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2015年7月28日 (火)

日本人の立位置

私達がどんな時代を生きるのかは、それは正に運命だろうと思う。

そして今、私達日本人はその運命的な歴史の分岐点に立たされている。

先日野村證券金融公共公益法人部の和田理都子研究員の話を聞いてそう思った。

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日本の人口がついこの間ピークアウトして、いよいよ人口減少時代が始まっている。

そうして統計予測によると、2100年には4,959万人になるとされている。

2100年と言ってもそんなに先でなく、高々85年先〔今年生まれた子供が85歳〕に過ぎない。

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そもそも明治の初めには、この日本列島には2,700万人しか住んでいなかった。

それが20世紀に入ってから3倍強の12,700万人まで異常な急膨張をしたのだ。

途中に第二次世界大戦を挟んだにしても、その人口の急増が今日の時代を創った。

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生産年齢層の拡大と相俟って、際立って高い経済成長を実現させたのである。

この国の制度〔年金生徒や医療保険〕もこの人口の拡大成長を前提に創られたものだ。

そしてこれからの80年間には、20世紀の人口急増と真逆のことが起ろうとしている。

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一層の少子化が続くことはもとより、超多死化社会がやってくるからだ。

もともと人口急増の一因は長寿化という側面を含んでいたが、その限界が来るのだ。

私を含めた団塊の世代などの分厚い高齢層が居なくなる自然減だ。

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政府は1億人で止めると言っているが、この自然減を食い止めるなんて不可能だし、

少子化阻止だって、とてものことそんな訳にゃいかないだろう。

だから85年後の4,959万人は、かなり固い数字だと考えた方がよさそうだ。

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問題は何が起るかだが・・・少なくとも過去の様々な制度は組みなおす必要に直面する。

不要な土地・家屋が増えるだろうし、都市集中が一層加速する。

限界集落の増加や消滅地域〔市・町〕もどんどん出てくるはずだ。

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年金や医療・介護などの制度疲労は、毎年のように政治課題になっていくだろう。

もっとも、江戸時代の人々は、かなり〔それなりに〕ゆとりある生活をしていたようだし、

人口が減ったって実際に困るかどうかは別の話かも知れない。

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ともかく、間もなく人口急減社会が到来することを覚悟しておいたほうがよさそうだ。

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