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2014年2月10日 (月)

梅は魁

季節が動いている。

その動きをはっきりと知覚させてくれるのは梅の花だ。

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桃や桜はほど良い頃を選んで花を咲かせるのだから、とやかく言うことは無い。

しかし梅はどうだろう、 一昨日の雪のような厳寒の中で花咲かせる。

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この寒中に凛として咲く梅の姿は、春を引き寄せる健気な先導者に思える。

それも桜のように華やかではなく、密やかに漂う香りがある。

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これこそが春の先駆けの香りなのだ。

それに梅花は、明け方の冷たい風にふれて一斉に開くという。

静岡に出かけた帰り、丸子でその梅の香を感じて車を止めた。Dscf0297

梅園に入るとその芳しさは一層しっかりとして、もう六部咲きにもなっているだろうか。

今年は、梅の花が少し早いのかもしれない。

紅梅白梅が織り成して、丸子の山そのものが色づくいて見える。Dscf0296

実はこの梅園、縁主がもてあまして地域の有志がオープンさせている。

しばし佇み、たっぷりと梅の香を吸い込んで車に戻った。

人も季節も先んじて行動すれば、当然ながらその風雪に耐えねばならない。Dscf0293

しかし、どうだろうか。

梅花が桜の咲き乱れる中に咲いたとしたら誰が愛でるだろうか。

魁には先駆けの役割があり、試練の中だからこそ意味がある。

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この時期、梅の花を求めて集まる鳥もあるのだ。

私もその鳥の一人なのか、清楚で少し遠慮がちな梅花が好きだ。

ほのかな香りは、乙女の黒髪の香に似て・・・。

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梅をこよなく愛した王安石は、以下のごとく梅をめでている。

牆角数枝梅 〔庭の角 数枝の梅〕

凌寒独自開 〔寒を凌いで 独り自ら開く〕

遥知不是雪 〔遥かに知る 是れ雪ならずと〕

為有暗香来 〔暗香の来たるが有る為なり〕

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