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2016年8月12日 (金)

苔の山を越えて

夜半、雷鳴が轟いて激しい雨の音で目覚めたが、また何時の間にか眠り込んだようだ。

午前二時半、発電が始まって一斉に各パオに電機がついて、スタートの体制を整える。

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三時からは朝食に先だって装備品のチェックがあり、OKがないとスタートラインに立てない決まりだ。

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無事荷物チェックは通過したが、リュックの重さは3,5kを上回っている。

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慌ただしく日本チームの写真撮影の後、真っ暗な林に向かってスタートである。

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依然とし小雨が降っていて、懐中電灯の明かりを頼りにデコボコした杣道を一列になって進む。

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仲間と逸れまいと思うのだが、一旦遅れると前のランナーを追い越すのは容易ではない。

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林を抜けると砂利道が10kほど続いて、時間を稼ぐにはこの区間しかないので皆懸命だ。

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最初のエイドがあって水とトマト・スライスキュウリを口にして、直ぐに走り走り出すと、

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闇の中から流ちょうな日本語が聞こえてきて、ナイスガイのモンゴル人カメラマンだった。

彼は、元モンゴル日本大使の子息とか伺った。

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やがて第一ピーク(2400m)への登坂が始まって、前にオーストラリア人、後ろにはH江さんだけになっていた。

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急な登りだが思っていた程ではなく、1時間半位でピークに達し、しばし夜明けのフブスグルを眺めていた。

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向かいには草の無い岩山が連なっていて、その手前を迂回しながら越えていくのである。

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下りに差し掛かる寸前の崖に馬が見え、その傍らのモンゴリアンが行くべき方向を指し示してくれた。

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全くもって感謝の限りで、ここでもサンバイノ・・サンキューである。

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そしてやおら下りに入るのだが、登った分を一気に滑り降りる様な感じで下るのである。

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急な斜面を過ぎると針葉樹の林を抜け、ワレモコウの群生する湿地や花畑を走り抜ける。

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雰囲気は北欧(スエーデンあたり)の森に来ているかのような気分だ。

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心配した湿地はそれ程の水かさでもなく、無事通り抜けることができた。

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湿地を抜けると幾つかの川を渡って、何時しか第二ピーク(2300m)への登り口に来ていた。

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と言うよりも山中に待っていたモンゴル人に案内されたというのが正しいだろう。

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人一人通るのがやっとという道なき道を、先に行ったランナーの足跡を頼りに登っていく。

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この山が驚く程多湿な山で10cmもの分厚いミズゴケに覆われていて、踏み込む度に

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靴底から水が染み込んできて、ぐじゅぐじゅと音を立てている。

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静寂が支配するコケの山にハァハァと自分の息だけがあって、周りには驚く程の景色がある。

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コケの間から名も知らぬ地衣類などが顔を出しているし、そんなワイルドな自然に癒されながらピークに達し、今度は草の上をすべる様な下りに入る。

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その下り斜面が緩傾斜に変わるころ、テントと一台のバイクが見えてきた。

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何時からこの山中に居るのかモンゴル人親子のエイドである。

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空になったリュックに給水し、10:00この親子に別れを告げて先を急いだ。

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後は一気にフブスグル湖畔まで降りて、42,195kの第一関門を目指すのである。

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ともあれその関門(スタート地点)には、11時40分(所要7時間40分・・8時間制限)に入ることができたのである。

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