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2014年7月14日 (月)

一得一失

高速道路を走って森の中の静かなペンションを訪れたのは昨日までのことだ。

そう・・私達は、高度に分業化された機能社会に生きている。

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だから、例えばフライドチキンを食べながら鶏を思い浮かべる人は少ないし、

稲や野菜の特性を知らなくっても、それを味わうことが出来る。

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一人ひとりが、職業と言う極限られた機能に特化することでこの社会ができている。

そうした分業のお陰で、私達は快適で便利な生活を送れるのだが、

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一方で、私達はありのままの自然や一個の人間としての存在を実感したがる。

山に登るのも、家庭菜園で作物を育てるのも、そんな自己実現の一種かもしれない。

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・・・などと、実は白馬村に泊まりながら余計な事を考えていたのである。

白馬連山の麓に広がる平坦な森林地帯に、点々と瀟洒なペンションや別荘がある。

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週末その別荘にやってきて、小鳥の声に浸りながら程ほどの不便を承知で滞在する。

近くではスキーもトレッキングも登山も出来るし、

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それに何よりも自由に生きられる空間が広がっている。

実はオーナーのさおりさんに「何故、ペンションをやる気になったの?」と尋ねたのである。

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すると意外にも、この村を気に入ったのは夫君だと語ってくれた。

忙しさを縫って度々スキーに訪れているうちに、この村に住みたくなったのだと。

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冬季には2mもの雪に埋もれる村に住んで、ペチカで薪をたく。

時にお客がやってきて、

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親しく人生などを語り合うことが出来たなら素晴らしい・・・と言う次第だろうか。

とは言え、夫君は忙しい毎日でめったに来られない。

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それで、さおりさんがオーナーを務めているのである。

田舎とは言え、近くにはコンビも雰囲気の良い温泉もある。

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夫君は、その不便と便利の程よい加減が気に入ったのではなかろうか。

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近頃では何処の町ものっぺら坊にミニ東京化して、

誰もが代わり映えのしない生活を余儀なくされている。

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そんな毎日から離れられる別天地があれば、それに超した事は有るまい。

一得一失なのである。

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コメント

兄貴、今日の話は、昨日の朝の2人の散歩の時に、私に話しくれた事ですね。

さおりさんの心が分かって嬉しです。
疑問に思いし事を、下手な想像などせずに素直に聞ける兄貴が好きです。

また旦那様の夢を、代わりに自分の夢にして実現と行動する、さおりさんの生きざまは、素晴らしいですね。
『ありがとね~また来てよ~♪』彼女の声が耳に聞こえる、今日のお話をありがとう兄貴~♪(笑)。

投稿: ひろ | 2014年7月14日 (月) 22時24分

メルヘンチックなペンション。玄関先のウエルカムコメント、それに部屋には小さな紙に心のこもったメッセージが添えられていました。

 一年間調理師学校に学んで、ガップリ四つで取り組んでいるさおりさんに頭が下がりますね。
                山草人

投稿: 山草人 | 2014年7月15日 (火) 10時06分

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