余禄
明日から都議会らしく、税金を余禄とばかり使い込んだ舛添都知事ははてどうするのか?
国民が挙って厳しい目を向けるのは、我々庶民に縁のない余禄だからだ。
それを政治家だけは、私物化してまかり通るとはまことに持って怪しからんことだ。
庶民に縁が無いと書いたが、長いこと人生やってきて全く縁が無かった訳でもない。
ハワイに銀婚旅行をした折、何故かエコノミーの切符でビジネスに初めて乗せてもらった。(単に空席だったから)
お蔭でビジネスクラスはこんなに楽ちんなのかって経験した訳だが、ヤツはファーストだ。
幾ら考えても私の余禄はそれだけと思っていたら、昔賃上げで+αってのがあった。
勿論高度経済成長期のことで、正規のベースアップとは別に今年は5千とか一万円上乗せしましょって奴。
まさに月給取りにとっては女房になんしょの余禄って訳で、あれは嬉しかったね。
ところで何故「+α」って言われたかと言うと、あれは野球の9回裏の表示から始まった。
リードしているチームが先攻なら9回裏は無いから、3対1+αで勝ったと表現したらしい。
ところがこれが飛んだ間違いで、本場のアメリカでは9回裏をXと書いていた。
それを手書きで書くからXがαに見えちゃって、この国だけに通じる+αが登場したって訳。
そんなことも知らずに当時の総評なんか「何とか+αを確保して・・」なんてやってた訳だ。
しかしながら幸か不幸か、今じゃプラスアルファなんて言葉は死語になっちまった。
そういう意味じゃ平成2年8月のバブル崩壊ってのは、時代を画する出来事だった訳だ。
そしてそれが、今では世界中がデフレ少子化の波に覆われている。
団塊の世代の一員として、あのインフレの時代が懐かしいんだよね。
殊更、あの+αで初めて食べたフレンチの美味しさが忘れられない。
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