冷や水
一般的には「年寄りの冷や水」と言われて、年齢をわきまえない暴挙のことである。
しかし私が天邪鬼な為なのかどうか、この「冷や水」が滅法好きなんである。
過酷な長距離マラソンは勿論のこと、冬も出来る限り薄着で過ごすし空調は使わない。
鼻風邪くらいならいつもの山を走って体温を上げ、たっぷり汗をかいて治してしまう。
お陰で歯医者は別にして医者にはとんと縁が無く、未だに掛かり付け医がない。
そもそもこの言葉には、年配者に対する同情や憐憫と共に年寄り=駄目が含まれている。
「年配者は、その年齢をわきまえた慎重な暮らしを心掛けろ」と言うんだろうが、
そもそも、夏の暑い日に冷たい水も飲めないような生活は送りたくないだろう。
第一今じゃレストランだろうがホテルだろうが、あのコップに氷を浮かべたヤツが出てくる。
年寄りだって、飲むにしかずである。
山に走りに行く時には、トランクに水のタンクを積んで出掛ける。
走り終わって、このタンクの水を頭から浴びるのだが、
これも正に冷や水で心地良いことこの上ないのである。
要するに、かつて年配者への警鐘として使われてきたこの「年寄りの冷や水」は、
まったく逆の意味で理解すべきだ。
歳を取るに従って、兎角あれも止めようこれも諦めようと成り勝ちなものである。
そして結果的に行動範囲をドンドン狭めてしまって、自分から「老人」になっちまううんだ。
だからして、やはり冷や水は幾つになっても飲み続けたほうが良い。
そういう訳で、もう既に来年の100kレースを6大会もエントリーしてしまっている。
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