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2013年3月 6日 (水)

春よ

朝の空気にも潤いが感じられるのは、春待つ心の故だろうか。

我が家の河津桜も、昨日来の南風に促され、一夜にして咲き揃う気配だ。

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桜花は、一気に白熱した命の燃焼を感じさせる。

それにしても、桜は何故かくも見事に咲くのだろうか。

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しかも、梅や桃のように実を実らせるための花ではない。

まさに、一年がかりで花のために花を咲かせる。

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「しき島の やまと心を 人問わば 朝日ににほふ 山ざくら花」

宣長が還暦に際して自画像に讃した歌である。

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宣長は自らを桜に擬したのだろうが、よほどの桜好きだったのだろう。

人は花を待ち、花をめで、花を惜しむ。

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それは花自身が命の高揚だからではないか。

仮に実は稔らなくとも、花が咲けばそれは徒労ではあるまい。

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秋から冬の隠忍も継続も力の蓄積に他ならない。

コツコツと地道に励めばやがて花が咲く。

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花のために生きても本望ではないか。

個人主義は、花も咲かせず実を求める仕儀であろう。

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その利己主義が、この社会を歪にしている。

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