地域防災力
今夜は、自治会・防災会長研修会である。
あの3.11から、もう2年3ヵ月が経過している。
しかし、今日に至るも31万人が避難したままであり、
そのうち11万人が仮設住宅暮らしだ。
今更ながら、被害の甚大さを憂うるばかりだ。
昨年6月、岩手県の大槻町と山田町を訪れてその惨状をつぶさにした。
殊に町長以下多くの職員も亡くなった山田町の三階建て役場の前では、
自然の圧倒的な力の前に人間の無力を感じない訳にはいかなかった。
しかし同時に、私の地域に同様な災害が起こったらどうするかを考えた。
それで、自治会連合会として早急に取り組むアクションプログラムを策定した。
家庭防災の日設定、防災教育、市・県への強力な働きかけなど5本の柱からなっている。
今年の3.11には全戸にチェックシートを配布して、家庭での取り組みをお願いした。
釜石の奇跡に学ぶべく教育委員会と連携し、子供達の防災意識を高める努力も始まった。
着々とアクションしている訳だが、地域防災力の強化も大きな柱の一つだ。
私の街には317の自主防災会があるが、現実には形ばかりで無力な組織も多い。
それをイザと言う時、少しでも被害を少なくする為に役立てたい。
それには、まず兼任の防災会長には専任になってもらって、
単年度でころころ変わるんじゃなくって複数年やって専門家になってもらおう。
改めて防災組織を整える事から取り組んでいる。
いずれにしても巨大地震はやがてやってくる。
1707年には富士山の噴火したあの宝永地震があり、
その147年後の1854年には安政地震が起こっている。
その安政地震から、既に160年が経過しているのだから。
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