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2015年9月 1日 (火)

ローマの休日

私にとってのローマのイメージは、やはりオードリ・ヘップバーンのあの映画である。

撮影されたのは60年前らしいが、ローマはその当時と少しも変ってはいない。

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いやいや60年どころか、この2000年来基本的には変わっていないのである。

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市内の所々に市の告示があって、その印刷物にはS・P・Q・Rと書かれている。

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「ローマ元老院諸君並びに市民の皆さん」と言う意味で、二千年前からの慣習なんだそうである。

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それでその告示の中身はというと、「ゴミはゴミ捨て場に捨てましょう」ってなことらしい。

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元老院諸君こそはいなくなったが、ローマの下水道は2千年前の施設を、現代でもそのまま使っていし、張り巡らされている石畳みだってそうだ。

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いまだに、当時の施設がちゃんと用を足しているのである。

それに建物は古い建築の中身を改装して使っているにすぎず、道に至っては

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「すべての道はローマに通ず」と言われた当時の街道がそのまま使われている。

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地下鉄も2本だけしかなく…もっとも掘り返せばどこも遺跡だらけで掘ることもできないらしい。

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しかしそれでも都市としてやっていけるんだから大したものだが、

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悪口を言う人は「歳を取っても頑張っている娼婦」などと口さがない。

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つまりローマ帝国時代は巨大な国家の首都であって、世界中から富が流れ込んでいた。

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今もイタリアの首都であり続けているし、観光客は何もしなくても押しかけてくる。

観光資源は、まさに無尽蔵ですらある。

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それにローマ法王庁があって、キリスト教徒の献金が絶えることはない。

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しこうしてローマは、二千年来野垂れ死にすることなく生き続けているという訳である。

因みに、映画にも登場したトレビの泉前には、改修工事中にもかかわらず観光客が溢れている。

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スペイン広場も当時のまんまで、階段の中央あたりに忽然と粋な王女が現れそうな気がする。

ところでイタリアの日曜の昼は、母親のところに集まって食卓を囲むのが習慣らしい。

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それに夏休みのバカンスも続いていて、市内はずいぶん静かである。

それでもレストランの前には、生成り色の帆布製のパラソルが広がって、

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その下では、若いカップルも含めワインを飲みながら食事する風景が広がっている。

そう言えば、ROMAを反対から並べるとamorで、ラテン語で「愛」なんである。

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ローマは、古ければ古いほど自慢ができる、摩訶不思議なところである。

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