竜門を越えて
春五月の最終日、今日は学園の文化祭〔東陵祭〕である。
新入生も在校生も、この行事を通じてクラスが一つになって歩み始める。
各教室ではロボット部や美術部、文芸部、茶道部、琴曲部などがパフォーマンス。
外では各クラスのバザールが賑やかに展開される。
中学生はクラス対抗合唱コンクールで日頃の練習の成果を披露している。
何れもクラスごとに揃いのTシャツを着て、みんな一生懸命である。
体育館ではグループバンドやダンス、演劇、ボーカルグループ、
それにジャグリングを披露した4名の中学生も中々のものだった。
それぞれの出し物を見て回りながら、時々オヤッと思う生徒がいる。
テキパキと光り輝いて動いているその姿が何とも頼もしい。
人にはそれぞれ得意があって、思わぬ時にそんな才能を垣間見せてくれるのだ。
今日の文化祭と来週の体育祭で、
それぞれが級友のそんなお互いの個性を知ることになる。
そして今年一年が本格的に動き出すのである。
ところで文化祭には毎年テーマが設定されていて、今年は「東竜門」であった。
中国は黄河の上流に竜門と呼ばれる激流があり、
その激流の下には多くの鯉が泳いでいる。
そして、その中から激流を登ることが出来た鯉は竜になると言われている。
登竜門の謂れである。
そう!!、易きに甘んじていたら出来ることもできないだろう。
東陵に集う若者達よ、淀みから出て竜門を越えて行け。
さすれば、明日は君達のものだ。
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