隠岐の島巡り
江戸時代までの隠岐の島は、北前航路の寄港地(風待ち港)として殷賑を極めていた。
西郷港を一望するだけで、さもありなんと納得できるだろう。
ところで隠岐の島と言ってもそういう島は存在しない。
韓国に占拠されている竹島を含めた180余島の総称なのだ。
勿論、その中での中心は東後である。
飛行機の便までの時間調整で、午前中島巡りをした。
進み行くうちに、どの集落にも土俵のあるのが分かる。
映画「渾身」で知られるように、隠岐は古典相撲の地なのだ。
と言っても日常的に相撲大会がある訳ではなく、
島のお祝いごとの度に大会が開かれる。
前回は隠岐水産高校の100周年記念の大会だったとか。
それも人情相撲と言われて、同じ取り組みが二番あって一番は真剣勝負、
二番目は勝った方がわざと負ける人情相撲なんだそうだ。
私達が訪れた水若酢神社にも立派な土俵があった。
自然と歴史、そして人間との調和がテーマなんだそうだ。
1836年の建物で国の重要文化財に指定されている。
ともあれ隠岐と言うところは海運の要衝で、それ程に栄えていたともいえる。
幕末の隠岐騒動もその繁栄をバックに起こったと考えれば合点がいく。
数千人が決起し松江藩の役人を追い出し、人民政府を樹立した騒動だ。
今は日本海航路も無くなって、静かな漁村に過ぎなくなっている。
それでもそこここに嘗ての歴史の匂いを漂わせている。
帰りの便は、川内選手と同じ飛行機になった。
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