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2014年11月14日 (金)

ゴミのゴミ

昨日は、廃棄物関係の審議会があって、広域粗大ゴミ処理施設に出掛けた。

日頃から家内に粗大ゴミ扱いされている私にすれば、

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それはどんな施設かと戦々恐々の思いで出掛けたのである。

田圃の中に忽然と建つ綺麗な建物がその処理施設で、廃プラや不燃ごみ・がれき等を扱う。

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自転車や冷蔵庫、包装容器やプラスチック類を仕分け、

砕いたりして再生原料としてリサイクルに回す前処理をする工場である。Img_0163

毎日回収されてくるプラスチック容器などにも色々な物が混入していて、

これを手作業で仕分けして再生業者の受け取る規格にするんだから大変な作業だ。

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それからゴミ処理場から出る焼却灰を埋設している最終処分場についても話題になった。

私達は毎日のように多くのゴミを排出しながら生活している。

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ゴミを減らすことは出来ても、出さずに生活できない時代なのだ。

そのゴミが焼却場に持ち込まれ、今度は大量の焼却灰が出る訳だが、

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この処分は現状では埋め立てる他無い。

この処分地の確保を巡っては何処の自治体でも頭を痛めているんだが、

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更にこの処分灰には大量の塩が含まれていて、この処置も中々大変なのだ。

食物残渣やら何やらの中には私達の使った塩が残るが、償却しても塩は残ってしまう。

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更に排気ガスから塩素clを除くための処置が一層塩分濃度を高めてしまう。

その灰の中に濃縮された塩分が降雨の度に染み出してくるんだから厄介である。

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焼却灰を溶融固体化して砂条のスラグを作ることも試みられているが、

今度はそのスラグを使う場所が限られる上、当然多くのコストがかかる。

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リサイクルは是非とも必要だが、経費を考えると実際には中々難しいのである。

私達は当たり前のようにゴミ袋を出しているんだけど、

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ゴミ問題については自分の事として、もっと考えなくてはいけないようだ。

ところで私の様な再生不可能な粗大ゴミは、扱ってくれる所がなさそうである。

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