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2013年9月 9日 (月)

過去をかじって

葡萄の収穫も最終盤である。

一房だけ残しておいたサマーブラックが、昨夜狸に食べられていた。

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それはともかく、やれやれの思いと寂しさが入り混じった昨今である。

折りしも、苗木屋から葡萄の新しいカタログが届いた。

当然ながら、今年も新品種が登場している。

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私が葡萄の栽培を始めてもう既に20年近くになる。

最初の頃はどんな品種が向いているのか試行錯誤で、随分無駄な更新を繰り返した。

それに、栽培だって本に書いて無いことが多すぎて、

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潅水の失敗で折角実った葡萄を腐らせ続けてきた。

その原因を品種が悪いと決め付けて、より爆ぜない品種をと求めてきた。

しかし、肝心なのは栽培技術と品種特性のバランスだと分かったのはつい最近のことだ。

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今年は空梅雨で推移して、その後は雨のほとんど無い日が続いた。

かつてなら慌てて潅水に精を出すところだが、7月以降一切の潅水を止めてしまった。

ハウス栽培で2ヶ月も水無しなら枯れてしまうだろうと言うのが常識だが、

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今年は葡萄にグッと忍〔私は我慢〕んでもらった。

お陰で実った葡萄のほとんどが裂果することなく、無事収穫となった。

もとより乾燥に強い葡萄だが、根っこが地中深く入って水を探してくるんだろう。

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9品種のうち全滅してしまったのは紅バラードと言う品種だ。

昨年は裂果で全滅させたが、今年は房を大きくし過ぎて成熟できなかったのだ。

失敗に失敗を繰り返しつつ、やっと私のブドウ栽培が軌道に乗ってきた感じだ。

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ところで、人間は40才位までは未来を貪り食って生きるようだ。

何だって出来る・・・・ってね。

ところが、それを越えると過去をかじって生きるものらしい。

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最近各種の同窓会のようなものの誘いが多くなった。

今更過去をかじって何とすると思うのだが、否しかしそれも人生であろう。

葡萄ならば植え替えでやり直しは効くが、人生のやり直しは無い。

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いわんや還暦過ぎに於いてをやである。

しこうして、今年も又新しい品種を植えてみようと思っている。

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「人生論」カテゴリの記事

コメント

 楽しい仲間と楽しい思い出話を語るのは、嬉しいものです。
 昔の彼女と昔行ったデートの場所の話とか・・・楽しい思い出。
 思い出した所で、でも未来は、変わらないか~。

 晩年は、 やった後悔より、やらなかった事に後悔をすると言うけど。

 楽しかった過去も着無く成った服の様に季節事に捨ててったら新しい事も始まるのかもな~。
 時間を費やして、過去を振り返るより、 限りある未来の変化を楽しまなきゃイケないってことかな~。
 始める事って大切ですね。

投稿: ひろ | 2013年9月 9日 (月) 23時10分

 過去は大切に未来に生かすべきで、回顧の対症じゃ何の進歩も生まれない。

 甘かったこと、苦かったこと、みんなひっくるめて、今日ここに立っているんだ。その自分が、これからどうするかってことの方が、肝心さ。

 体は老いても心まで老いることはない。
                山草人

投稿: 山草人 | 2013年9月10日 (火) 20時27分

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