人事異動と人
この6月、株主総会との関係で人事異動となる人も多いのではないか。
今日はある総会に出席して、組織人にとっての異動の重みを考えていた。
私もかつて、その悲哀を含め悲喜こもごもを味わってきたからだ。
そう、若い頃の事を思い出している。
就職して最初の赴任地が浜松だった。
浜松は宮仕えの初歩を学んだ所だが、やっと慣れたと思った2年後に沼津に飛ばされた。
明らかに左遷?と言うべきだろうが、所詮若輩の事だから…。
その沼津勤務も一人下宿住まいが馴れた2年後、今度は磐田市に転勤になった。
以後退職に至るまで、兎に角目まぐるしく勤務地が変わってきた。
つごう14回ほどの転勤を経験したことになる。
転勤で仕事の中身が変わるのは勿論だが、会う人も使う言葉すらも変わってしまう。
そういう意味で、転勤の度に苦労する一方で貴重な蓄積をもさせてもらった。
特に最初の転勤(左遷)地での経験は、
未知の勤務地だったこともあって忘れ難い貴重な経験になった。
転勤は新天地での再出発が出来る訳で、
そういう意味もあって、何時の間にか転勤を心待ちにする自分がいた。
新しいノートもそうだけど、新任地で自分を表現出来るってのは転勤の醍醐味だ。
ともあれ転勤・退任で生活は一変する。
生活のリズムも考える事も人間関係も大きく変わるのだ。
今日も退任する役員、栄進した方や退職者とお話しする機会があった。
表面は何事もないかのように振る舞ってはいても、
その心中には、人それぞれに募る思いがあるはずだ。
そんな人の思いを振り切って、組織は新陳代謝していくのだ。
人は、転勤によって大きくもなるし、小さくもなるもののようである。
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