姫街道を走る
浜名湖の北岸を通る姫街道は、豊川の御油で東海道から分岐する。
その御油から県境の本坂峠・大里峠などの山道を越えて
気賀宿の細江まで35km、
それが今日のマラニックのコースである。
丁度午前9時、バイパスで遮られた街道をたどりつつスタートする。
マラニックだから近くに名所ありとなれば寄り道する。
御油は豊川市国府町にあって、国府町はその名の通り国府のあった所だ。
その国府町に国分尼寺の一部が復元されている。
先ずはそれを見ていこうと言うことで、少々の遠回りをする。
国分寺は仏教によって国を治めようと国策で全国に配置された国立寺院であった。
ともかくその尼寺跡からの出土品などを眺め、
今度は町外れの旧道沿いの満開の桜並木を走る。
極めて気持ちも浮き浮きとしていたのだが、この辺から雨が降り出した。
天気予報を信じて軽装な人が多く、結果的にかなりこの雨に悩まされた。
だが、道程はまだ始まったばかりで、雨の中を本坂峠への山道に取り付く。
道の縁に「姫街道」の表示はあるものの、まさに獣道である。
「姫」なのか「秘め」なのかと訝りながらの登坂である。
ともかくも本坂峠を超えて弘法堂に着いたのは13時であった。
そこにはIさんがケンチン汁を温めて待っていてくれた。
冷たくなった手をこすりながら、胃の腑を満たし更に三ヶ日方面に向かう。
幾つかの一里塚を越え、濡れた石畳に足を取られながらの難路である。
豊橋マラソンのハーフを走り終えたKいさんとウッチャンも駆けつけて、
心温まるエイドをしてくださった。
そんなこんなで、ゴールの細江神社への到着は15時58分だった。
35kmを7時間で走ったことになるが、難路が多くかなり厳しいコースだ。
ともあれその後は、国民宿舎の風呂に浸かってくつろいだのは勿論である。
| 固定リンク
| コメント (1)
| トラックバック (0)
最近のコメント