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2016年1月 9日 (土)

一般者通行禁止

新幹線掛川駅の南側ほど近くに、6,000ha程の緑のコロニーが広がっている。

標高264mで南に向かって痩せ尾根を伸ばして連なる小笠山丘陵である。

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太古の昔、大井川の河口の扇状地が隆起して出来たとされ、川砂利の山である。

礫の山だから保水力がなくって杉ヒノキは育たず、古くは黒松を植林したりした。

現在は乾燥に強いウバメガシなどの雑木林になっていて、その大部分が国有林だ。

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その国有林を管轄しているのが某森林管理署で、その管理署が11月末暴挙に出た。

突然、国有林だから入ってはいけないと言い始めたのだ。

それであちこちに、「一般者通行禁止」(一般車ではない)なる掲示をしている。

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その理由は、枯れ木や枯れ枝が落ちてくるかも知れないので安全でない。

もし通行者が怪我をしたら自分達の責任を問われるので・・・と言うのである。

そもそもこの小笠山丘陵は自然観察教育林に指定され、古くから人々が出入りしている。

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昭和40年代には四阿やベンチを設置し、山頂付近にビジターセンターも整備されている。

それに近年は高齢者の増加や健康志向が相俟って、歩こう会の呼び掛けばかりでなく、

日々散策に訪れる人々が増えている。

私もその一人で、もう既に25年間もトレーニングと健康増進のグランドにしてきた。

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そして遊歩道の草刈りをしたり、朽ちた階段を補修してきている。

彼らは「管理道」だと主張しているが、そもそもこの雑木の丘陵で営林などしていない。

それに実は国有林の経営はとっくに破綻していて、十数兆円余の長大な赤字だ。

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赤字が故にかつての営林署をさっさと森林管理署にクラ替えをして、開かれた国有林を目指したのではなかったか。

何故って、いずれ莫大な赤字は国民の税金で穴埋めせざるを得ないんだから。

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かつて現場で働いていた人達も削減され、管理署の役人が山に入ることも少なくなった。

ろくざっぱ山の様子も知らないくせに、危険も何もあったもんではない。

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日常的に山に入っている私達は、山を熟知しているし危険の有無くらい十分知っている。

それに山に入っている人は、誰だって自己責任で行動しているのである。

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奥入瀬渓流で事故があって管理責任を問われたのが切っ掛けらしいが、

小笠山の様な昔から人々が出入りしてきた里山に、立ち入り禁止とは合点がいかない。

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どんな署長かは知らないが、保身で凝り固まった現場を知らない官僚なんだろうか?。

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