« 初老にて | トップページ | 人間ってやつ »

2013年7月13日 (土)

窓辺から

人は、窓から時を眺めている。

教室の窓、職場の窓、会議室の窓、書斎の窓、・・・そして心の窓から。

Dscf7954

窓枠で囲われたその景色は、期待やら戸惑いも含めて時に人生の断面でもある。

現役時代の9階の執務室の窓からは、中学校の校庭が見えていた。

Dscf7719

来客が途絶えてた一時、その校庭を見下ろしながらあれこれと考えもした。

特に放課後の学校は居残りの数少ない子供達だけで、

Dscf7955

俄かにその子供の身の上を考えたりしたものだ。

自治会の会議が開かれる市役所の窓の下には、遠近江国分寺跡が広がっている。

Dscf7838

かつて100年程寺があった場所は、只の礎石だけが残る広場になっている。

蒼や丹色の草堂を髣髴とさせるなら兎も角、何とも中途半端な空間だ。

Dscf7500

どれ程の人がその価値を感じ、物思うことが出来るだろうか?

その広場を見る度に、歴史とその価値は殊更難しいと思う。

Dscf7953

私の書斎からは、水田の連なる「とおもん(稲門)」の広がりが見える。

勿論水田の景色だって四季折々に移り変わっていくが、

Dscf7923

もうこの景色を半世紀以上も眺めてきたことになる。

耕地整理などを経て農村の佇まいも変わっては来たが、

Dscf7952

時に安堵し、時に思案し、喜び悲しみ、・・・・みい~んなこの景色と共にあった。

この頃は、ブドウの部屋の窓を覗くことが多い。

丁度ピオーネが少しずつ色付き始めていて、この何とも神秘的な景色が好きだ。

Dscf7718

一幅の絵の中にあるブドウが熟れていくような気がする。

枠で切り取った景色は、その時々の自分の心の窓かも知れない。

あることに集中していれば、枠の中でそのことが動き出す。

Dscf7400

ベッドの上に横たわっていても、頭の中の窓辺では次々と新たな展開を見せる。

さてこそ、今度は何処の窓辺に立っているのだろうか。

|

« 初老にて | トップページ | 人間ってやつ »

「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 窓辺から:

« 初老にて | トップページ | 人間ってやつ »