新しさと感動と
既に今年も10月になんなんとし、一年の3/4を費消しようとしている。
過ぎに過ぎるものは人の齢、時の流れは益々早くなっていくようでもある。
時の速さの感じ方は、その間の記憶の量と多分に関係があるらしい。
人間の脳には記憶指令センターの様な所があって、そこで記憶すべき情報を仕分けている。
記憶すべき情報はまずもって新しい情報で、初めての体験はちゃんと脳に記憶される。
それまで知らなかったことや初めての道、初めて会った美人なんて情報である。
だから記憶量が多いってことは、初体験が多かったってことになる。
子供の頃の時間は、全てが未知の世界だったから一年がとてつもなく長く感じられた。
それが今じゃ、とかく毎日が同じことの繰り返しになってしまって、記憶することがない。
同じ景色を見て、同じ人と会って、馴染みの店に行って、・・てな具合で新しい情報がない。
つまり、頭に残る記憶がエンプティだから、「あぁ〜、今年も終わっちゃった。」となる。
だから時には旅行や初めての大会に出掛けたり、そこで人と会ったりしなきゃだめだ。
そう思って過ごしているんだが、それでも過ぎっちまうと、やっぱり時の流れは速い。
ところでこのところ、あれこれと出掛けたり暇があれば走っていて、少々疲労気味である。
目が覚めると体のあちこちが軋んでいて、それを無理やり思い切って背伸びして糺す。
うぅ〜ん、これしきの事・・・ってな気分なんだが、動き出せばどうってことはない。
簡単に言うと、「気持ちの良い疲労は、いいもんなんなです」よ。
身体は疲れていたとしても、毎日の達成感って奴が自分を動かしてくれるんですね。
「今日は、これをやったぜ!」って気持ちが、脳に伝わってドーパミンを出す。
そいつが、一層「やる気」を掻き立てるって訳だ。
それに「やったぜ!」って達成感は、長い間記憶として留まるものらしい。
だから、あんなに苦しかった100kなのにゴールの一瞬の達成感が記憶されて、
何時もあの一瞬が鮮やかに蘇って、その感動をもう一度と次の挑戦が始まるんだ。
そうだよ、人生は「やった!」の連続でなくっちゃいけない。
新しいことに挑戦して、そうしてそれが出来なくったって、それに感動すりゃ良いんだ。
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