じいじ
たとえ80歳になろうが、「おじいさん」と呼ばれて嬉しかろうはずがない。
しかるに、やっと熟年の入口の私が「ジイジ」と呼ばれる。
孫だけは仕方ないと許していたのだが、今では女房すらジイジで平然としている。
至極怪しからんが、残念ながら今では修正のしようがない。
ところで今日はハロウインとかで、駄菓子が売れているんだとか。
『菓子をくれないと悪戯しちゃう」とか何とか、魔女がどうのと言われてもチンプンカンプン。
魔女なら家にも一人いるが、何だか少々悪乗りの気配がする。
この離れ小島の住民は、大陸の文化を受け入れることで成り立ってきた。
オリジナルよりも輸入して如何に熟すかが、日本人の真骨頂だったと言ってよい。
そういう意味で新しいもの、目新しいものに目がない民族だ。
良く言えば先取の気性、悪く言えば猿真似かな。
明治以降、その大陸が中国から欧米に変わった。
然して、クリスマスに始まってバレンタインだのホワイトデーだの、
それでこの十月はハロウィンのバカ騒ぎだ。
幼稚園や学校でも取り上げているらしいが、果たして何の教育効果があるのやら??
そんなことより長幼の序でも教えた方がと思うのだが、「古いでしょ」と一蹴されてしまう。
なにも、珍しけりゃ良いってもんでもあるまいに。
かつて「読書百篇 意自ずから通ず」などと教えられた。
あれは中国の古典を学ぶ時の姿勢を言ったもので、「意味を感じろ」ということだ。
数千年の歴史を経てきた言葉には、含蓄以上の真髄が露出している。
その言葉の本当の意味を感じ取ってこそ自分のものになる。
残念ながら、今日の教育は上辺だけのようだ。
何故年配者を尊重すべきかなんて、理屈じゃ分からないと思うのだ。
小うるさいジイジになりたかないが、こりゃ大切なことなんだもし。
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