記録で終わってしまっていた。

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この点、ブログは全く正反対の性格を持つ。

毎日300前後のアクセスを戴いているから、いい加減は書けない。

それが刺激になって、毎日自分と真剣勝負しているつもりだ。

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ただ残念なことに、このブログにFと言う汚らしい糞を残す輩がいる。

何が面白いのか、馬鹿丸出しの汚物(即座に掃除している)を書きつけるのだ。

ともあれ、私達はみんな人生行路の旅人である。

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旅のつれづれの出来事や思いを共有し、お互いの糧に出来れば幸せだ。

それに、この旅はまだ始まったばかりの様な気もする。

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2013年3月10日 (日)

46億年の旅

この地球が誕生してから、46億年が経過していると言われる。

とは言え人類の歴史は、たかだか数千年に過ぎないんだから、

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地球の歴史からすれば、人類の跋扈はほんの一瞬の出来事でしかない。

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昨日の長福寺の裏山に、そんなことを少し考えさせる仕掛けがある。

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雑木の生い茂る裏山に遊歩道を開設して、その10mを1億年に擬してある。

460mを周遊すると「今」に至るのである。Cimg0023

惑星の誕生から冷却、海の発生と隕石衝突による消滅、

生命の発生と死滅、大陸の生成から始まる生命の進化と滅亡。Cimg0024

お釈迦様が生まれたのは、2500年前。

そしてイエスキリストの生誕は2000年前に過ぎない。Cimg0028

人類の登場する直近の時代は、距離にすれば460mのうちの1mmにも満たないのだ。

さらに今年は、146億年前のビックバンに遡る枝道が造られていた。Cimg0029

枝道は七曲池に通じていて、全部歩くには小一時間を要する。

そもそも、こんなことを誰が考え、さらに道普請の汗をかいたのか?Cimg0030

それは勿論、住職の大谷和尚である。

こんなバカげたことに汗を流すのは、ランナーならではのことであって、Cimg0031

TVの前の産業廃棄物化した人間に、決して出来る造作ではない。

その46億年を巡って寺に降りると、Cimg0032

そこには山羊が草を食み、犬がそれを見守っている。

河津桜や沈丁花が咲き、レンギョウがわずかに芽を出し始めている。Cimg0034

水仙などそんな現世の花々を眺めてから、囲炉裏端の人生談義が始まる。

俄然、心は色即是空へと旅立つことになるのだ。

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仏教は檀家の世事に堕してその使命の多くを放棄してしまったが、

それでも、仏教を真摯に人のために役立てようとする僧侶がまだいる。

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仏教とは、人生を語り納得することなのだ。

こりゃ~、若い人には分かんないだろうな~ぁ。

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2013年3月 9日 (土)

今・ここ・自分

囲炉裏端談義をしようと菊川の長福寺に向かう。

掛川駅から神馬峠を抜けて塩の道を遡ること7km。

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山際に、鄙びたその曹堂宗の寺がある。

元教師でランナーの大谷住職を囲んで、人生論を語ろうと言う試みだ。

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10名の語りべが囲炉裏を囲んで飲み語る。

話しは密教から一向宗、キリスト教と仏教の絶対的な違いへと辿る。

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信じることから始まる宗教に対して、現実を悟ろうとする仏は宗教の範疇か否か。

いずれにしても私達は、六感の惑いの中に生きている。

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過去を悔やみ、未来を案ずるのは進化し過ぎた脳の為せる業だ。

犬も猫も山羊も、ひたすら今を五感で生きている。

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山羊にとって、悩みとは何なのか?

彼らには、過去も未来も、いわんや天国も無い。

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本当は私達だって同じことなんだけど、悪戯に老後なんてことを考えてしまう。

エンディングへの不安は、その過程も含めて尽きることはない。

誰かが「教育が必要だと言う」。

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良く聞くと「今日行く所が必要だ」と・・・・!?

すると誰かが「否、育児が大切だ。」と言う。

これも「育自」で、自立した自分をどう育てているのかとの設問だった。

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ともあれ珍問答も含めて、今をこそ生きるしかないと言うことになった。

今ここにいる自分と向き合うアクティブライフである。

後にも先にも、今を大切にする他ないのである。

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「走る」「書く」「会う」「作る」のそれぞれを結んでアクティブに生きる。

私は、それを極めていこうと改めて思っていた。

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2013年3月 8日 (金)

杣(そま)道

どうしたことか、俄かに五月の陽気になった。

やはり、足は自然に小笠山に向かう。

その何時もの杣道の木立も、急な温かさに少し戸惑っているような気配を感じる。

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その私の走る道は、まごうことなく木こりの歩く杣道である。

勿論今では、営林局や中電の管理道になっている。

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小笠山丘陵と人との悠久の歴史が作り上げた道だ。

長年の人や獣の足で造られた道なのだ。

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今ではもっぱら私達と、時たまやってくるハイカーが使わせてもらっている。

そのウバメガシのトンネルは、物を思わせる空間でもある。

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一人足を運んでいると、想念は宙を舞って別世界に入る。

その別世界には、思わぬ智慧と発想がある。

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お陰て私は、随分と得をした。

この杣道を大切に思い、通い続けている所以である。

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あちこちに木の根が露出して、石っころでごつごつの道だけど、

もうこの道を20年もの間走り続けている。

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梅の花は、散り始めていてその道を白くしていた。

ふと見ると、何時咲き始めたのか馬酔木が満開になっている。

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今朝の杣道は、温かで静かで、

その私一人のための道を黙々と走った。

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2013年3月 7日 (木)

家族の軌跡

子供の頃には、「大きくなったら何になるの?」・・そんな会話が多かった。

答えは、八百屋さん、鍛冶屋さん、床屋さん、お医者さん・・・などと大抵が家業だった。

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その家業の企業化が進み、一部を除いて軒並み立ち行かなくなった。

そしてサラリーマンが当たり前になるのは、1960年以降だろうか。

家業で成り立っていた時代には、家族皆が生活を共有していた。

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私は農家に生まれたから、両親の会話は何時も作物の出来不出来だったし、

豊凶は明日の生活に直結していた。 

親父の心中には何時も農作業との格闘があって、

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家族もひしひしとそれを感じていたし、まさに家族は運命共同体だった。

その農家の親父の背中を見て育ったから 親の手伝いは極当たり前の事だった。

妹のお産だって自分の家でした。

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明け方母が産気づくと、父が産婆さんを呼びに行って 、

6歳の私が、ヘッツイで藁をくべて湯を沸かした。

おそらく神武以来、家族はそうやって受け継がれてきたんだろう。

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ところが、豊かさを実現した経済の高度成長が家族をバラバラにした。

仕事が別々なのはともかく、帰宅も食事も別々になって、

共通の話題も無くなって家族団欒も雲散霧消した。

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平成2年のバブル崩壊は、そうした経済中心を変えるかと思われた。

だが逆に、個人主義を含めて価値観を多様化させただけだった。

結婚しない女性が激増するのはこの頃からだ。

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女性の自立とは聞こえは良いが、内実は女性の個人(勝手)主義だ。

そうして失われた20年は、家族激減の20年にもなった。

家族の絆すら細くなる一方のこの国で、人と人を結び付けるにはどうすべきか。

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生活の共通の基盤を異にする以上、打つ手は無いのかも知れない。

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2013年3月 6日 (水)

春よ

朝の空気にも潤いが感じられるのは、春待つ心の故だろうか。

我が家の河津桜も、昨日来の南風に促され、一夜にして咲き揃う気配だ。

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桜花は、一気に白熱した命の燃焼を感じさせる。

それにしても、桜は何故かくも見事に咲くのだろうか。

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しかも、梅や桃のように実を実らせるための花ではない。

まさに、一年がかりで花のために花を咲かせる。

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「しき島の やまと心を 人問わば 朝日ににほふ 山ざくら花」

宣長が還暦に際して自画像に讃した歌である。

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宣長は自らを桜に擬したのだろうが、よほどの桜好きだったのだろう。

人は花を待ち、花をめで、花を惜しむ。

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それは花自身が命の高揚だからではないか。

仮に実は稔らなくとも、花が咲けばそれは徒労ではあるまい。

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秋から冬の隠忍も継続も力の蓄積に他ならない。

コツコツと地道に励めばやがて花が咲く。

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花のために生きても本望ではないか。

個人主義は、花も咲かせず実を求める仕儀であろう。

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その利己主義が、この社会を歪にしている。

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2013年3月 5日 (火)

春のとば口

今日は啓蟄、虫達もぞろ活動を始める時期だ。

我が家のカワズザクラは、かなり遅れたが三分咲きになって、

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メジロがしきりに蜜を吸いに来ている。

この二三日で、見事に満開に咲き誇るだろう。

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そして早咲きの桜花を横目に、自らをも春来に負けじと急き立てている。

年度末故の卒業・入学式、各種団体の総会などの催事も目白押しだ。

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それに、マラソンレースもいよいよ本番に入りかけている。

そう、毎年3月~4月は最も繁多な時期になるのだ。

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中でも時間に追われるのは、葡萄の成長だな。

昨秋に落葉して以来ジッとしていた分、芽を出すと一気に景色を変えていく。

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芽を出し枝を伸ばし、花を咲かせ結実までたかだか50日程か。

この時期、彼らが動き出すのを今や遅しと待っているのだ。

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人にも、自ずと隠忍自重の時期がある。

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更にまた、動くべき時には風林火山の如く動くのが理想とされる。

ともあれ春は、そんな今年の可能性を秘めて花開こうとしている。

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2013年3月 4日 (月)

spilt milk

誰だって魅力的な人間でありたいと思っている。

地位や金が魅力と信じてる偏った人もいるにはいる。

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しかし一般的には、人の魅力は内面から現れるものだろう。

昨日のマラソン会場で、ある女性ランナーからチョコと共に「魅力的です。」と言われた。

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まあこれは、十二分にジョークなのであるが・・・、

正面きってそう言われると、ドキマギと対応に戸惑ってしまう。

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ともあれそれで、人の魅力って何だろうって考えたって訳だ。

やはりそれは、自分にない要素を持っていて包容力と深みのある人だろうか。

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とは言え、始めっからそんなエレメントを備えた人なんていない。

それに、人には色々な時期がある。

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私も若い頃は、自分に何が出来るのかさえ分からずに、

自分の人生に踏み惑い、途方にくれている期間がいかにも長かった。

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おそらく死んだ魚のような空ろな目をしていただろうし、

只若いだけで、人間としての魅力などかけらも感じられなかったろう。

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でもまあ、細君になってくれる人がいただけラッキーだった訳で、

愚妻とは言え感謝しなければならないと思っている。

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それはさておき、還暦を過ぎてから確かに身の処し方が変わった。

有る意味人生を達観するようになったし、心の幅も幾分広くなった気がする。

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まあ~、遅ればせながら熟年らしくなったのかも知れない。

望むらくは、20年も前に人生を悟ることが出来れば、よほど良いこともあったろうに…。

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I  guess  it's  no  use  crying  over  spilt  milk.

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2013年3月 3日 (日)

駿府の春一番

昨日の強風とは打って変わって、穏やかな日和になった。

それで今日は、駿府の春一番とも呼ばれる駿府マラソンである。

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梅もそれにカワズザクラも満開になっていた。

その会場の広い駿府公園も、

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家康公の見下ろす広場は色とりどりのランナー達で一杯である。

良く見ると、それぞれのグループが毎年同じ所に集まっているようだ。

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参加者も年々増えていて、どういう訳か私はD組スタートになってしまった。

Aスタートは陸連登録組、以下B・Cと並ぶ。

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兎も角最後尾で、スタートの号砲が鳴ってからスタートラインまで1分少々は要した。

振り返れば、この大会にもう25年も前から参加している。

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それに私がハーフマラソンに参加した最初の大会だった。

その最初のレースは、正に無残な思い出の大会だった。

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始めてハーフを走るんでかなり練習して臨んだつもりだった。

だけど前半飛ばし過ぎたのか、折り返しあたりから変調をきたした。

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残り10k位を、足を引きずってヨタヨタと苦しんだ記憶がある。

あの若かった頃よりも、今日の方が遥かに楽に楽しく走っている。

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人生もマラソンも、若さではなく熟練こそ大切なんだ。

そんな年々歳々の思い出を背負って走った。

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記録は1時間44分10秒、4288人中1561位であった。

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2013年3月 2日 (土)

やよ励めよ

春弥生は、卒業・巣立ちの季節である。

今日は、私の関係している高校の52回目の卒業式である。

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校内の様子も、何時とは随分違う緊張の雰囲気が漂ってる。

心していたとは言え、三年生にとってこの日が最後の登校になるのだ。

講堂には、胸にコサージュを付けた卒業生297名が勢揃いしていた。

父兄と在校生を合せれば千名余が集まっている。

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その千名余の皆さん一人一人には、様々な思いがあるだろう。

でも私は、卒業生のこれから歩みにメッセージを送りたかった。

それで、私のマラソン経験と人生について話をさせて頂いた。

「人生はマラソンと同じで、苦しいこともあるけど、面白いことも色々とある。

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精一杯、頑張って走れッ」とそう話しかけた。

私は還暦をとうに過ぎたけど、今でも山の中を月に300kは走っている。

あちこちのマラソン大会に行くし、最近じゃ100kを年間6大会走ってる。

ウルトラにゃ色んな大会があるけど、朝から晩まで走っている訳だから、

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天気の急変もあるし、一日中雨ってことも、熱暑の中を走ることもある。

スタートして暫くは快調に走れたとしても、40k、50k、60kと進むうちに

だんだんと体全体が重くなって、足腰も棒のようになってくる。

そうなると、弱気の虫と強気の虫が喧嘩を始めるんだ。

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「このままじゃ、まいっちまうぞ!  この冷たい雨ん中、何時まで走るんだ。

もお~止めよう。歩こう。」って弱気が言う。

そうすると「何言ってるんだ。ウルトラは人生と同じさ。これしきの寒さが何だ。

お前は、この程度で人生止めるのか・・」って別の自分が言うんだ。

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するとまた「何時まで強がり言ってるんだ。ホラッ、あいつだって止めたぞ。もう限界だろ。」

するとまた「イヤイヤ、歯を食いしばって前に出るんだ。俯くな。胸を張れ。」って・・・

その繰り返しがずぅっと続くんです。

それでもゴール近くなると、次第に元気が回復してくる。

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やがて夕闇の中に、ゴールの光が見えてくる。

そうすると、もうそれだけで、いろんな思いが一気に込み上げてきて、

目の前がすりガラスのようになってしまうんです。

そのゴールには、大勢の人達が迎えてくれていて、その中に仲間が待っていて・・

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「良く頑張ったッ」って・・・そのゴールに倒れ込むように飛び込むんですね。

走るってことは、何か人の為に特別役立つ訳じゃない。

だけどマラソンも人生も、目標に向かって努力して、

そうして、その目標を一つ一つクリアーして行くってことでは同じだと思う。

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ともあれ「継続は力」だ。

こつこつと努力を続けて、人生の目標に向かって

一歩一歩チャレンジしていかれることを祈念して祝辞としたい。

共に頑張ろう!! おめでとう!!  と、括った。

卒業生には、きっと何がしかが伝わった・・・彼らの顔がそう言っている様に感じた。

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2013年3月 1日 (金)

季節の旬

今冬は、子供の頃以来の霜焼けに悩まされた。

年齢の故ではなくって、それほど例年より寒かったのだろう。

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今朝の天声人語に「今日は 昨日の 冬ならず」とあった。

そのとおり各地で春一番が吹いて、いよいよ寒かった冬ともさらばである。

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今日から春は弥生。

弥生とは、草木が成長しいよいよ生い茂る意だ。

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これから、3日の節句、6日の啓蟄、12日のお水取り、そして21日春分の日と、

春が日毎に色彩を帯びてやってくる。

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メリハリのはっきりした日本の四季は、その移ろい自体が喜びだ。

変わることへの期待と、それを実感できる喜びである。

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だから、春は芽吹きが殊の外うれしいし、

夏は初夏、それも木々の緑が濃くなり始めた頃が良い。

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そして、木々の葉色付く初秋、木枯らしに残る僅かな枯葉も良し。

おしなべて季節の変わり目に、奥深い風情を感じるのだ。

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私が最も季節の旬を感じるのは、八ヶ岳の春だ。

五月、野辺山から八ヶ岳に向かって林道を2000m近くまで登っていく。

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林道の脇の熊笹の下には雪が白く輝き、あたり一面は唐松の黄緑でおおわれている。

その向こうに八ヶ岳の峰々が聳えていて、

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そのロケーションの中を、100kのゴールに向かってひた走るのだ。

今日の春めいた気候に、俄然エネルギーを注入された気分である。

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