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2014年1月21日 (火)

三保

世界文化遺産に加えられてから、あの三保がどうなっていくのかって気になっていた。

それで今日は思い立って、久能から三保半島・清水にかけて走ることにした。

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三保は言うまでもなく清水湾に突き出た砂州である。

半島の中ほどには折戸と言う所があって、江戸期には茄子の産地として知られた。

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家康の、あの一富士二鷹三茄子の折戸ナスである。

江戸期には、この地を美穂神社を基点とした信仰の地として開発は抑止されていた。

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結果として、富士山に通じる信仰の出発点にもなりえたのだろう。

歴世、この地を訪れた文人墨客は押しなべて富士の雄大さに圧倒されている。

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私がこの半島を目にしたのは、小学校の5年生の子供会の旅行だった。

日本平〔307m〕の頂に立って、眼下に広がる港と砂州・そしてその向こうの富士に驚いた。

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この世には、かくも整った美しいものがあるのかと言う驚きだった。

しかし今日、多分同じ場所に立って眺める三保半島は別物だ。

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半島の北側半分は開発されてほとんど市街地になっているし、

港の周りはコンビナート群などで埋め尽くされている。

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その向こうに富士山だけが変わらぬ姿でいるが、三保はかつてのものでは無い。

そういう意味では、世界遺産指定から一旦は外されたと言うのも納得できる。

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ともあれ久能海岸を走って三保に入ると、観光バスが何台も訪れていた。

お目当ては羽衣伝説の松であろうか、それと半島の先に浮かぶ富士山である。

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私は三保半島を回って清水へ、その途中の鉄舟寺を訪ねるつもりだった。

この寺は元は久能の頂にあったが、武田信玄が城を築くために北矢部に移させた寺だ。

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荒廃していたその寺を再興したのが山岡鉄舟だ。

今日こそはと出向いたのに、残念ながら休館日と表示されていた。

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まあ、大寒の一日、こんな風に贅沢に過ごすのも一興だと思う。

自由と言うか、自分の心と対話しながら走ることが出来るんだ。

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一個の人間は大自然の前にはちっちゃなものだけど、それでも営々と歴史を刻んでいる。

三保は、そんな人間の営みと自然を考える場所だ。

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コメント

山草人さん、こんにちは

清水にいらしてたんですね~お誘い頂ければ
会社休んだのに(笑)

今の季節、日本平→久能山東照宮→イチゴ狩り→
三保の松原がツアーのコースのようで、
どこも混んでいて走りに行ってもそそくさと
折り返す始末です
清水の街としては観光客が来てくれる事は
街が潤うので大歓迎なのですが、、ちょっと複雑な
気分なのが私的には正直な気持ちです。

久能街道、そして三保半島もかなり変わりましたね。
世界文化遺産から一時除外されたのもわかります。
でも世界文化遺産に認定されたからには
守りそして改善される事を祈るばかりです

贅沢な一日お疲れ様でした

投稿: とも | 2014年1月22日 (水) 12時23分

 嬉しいコメントをありがとう。

 そう言えば、清水はともちゃんの地元でしたね。
 かつて羽衣荘の女将さんのお話を伺って、三保を何とかしなきゃって、あれこれ相談したこともありました。

 それから折戸ナスを復活・生産している農家を訪れて、特産地野菜にと激励したこともありました。

 そんなこんなを思い出しながらの、かなり贅沢な一日になりました。
 是非、今度はご一緒して下さいね。
               山草人

投稿: 山草人 | 2014年1月22日 (水) 17時24分

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